マガジンのカバー画像

観た録

2
運営しているクリエイター

記事一覧

アイスショーを越えた音楽劇「氷艶Hyoen2019-月光かりの如く-」が最高だった話をさせて欲しい※ネタバレ有り

この文量を書かずにはおれなかった衝動で、どれほど凄かったかお察しいただければ幸いです。 ネタバレありなので、誰に向けて書いているかも定かではないのですが、取り急ぎ、書かせて下さい・・・すごかった・・・最高でした・・・。シーン毎の感想に終始しているので、後日、もう少し冷静なもの(大事)をまとめようと思います。 フィギュアスケート×源氏物語「サマージャンボPresents 氷艶hyoen2019-月光かりの如く-」観て来ました。 アリーナステージという事で、客席が三方にある

あらゆる角度から光を当てる舞台『十二人の怒れる男』

文化も考え方も違う人々が同じ社会で生きていくって、本当に面倒くさくてしんどくて。それでいて、とっても素晴らしい。 『十二人の怒れる男』は無作為に選ばれた12人の陪審員たちが、父殺しの罪に問われる少年を死刑にするか否かで激しく討論する過程を描いた法廷劇の傑作です。 次々に真実が解き明かされていくサスペンス要素を持った密室会話劇であり、様々な文化に所属する考え方の全く異なる12人を描いた群像劇であり、差別による分断、多数決による民主主義を描いた社会劇であり、12人分のあらゆる