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#10 めでたいチェックポイント

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【初夢に干支が乱入】
あけました。2021年。知っている数字の並びなのにカウントが1上がっただけなのに、未来に突入!と単純にわくわくする。新しいものって新鮮でキラキラしている。それが脳内で作り出されただけのものでも。そのうち受け入れるというか、飽きてしまうのだろうけど。

毎年干支が変わるけど、子供の頃は強いて言っても自分の干支にくらいしか興味が無く、あると言っても「おっ!」と声を出しておしまい。くらいなものだった。「年男?おっ!」でおしまい。
でも面白いなとイラストを描くようになってから思うようになった。今日はイラスト何描こうかなと悩んでいる時に干支があるじゃない。と思えるし、干支を考えた人ありがとう。と思う。絵を描きたいけど何を描けばいいのか分からない時が割と沢山あるから。

干支とか正月とか節分とか春とか夏とか秋とか冬とか、イベントが回転寿司のように来る。その時のタイミングでそのネタを掴めるのか集中しているけどいつも忘れてしまう。事前から身構えて少し気を抜いた瞬間に、あっ、と通り過ぎてしまったものを追いかけようか一瞬悩んでまた来年だなと思う。歳を取って時間感覚が変わった。1週間は一瞬、1ヶ月は知らぬ間に、1年は間もなく。今年はどれだけネタをつかめるかな。敏感になれるかな。
今年も宜しくお願い致します。

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【チョコパイになだめられる】
会社の他部署の後輩が朝一で会議だから代わりに職場の皆のお弁当を注文して欲しい。という簡単なお仕事を頼まれた。お弁当屋さんからかかって来た電話にあらかじめ数えてくれた紙に書いてあるお弁当の数を伝えるという重大な仕事をしたら、後日その後輩からチョコパイを貰った。
チョコパイを手に取ると思わず顔が綻んでしまった。子供の頃の食べた記憶を辿っても顔が綻んでいる。

この時は仕事が忙しくて頭が熱くなっていたけどチョコパイに「とりあえず僕を食べて落ち着けよ」となだめられたような、穏やかな気持ちになってしまう。あんぱんよりもチョコパイが早くにメジャーになっていたらアンパンマンの顔はチョコパイになっていたと思う。見るだけで顔が綻び、食べると全身が緩むね。

それにしてもチョコパイって食べるの難しい。会社では食べられない。皆が一斉にチョコパイを食べる場面か、1人の時しか食べられない。どうしたってボロボロこぼれる。ちぎるともっと崩れる。齧り付くしかない。あれは丸ごと齧り付いて欲しいからわざと崩れやすくなっているのだろうか。アンパンマンの顔がチョコパイだったらボロボロこぼれてしまうから絵的に厳しいのかな。とかもう色々考えるのを辞めてボロボロこぼしながらも無邪気にガブッと行って欲しいからなのだろうか。それともチョコパイ、お前も綻んでるのか?

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【ショートケーキを野生にかえす】
ショートケーキの登場はいつだって突然。
ずっとそばにいたような気もするけど外のどこにいても溶け込めないような華やかで繊細な見た目をしている。野生にかえして大丈夫だろうか。うまく溶け込めず、夏休みを挟んでチョコレートケーキになってしまわないだろうかと不安になる。

ショートケーキはクリームのずっしりさとスポンジの軽さにいつも上下に振り回される。
クリームは地に足をつく重さと足が浮くような甘さで、スポンジは足が浮くような軽さと地に足がつく安心感の馴染みやすさで地面から浮いたり着いたりしてしまう。ずっと飛び跳ねているみたいだなと思う。
飛び跳ねながら進んで、鎮座するいちごに出会う。中間地点。一度酸味を加えて身体をリセットするのと、その後は飛び跳ねるステージが変わる。(ちょっと野になる。)
こう考えてみると、ショートケーキを野生にかえすとかなんだか言っているけど、ショートケーキに飼われているみたいな気持ちになってくる。ショートケーキの上で地に足をつけてはしゃいでいるのか溺れているのか。


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