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架空の言葉を作って遊ぶ

春の暖かさが嘘の様に冷え込んでいて、仕舞いかけたコートを引っ張り出して着る。少し足早に歩きながら、くるくると考え事に耽る。

外を歩いているとき、ほとんどの時間は考え事をしている。周囲を観察していることもあるが、そういうときは公園のベンチに座っていたり、なにかの待ち時間だったり。つまり動いているときは思考に耽って、止まっているときは何かをジロジロ見ている。

どうにも考え事は好きらしい。勿論今後必要なことを考えていることもあるが、どちらかといえばバカバカしいことばかりだ。宇宙の果てがどうなっているかを考えたり、この世界を作った存在はどのような人格をしているのか?みたいなスケールバカデカ考察だったり、満員電車のなかで突然ラジオ体操し始めたらどうなるか?という思考実験をしてみたり。うん、なにも役に立たない考え事が好きだ。

考え事をしていると、世の中から切り離されて自分だけの世界になる。他人が入る余地のない自分だけの世界。それは決して寂しくはなく、決して独りではない。

ふと、景色とともに過去考えていたことが頭の中に流入してくることがある。歩きながら考え事をしていたせいだ。過去行ったことのある場所に偶然通りかかると、この現象が起こる。なんだか小さなタイムスリップのようで、フワフワした気持ちになる。

今日は頭の中で架空の言葉を作った。何だって?バカなことばかり考えているじゃないよ、ですって?なんだよ、正しいことを言うんじゃないよ。
以下、作った言葉の例です。

  • ムーサ、コルコル(凍るように寒いね)

  • ツーア、トケトケ(溶けそうなくらい暑い)

  • マーイ、ウーウー(うまい)

ね?形容詞の最初2文字と動詞を繰り返したものを組み合わせるとそれっぽく異国の言葉みたいになった。法則があるから色んな応用もできる。副詞は完全オリジナルで作ったらよりそれっぽいかも。「チョニーキ」とか。うん、これはvery的な感じで使おう。チョニーキムーサ!
何事にも例外があるから面白い。だから法則は積極的にハミ出していこう。

うーん、1週間もすればすっかり忘れ去りそうだ。そりゃそうだよ、こんなバカなことすぐ忘れるに決まってんだろって?やめろやめろ、正しいことを言うなよ!正しいことばっかりやってたら退屈なんだから。



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