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【アニメ】ロボットモノのアニメはスキですか?/機動戦士ガンダム0083『スターダストメモリー』編

(全2,222文字)
みなさんこんばんは。

毎週金曜日は日替わりカケウドン定食『アニメの日』です。
この記事ではちょっと昔懐かしい作品をご紹介しております。

本日はOVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)作品としてリリースされた、機動戦士ガンダム0083『スターダストメモリー』について書いてみたいと思います。

過去のアニメ関連記事はこちらにまとめています。

機動戦士ガンダム0083『スターダストメモリー』

1.概要

機動戦士ガンダム0083(ダブルオー・エイティー・スリー)

1991年から1992年にかけて、全13話構成でリリースされたOVA(オリジナルビデオアニメ)作品です。

前作のポケ戦の成功の波にのって作られた外伝作品でしたが、当時のアニメとしては圧巻のハイクオリティー&超迫力映像で大ヒットを奏しました。

各媒体の総売り上げは累計100万本以上にのぼり、ガンダム史上最も多くオリコン1位を獲得。ビデオ、LD、DVD各チャート1位を記録という快挙を成し遂げた、唯一のガンダム作品でもあります。

作品名にある『0083』は、ファーストガンダムの宇宙世紀0079年と、Z(ゼータ)ガンダムの宇宙世紀0087年のちょうど中間にあたる時代の空白を舞台にしていることから、そう名付けられています。

余談ですが、1992年に、本ビデオ作品の総集編を再編集(+アルファ)した劇場版『機動戦士ガンダム0083ジオンの残光』が公開されています。(かけうどんは、映画館で5回観ました。ビデオ全部持ってたのに(笑))

2.感想など

本作品が登場した当時、往年のガンダムファンである同世代の男子たちは狂喜乱舞したものです。

ただし、ごく一部に、「オラは、原作の初代ガンダムと正統派のZ、ZZしか認めんもんね」と言う同級生も少なからずいました。(そいつらは横に置いておいて…)

(1)秀逸なシナリオ

ファーストガンダムからZガンダムへのストーリーがどのようにして繋がっていったのか。テレビアニメの脚本では説明しきれていない部分を物凄く詳細に、緻密に、描き込んだ作品だと思います。

そもそも『ティターンズ』ってなんやねん?的な話も、この0083でジオン残党が大事件を引き起こしたことが原因で組織されたという設定になっていて、すんなり繋がってもいます。また、ハマーン様率いるアクシズも、0083でちゃんと、「かくかくしかじか」と描かれています。

とにかく、テレビアニメの初代ガンダムと2作品目のZガンダムをうまくリンクさせる秀逸なシナリオが本作品の魅力を支える土台になっているのではないかと思います。

(2)キャラクター

テレビアニメは視聴者の年齢層を意識してか、どうしても少年少女たちがメインに描かれることが多かったところ、本作品では、新米とは言え、一応、地球連邦軍の正規パイロットのコウ・ウラキ少尉が主人公。

なので、物語は、正規軍の部隊がきちんとした作戦行動をとっているかたちで進んで行きます。

軍人たちの日常や部隊の雰囲気、作戦行動などをアニメで描くことについて、よくリアリティーを出しているなと、今改めて見てて思ったりもします。

敵側のジオン軍人はどれも(良い意味で)脂っこくて良い味を出してます。戦争が終わってポワンポワンしてた連邦の空気を一気にぎゅっと締めてくれるピリッとした感じが何とも言わせません。戦国武将を彷彿させる雰囲気、下っ腹に響く力強いセリフ。「こんなやつらと戦ってきて、連邦軍よく勝てたな…」正直そう思った当時の自分が今もそのままいます。

あ、どうでもいいですが、私はシーマ様推しです。

月の一コマ、ビジネススーツ姿のシーマ様が…(中略)…ご飯50杯くらい食えます(笑)

(3)メカ

ポケ戦もそうでしたが、テレビアニメで描ききれなかったモビルスーツたちがとても高いレベルで再構築されています。

メカが単純にカッコいい!と一言で済ますのも簡単ですが、これらが全て手書きで描かれているのが驚きです。0083では戦闘シーンも多く、物凄い作業量に違いありません。

ポケ戦のザクは、テレビアニメのザクを今描きなおすとこうなった的なものとして描いたものの、オリジナルを尊重して違う機体と言う設定にしたとされていますが、0083もほぼ同じようです。

また、ポケ戦にオリジナル機体のケンプファーが登場したように、0083でもオリジナルのMSやMAが数多く登場しています。

かけうどんはガーベラテトラが好きです。

(4)一番好きなシーン

最後の最後、コウが裁判を終えて基地に戻るシーン。

キースが乗るゲルググが手を上げて出迎えるところが好きです。

あと、シーマ様…(もうエエっちゅうねん)

3.最後に…

先週ご紹介した『ポケ戦』に続き、90年代の古い作品ですが、アニメ手書き時代のクリエイターさん達の物凄いエネルギーや熱い想いを感じずにはいられません。

ガンダム自体を知らない世代もだんだん増えてきましたが、今の10代、20代の子たちにファーストガンダムを勧めても、「よく聞くし、見た方がいいっておじいちゃんにも言われるんですが、絵が古すぎてムリです…」と言う子が多い(笑)(お、おじいちゃんって…笑笑)

もし、まだ見たことが無く、有料サービスなどで見る環境におありの方がおられましたら、ぜひ一度ご覧になられてみてはいかがでしょうか?

手書きアニメの『味』をぜひその眼であじわってみてください。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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