シェア
俺の胸には“夏休み“という言葉の響きからくるトキメキと、暇を持て余してしまいそうな不安さが入り乱れていた。終業式が終わり、午前中で解放された俺達4人はマクドナルドで昼食をとっていた。 「よっしゃー! そこ振るかね?」 また、裕二にやられた。最近の俺達のブームはスマートフォンの野球ゲームで、暇さえあれば対戦をして遊んでいる。 裕二の興奮を横目に、健太郎がぼやく。 「明日から休みっていってもさ、なんか特別やることないよな。いいよなあ、彼女いるやつらは」 「たしかにな。俺達