【初心者向けミリタリー/映画の感想】トップガン・マーヴェリック
(全2,222文字)
皆さんこんにちは。
絶賛夏休み中のかけうどんですが、コロナ禍の影響もあって、数年ほど帰ってなかった自分の実家に、二泊三日の弾丸帰省をしてまいりました。
長いこと墓参りしてなかったし、先祖の霊にお線香たてられて良かった。
そんな中、映画好きな姉から勧められ、今さらですが、トップガン・マーヴェリックを実家の超デカイTVで観ました。
今日はその感想など手短に書いてみたいと思います。
言わずと知れたハリウッド大人気映画の最新型アップデート作品につき、誰もが知ってそうなことや、ネットでチョイチョイっと検索したら出てくるようなことは書きません。あくまでも、かけうどん視点です。
過去の軍事・ミリタリー記事はこちらのマガジンにまとめております。
本物の軍人にしか理解できない描写(俳優の演技も秀逸)がいくつかあった
敵地奥深くに超低高度で侵入し、重要目標を爆撃する任務をワイルドウィーゼルと言いますが、米海軍はこの任務専用のUAV(無人機)を長い時間と高額なコストをかけてやってきたと言う事実がありました。
それが急遽、導入直前に白紙撤回されています。理由は諸説あり、公表もされてもいますが、『戦いの最終的な決心と引き金を引くのは人間でなければならない。』そんなメッセージが込められているような気もします。あくまでも、個人的にですが。
(参考文献:『無人の兵団』)
まあ、この作品は映画なので、敵は具体的にどことか言ってませんし、攻撃目標だったり、攻撃計画を含めた事前の訓練などは全てフィクションな訳です。リアルな現実世界とは切り離して観るべきなのは分かっていましたが、それにしても『役者さんの絶妙な間の取り方、台詞の言い回し、目線やしぐさなど』がとても秀逸すぎたというのが感想です。軍人の裏側にある心情を理解していなければ書けない脚本だし、演技にも滲み出ない要素だと思います。
細かくは、どこのどの部分とまで書きませんが、これは本物の軍人(身体と命をはって任務に従事すると言う覚悟のある人たち全般に言えること)にしか理解できない描写だろうなとも思います。
…これだけだと、『こいつ何いっとんねん?』と思われるかもですが、それでいいんです。
映画を観る観客のほとんどが戦争を知らない人たちなはず。(アメリカなら従軍経験者も少なからずいるかもですが)
なのに、そこをくわしく書いた脚本と、表現した映像に心からリスペクトしたいと思います。
トム・クルーズが敵情説明中、頭の中に浮かんだ映像
敵の●開発施設との疑いのある建物うんぬん、その周辺には第五世代戦闘機が配備されているうんぬんかんぬん、その空港には旧式『F-14』が確認されている、うんぬんかんぬーん。
…ん?F14!?
最後は結局、トム・クルーズが攻撃隊長になってミッションはギリ成功するんやけど、敵の最新鋭ステルスに追っかけ回されて、ピンチになる。仲間を守るためにトム・クルーズが撃墜されて、ベイルアウト。敵のトムキャット奪って無事生還してくるとか、そんな伏線か?
…いや、まさかね。
さすがにそれはないよね。
スホーイの最新型とドラ猫で空戦?
…ないわー
…それはないわー
小生の予感が全て的中したクライマックスは、ニヤニヤしっぱなしで画面に目が釘付けになりました(笑笑)
まさかの予想全弾命中とは(笑笑)
撃墜されたマーヴェリックが脱出した地点に、すぐさまSAR(スペシャルエアレスキュー)が到着?話が早すぎないか?と思いきや、敵側のハインド(旧ロシア製攻撃ヘリ)が…
グースの息子が絶妙なタイミングで現れるも、SAM(地対空ミサイル)に撃墜され、グースの息子が脱出したあとのマーヴェリックとの掛け合いは本当に面白かった。
姉『ここからがオモロイねん』
私『ほう…(上に書いた内容を思い出す)まさか敵のトムキャット奪って逃げるとか?』
姉『あんた、コレ観たんかっ?』
私『いや、予想しただけ』
姉『まあ、観ときや』
あとは、私が想像したとおりでした(笑)
姉『カケあんた詳しいやろ。あんな古い戦闘機が最新型とやりあって勝てるもんなんか?』
私『長距離からレーダーで敵の位置割り出してミサイル撃ち合うなら、ステルスが一方的に勝つわな。でも、有視界戦闘のドッグファイトやったら、半分は機体性能、残りはパイロットの腕じゃね?』
姉『そんなもんなんか?』
スホーイ独特のプガチョフコブラ機動の描写にはしびれました(笑)
最後に…
ベトナム戦争当時、ミサイル万能論が飛び交い、戦闘機はついにミサイルキャリアー/ウエポンキャリアーとしての母機でしかないとまで言われたことがありました。
しかし、敵の戦闘機とクロスファイトになることももちろんあり、その時に機関砲を搭載していなかったことで、F4ファントムはミグ19に苦戦を強いられたのだとか。
現代になっても、F35に固定の機関砲はありませんが、一応、オプションでのガンポッドは搭載できる余地は残してあるらしいです。
ベトナム戦争から50年以上経った今も、最新鋭のステルス戦闘機に固定の機関砲が搭載されている(または搭載する余地を残している)と言うことを考えると、戦闘機パイロットって本当にAIの登場でなくなってしまうのだろうか?と少々疑問にも思ってたりします。
そして、この映画の中で言いたかったことの一つだったのかも?とも思えたりします。
素人が書いてる記事とご容赦ください。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。
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