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あなたは引きこもりの僕に変わるきっかけをくれた

コンコン

??: ○○…起きてる?

○○: …うん。

??: ご飯作ってあるからね。

○○: わかった……。

??: いってきます。

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??: はぁ…今日もダメだった……。

??: 何湿気た顔してるの、梅。

美波: 飛鳥さん……。

飛鳥: もうすぐレッスン始まるよ。後で話は聞いてあげるから。

美波: わかりました……。


レッスン後

飛鳥: ほら、行くよ。

美波: いや、その…家は……。

飛鳥: 大丈夫だって、弟くんと二人で住んでるんでしょ?

美波: う~ん…… 

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美波の家

ガチャ

美波: どうぞ。

飛鳥: お邪魔しま~す。

美波: 飲み物用意しますね、そこら辺に座っててください。

飛鳥: じゃあコーヒーで。

美波: どうぞ。

飛鳥: ありがと。で?

美波: え?

飛鳥: 何かあったんでしょ?

美波: 実は…飛鳥さんもご存じの通り弟と一緒に暮らしてるのですが、弟が学校でいじめられていたらしくて高1の秋から一年ほど学校に通っていなくて。

飛鳥: コミュニケーションを取ろうにも部屋から出てこないと。

美波: はい……

飛鳥: 私もさ、元々子役だったからいじめの標的にされたことがあって、弟くんと一緒で不登校の時期があったんだよね。そんな時にお母さんから乃木坂のオーディション受けてみたらって言われて今の私があるからさ。世の中何がきっかけで自分が変われるかなんて分からないのよ。だから梅がやるべきことは弟くんが変われるきっかけを一緒に探してあげることなんじゃないかな。

美波: わかりました、ありがとうございます…。

飛鳥: なんかほっとしたわ。

美波: え?

飛鳥: 梅ってあんまり悩みとかあるのかもしれないけどそれで苦しむ人だと思ってなかったから、梅もちゃんと人なんだなって。

美波: 何ですかそれ笑

ガチャ

美波: ○○…

○○: だれ……。

飛鳥: 齋藤飛鳥っていいます。お姉ちゃんの先輩。

○○: どうも……。

飛鳥: 学校行ってないんだって?

○○: だからなんですか。

飛鳥: 私も不登校の時期があって全てとは言わないけど○○くんの気持ちは分かる。

○○: ……。

飛鳥: どこかで切り替えないと一生苦しむことになるよ。私は乃木坂に受かったことで変わることが出来た。

○○: 変わることが……。

飛鳥: そうだ、今度のライブ来なよ。

○○: 今度のライブ?

飛鳥: そ、私の卒業コンサート。

○○: 全くアイドルを知らない僕なんかが行ったところで……。

飛鳥: いいから。梅もまだ余ってるでしょ、家族用のチケット。

美波: はい、うちは両親が海外で働いていて忙しくて見に来れないので。配信で見るって言ってましたけど。

飛鳥: よし、じゃあ○○も来い!

○○: ありがたいお話ですけど…

飛鳥: ちなみに断ったら襲われたって言いふらすよ。

美波: ちょっと、飛鳥さん…。

○○: 拒否権はないと…。

飛鳥: 来るよね。

○○: 分かりました…。

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ライブ当日

○○: なんで僕も…開演までまだまだ時間あるじゃん…

美波: いいから。

ガチャ

美月: 梅、おはよう。

美波: おはよう。

史緒里: 後ろの子だれ?

美波: 私の弟。

○○: 梅澤○○です……

飛鳥: ちゃんと来たんだね。

○○: あなたが来いって言ったんじゃないですか。

美月: 飛鳥さん○○くんのこと知ってるんですか?

飛鳥: ちょっと前に梅の家に遊びに行ったときに会ってさ、その時に誘ったの。

○○: もういいよね…

美月: 私も○○くんとお話したい!

史緒里: まだこっちでお話しよ!

○○: ちょっ、引っ張らないでください…

飛鳥: うん、やっぱり○○はマネージャー向いてるよ。

美波: マネージャー?○○が?流石に無理ですよ笑

??: いや、私も飛鳥と同意見かな。

美波: 奈々未さん!

奈々未: 飛鳥から大まかな話は聞いたけど実際に見てみても○○くんはマネージャー向いてるよ。

美波: そうですかね…

飛鳥: まぁ、本人はやる気はないだろうけどね笑

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ライブ終了後

○○: どこにいるんだ…

美波: ○○~。

○○: 先帰っていい?

美波: 何言ってるの、飛鳥さんに会いに行くよ!


○○: 飛鳥さん、ご卒業おめでとうございます。

飛鳥: ありがとね。どうだった?

○○: どう……

飛鳥: 初めてのライブでしょ?

○○: 僕はあまり乃木坂の知識はなかったですけど飛鳥さんがたくさんの人に愛されてるのは分かりました。

飛鳥: そっか。○○…

○○: なんですか。

飛鳥: ○○はマネージャー向いてるよ。

○○: マネージャー…何のですか?

飛鳥: 乃木坂のマネージャー。

○○: 無理ですよ。姉がいつも大変そうにしてるのは知ってます。そのマネージャーなんて俺には…

飛鳥: まぁ、ちょっとだけでいいから考えてみて

○○: はぁ…

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数年後

遥香: さくちゃんおはよう!

さくら: かっきー、おはよう。

遥香: ??、今日はどんな感じ?

??: 今日は二人で雑誌の撮影をした後に工事中かな。

遥香: よし、今日も頑張るぞ!

さくら: かっきーは元気だね笑

遥香: だって今日は○○が付いてくれるんだもん!さくちゃんだって嬉しいでしょ?

さくら: う、うん…///

遥香: 照れさくちゃんかわいい!

さくら: もう!かっきー!///

○○: じゃあ行くぞ。

遥香: 出発進行!


飛鳥📱: やっぱり○○はマネージャーになったんだね。

奈々未📱: メンバーからの人気も高いし天職なのかもね。

飛鳥📱: 私の目に狂いはなかったと。

奈々未📱: はいはい、そろそろ切るね。

飛鳥📱: 今度私の仕事にも○○付けて。

奈々未📱: 気が向いたらね。

飛鳥📱: 今野さんに直談判してやる!

奈々未📱: 飛鳥さ、○○のこと気に入ってるよね。

飛鳥📱: 初めて会った時に一目惚れしたとかじゃないから。

奈々未📱: 初めて会った時に一目惚れしたんだ。

飛鳥📱: うぅ…///

奈々未📱: 本当に飛鳥分かりやすいよね笑

飛鳥📱: もういい!じゃあね!

奈々未: ○○も罪深い男だね~



Fin.   or   To be continued.

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