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【仕事/番外編】3万円の雨ガッパ/梅雨前・増刊号

(全1,111文字)
今日はこの時期には珍しく雨です。
3月下旬並みの寒さだとか。

雨が降ると思い出す、ちょっと笑えるエピソードなどを1つ書いてみたいと思います。

ずーっと昔の事ですが、私がまだ19才の頃。仕事の教育・勉強を終えて、地方に配置されて間もない頃のことです。

当時、職場から雨ガッパの支給はありましたが、お世辞にも良いモノとは言えませんでした。防水加工もすぐにダメになってしまうし、雨が内側に染み込むだけじゃなく、夏場は汗をかくとムレムレの蒸し風呂状態。濡れないために着るカッパなのに、余計に濡れると言う本末転倒なモノでした。

まあ、直接雨に濡れるよりは、少しだけマシかな?あったらあったで着るけどねー。みたいな感じです(笑)

東京に近い所には新しい素材やモノが最初に集まります。
今から30年前でも同じでした。

当時のレインコートって、少々お高いものでも、私が職場から支給されてたモノと性能的にはそんなに差はなかったと記憶してます。そんな時、全く新しい防水素材を使った優れもののレインコートがあるのを知ります。

GORE-TEXと言う商品なんですが、今は登山用とか、魚釣り用とか、ラインナップが充実しているものの、当時はまだそんなには出回ってなくて、値段もソコソコ高価でした。確か3万円くらいだったと記憶してます。

地方に赴任する前に首都圏で流通し出したGORE-TEXのカッパを買えた私は凄くラッキーだった訳ですが…。

『お前!なんやそれ?変なカッパ着てカッコつけやがって!』
「私物ですけど、新しい素材のカッパで、殆ど濡れないんです。蒸れもしません。」
『こんなんが!か?』

と、年配の先輩から言われます。

『コレ、ナンボしたんや!?』
「はぁ、3万円くらいですね。」
『はぁ?アホか!カッパに3万も出せるかボケ!お前アホやろ!』

半年もしないうちに、職場の皆さん、私と同じようなGORE-TEXのカッパを買って着てました(笑)
私にさんざん文句を言ってた先輩も、我先に買ってました(笑笑)

誰が何と言おうと良いモノは良い。

外で体を使って働く時間が今よりもっと長かった頃は、雨に濡れないことで体力の消耗も防げて、間違いなく3万円以上の価値があったと思います。



年を重ねると何かと新しいモノに疎くなってしまうものです。若い子らの感性やセンスに対して拒否反応を示すのではなく、まずは受け入れる姿勢を私は持ち続けたいと思います。

そのためには、自分をアップデートすること、新しい知識をインプットし続けることが大事なんじゃないかな?と思います。

ちなみに私はGORE-TEXのメーカーのまわしものではありません(笑)

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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