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上達への階#12

前回の記事

序盤の勉強をしよう

今回は序盤、つまり定跡を勉強しましょうというお話です。

たまに定跡を定石と書いている記事がありますが、定石は囲碁、定跡は将棋用語なので間違えないように。読みはどちらも「じょうせき」だし、意味もほぼ同じなので間違えやすいですけどね。

メリット、デメリット

序盤の勉強のメリットというのは、勉強の成果が現れやすいことです。将棋の戦法というのは最初の数手であらかた決まります(しかもそのうち半分は自分で指せる)ので、勉強した形に持ち込むことはそう難しいことではありません。

また、序盤で優位をとれると中終盤に余裕を持つことができるので結果勝率も上がってくるでしょう。

デメリットというのは基本的にありませんが、序盤の勉強ばかりをしてしまうのは感心しません。知らない手を指されただけで不利と思ってしまったり、序盤で終わればいいのに思い始めたら危険信号かなと思います。

勉強方法

序盤の勉強方法は基本的にはひとつしかありません。
棋書であったり、Webページなどで公開されている手順を覚えることです。

得意戦法が決まっている方はAmazonやらGoogleやらで検索してひたすら読みこみましょう。得意戦法のない方もとりあえず興味のある形でいいので何かに絞ってみていくのがいいと思います。

さて具体的な方法ですが、序盤にあまり自信のない方はとりあえずは丸暗記してしまいましょう。
中終盤は丸暗記では対応できませんが、まったくの同一局面が出現する可能性の高い序盤は丸暗記していても何の問題もありません。

まずは型を身につけること、それには丸暗記が最強ですからね。
(定跡なんて知らねーとかオリジナル戦法だーとか言っている人はいますが、それはオリジナルでもなんでもなくて無知であり形無しですから。何事もまずは型です。)

序盤が得意な方は、定跡を学んだ上で細かい変化も把握していきましょう。
序盤の変化は多彩で、有利といわれている変化でもその戦法ならではの手順や手筋があるから有利になることが多々あり、相手に序盤で変化されたとしてもそういう手順を知っていることで対応ができるようになっていくでしょう。

対局は発表会

一時期はプロでも対局が研究だけで勝つことがあり、研究発表会などと揶揄されたことがありました。横歩取りや藤井システムが大流行していた頃なのでだいぶ前の話ですけど。

個人的にはそれでいいと思っていて、勉強した成果を出せるのは基本的に対局しかないわけです。
というわけで学んだ形を実戦で指してみてみてください。なかなか本やサイトに書いてある通りにはならないかもしれませんが、序盤であっさりと優勢になったときの気持ちよさを感じてください。

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