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#11 朝ごはんと起床と殴り込み

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【タコさんウィンナー朝ごはんに殴り込み】
年々朝食が適当になっている。子供の頃はパン派?ご飯派?という食べる前提の派閥が出来ていて、コーンフレーク派の友達に憧れを抱いていたのだけど、大人になると食べる派?食べない派?という派閥になる。健康診断の問診票でも聞かれるくらい大人にはメジャーな派閥だ。ちなみに僕は食べられる時は食べる。というどっちつかずのポジションにいる。

世の中の「朝ごはんは食べた方が絶対に良い!!良いに決まっている!!ブレックファースト!!」という力強い声はしっかりと届いているけれど、朝は食べても食べなくてもお腹が空く。寝ぼけてぼーっとしているから食べた事を認識していないのだろうか。だから食べた恩恵をあまり感じられない。
たまに食べる時でも勝手に決めているルールがある。それは「火は使わない」朝の寝ぼけている時は頭が野生にかえっているから火を使うのが怖い。だから買い置きのパンとか卵かけご飯とか、あの時憧れていたコーンフレークをお弁当の冷凍食品をレンジでチンしている合間にかきこんだりしている。

今思うと子供の頃、祖母が朝から目玉焼きとかキャベツの千切りとか、時にはウィンナーがあったりした。火、どころか包丁も使っている。あの時、大人って凄い。と思っていたけれど、あれは大人だからではなく祖母が凄かったのか。
朝からウィンナーがある度にびっくりしていたというか、身構えていた。子供ながらに朝から肉があるなんて贅沢だ。夜ご飯は雑草か?と心配にもなった。心なしか目玉焼きや主食のご飯でさえも緊張しているように感じる。ウィンナーを箸で掴んでご飯に乗せてみる。脂でご飯を威嚇する。ご飯は震えている。次に目玉焼きの隣に置いてみる。お皿を占領するポテンシャルが目玉焼きにはあるはずなのに、ウィンナーの為にスペースを開けているようにも見える。ウィンナーの気分次第で目玉焼きの陣地は変わる。ウィンナー最強。どこに置いてもウィンナーに染まる。ニコニコして遊んでいたら「早く食べな」と祖母に怒られた。

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【夏から来たの】
夏になり、スーパーでスイカを見るとスーパーごと夏に飛ばされる。それを狙って入口にスイカを置いているのだろうかと思うくらいスイカは夏。

僕が夏を知らない人や動物に夏を説明する時にはまずスイカを見せると思う。いきなりスイカ割りまで見せると「夏は呪いだから叩き割っている」というネガティブなイメージがついてしまうからやらない。塩で食べると美味しいのも厄除け扱いされてしまう可能性もあるから実践するタイミングには注意が必要だ。

スイカはずっと夏。夏から夏に移動する。スイカがあるうちはずっと夏。占い師の水晶をスイカに変えたら「見えました。夏ですね。」と人生が夏一色になるしボーリングの球をスイカにしたらレーンはビーチだし、スイカでサッカーをしたら足を痛めて皆夏に平伏して、スイカでバスケをしたら最初のドリブルで夏が終わる。

スイカの夏ポテンシャルは凄まじい。という話。スイカを食べながら。

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【何にも考えずに描いたイラスト】
「イラストを描く時はきちんと頭に完成図をイメージして描くのが大切」と言われて、なるほどな、観察力と想像力が大事なんだな。と納得したのに早速いつも通り何にも考えないで描いてしまったイラストがこちら。
僕はイラスト描く時はとりあえずペンを持ってうーんうーんと言いながら思いついたものを頭よりも先に紙に書いてそこから後付けで形にする。だから毎回「どうやって思いついたんだ?これ?」と思う。その紐を辿って行くと、なるほど、この時の体験が、この時思った事が。ときちんとリンクしていて嬉しくて楽しい。これが辞められない。イラストをもっと上達させるには考えてからペンを走らせないといけないのだろうけど、楽しいには勝てない。楽しいうちは楽しい方向に向いていようと思う。

ちなみにこの絵は、鳩時計欲しいな。という気持ちだと思う。時間になると鳩が飛び出てくる。というサプライズが嬉しい。いつか鳩がぽっぽーと出てくるのが当たり前になったら、そんな日常が隣にいたら、抱きしめてしまうだろう。