富士葵をボカロファンの視点で振り返る
はじめに
この記事は[富士葵ちゃんと振り返る Advent Calendar 2019] 15日目です。
はじめましての方ははじめまして、かけっちと申します。
面白そうな企画だと思い参加しました、他の方の素晴らしい記事がたくさんあるのでぜひ読んでみてください。
葵ちゃんの魅力については他の方が語っているので、ボカロにフォーカスをあてて振り返っていきたいと思います。つたない文章かもしれませんが、温かい目で読んでいただけたら幸いです。
ボカロファンがVTuberにハマった理由
軽く自己紹介をすると、VTuberにハマる前はボカロにハマっていました。毎週ボーカロイドランキングで新曲をチェックし、好みのボカロPを見つけてはCDを買ったりしていました。今でもライブに行ったり新曲を聴いたりしますが、VTuberに対する熱量のほうが上回るようになりました。
葵ちゃんに限らず、VTuberを追っているとボカロファンが興奮する場面が多く存在します。ライブや動画でボカロ曲をカバーしたり、有名ボカロPがオリジナル楽曲を提供・リミックスする......最高のコンテンツです。気が付いたらVTuberの沼にハマっていました。
葵ちゃんが歌ったボカロ曲紹介
Aoi ch. ではボカロ曲をまとめたプレイリストがあります。
・ロキ / みきとP
・アスノヨゾラ哨戒班 / Orangestar
・いーあるふぁんくらぶ / みきとP
・夜咄ディセイブ / じん
・ドーナツホール / ハチ
・からくりピエロ / 40mP
・砂の惑星 / ハチ
・エイリアンエイリアン / ナユタン星人
・シャルル / バルーン
・命に嫌われている / カンザキイオリ
・絶対にチョコミントを食べるアオイちゃん / GYARI
全体的に人気曲を歌っている印象です。ボカロに詳しくない人でも一度は聴いたことのあるような曲が多いのではないでしょうか。アニソン等と比べると数が少なく感じますが、一曲一曲に葵ちゃんの魅力が詰まっています。
初のボカロカバー曲 「ロキ / みきとP」
2018年8月21日、これまで落ち着いた曲をカバーしていた葵ちゃんが初めてボカロ曲をカバーしました。驚いた方も多かったのではないでしょうか。
個人的には、かっこいい系の曲が歌えることに驚いたと同時に、ファン層が増えるのではないかと期待に胸を膨らませました。
普段と雰囲気の違う曲といえば新曲「MY ONLY GRADATION」が思い浮かびますが、この頃から新しいことに少しずつ挑戦していたのではないかと考えています。
カバー曲に対する思い
プレイリストにもある「ロキ」「アスノヨゾラ哨戒班」
この2曲は葵ちゃんが後ろを向いて歌っているのが印象的です。
これについて以下のように語っています。
「ボカロ曲は歌い手がいない、
それを表すために後ろ向きで顔を見せなかった」
葵ちゃんはカバー曲を歌う際に、歌い手の気持ちを重視します。歌い手の過去を調べたり、歌詞をじっくり読み込んだりと丁寧に前準備をします。しかし、ボカロは機械であり それが難しい。顔を見せずに歌うという表現方法は葵ちゃんらしいと思いました。
また、ボカロ曲については生放送で以下のように語っています。
「ボカロ曲は見本がない、オリジナリティ溢れてなんぼ」
他の歌い手・VTuberと違う表現を心がけているようです。特に人気曲となると多くの方が歌っているので、差別化を考えなければいけません。
ドーナツホールでは「まぶたに乗った淡い雨」の部分を「まぶたに乗ったあ↑わい雨」と裏返して歌っています。意識しないと聴き逃してしまいますが、葵ちゃんのこだわりポイントらしいのでぜひ聴いてみてください。
個人的に印象に残っているアレンジは、からくりピエロのラスサビです。原曲を聞き慣れていた自分は思わずシークバーを戻した記憶があります。他の方とは違った歌い方をするのは簡単なことではないと思います。次のボカロカバーでどのようにオリジナリティを出すのか楽しみにしています。
歌動画の投稿を続けた葵ちゃんは次なるステージへと向かいます。
初音ミクと同じ舞台へ
ついにバーチャルシンガーの先駆者である初音ミクと同じ舞台でライブを行うことになります。
ニコニコ超パーティ2018
※ 葵ちゃんの登場は 13:55 から (ニコニコ公式のアーカイブです)
初めて参戦したVTuberのライブがニコニコ超パーティーだった人は多いのではないでしょうか。この日に買った100個限定のペンライトは思い入れがあり、イベントの度にお守りのように持参しています。
このイベントに登壇したVTuberのほとんどはボカロ曲を歌いました。客層がニコニコユーザーなので当たり前といえば当たり前ですね。そして、葵ちゃんが披露した曲は「ゴーストルール / DECO*27」でした。
この曲はサビの部分にコールがありライブ映えする曲ですが、後半になるにつれて音域が上がっていくので難しい曲でもあります。葵ちゃんはそのハードルを軽々と乗り越え、さいたまスーパーアリーナに爪痕を残しました。葵ちゃんが登場した瞬間に涙腺が崩壊し、前がほとんど見えませんでしたが、青いペンライトの海と歓声ははっきりと覚えています。
他にもVサマやDIVE XR FESTIVALで初音ミクと同じ舞台に立ちました。「初音ミクからVTuberへのバトンタッチ」などと表現する方もいるように、この頃からオリジナル曲を歌うVTuberが増えていきました。
オリジナル楽曲とボカロP
最後にボカロPの紹介をして終わりにしようと思います。
今やボカロPがVTuberに楽曲提供をすることは珍しくなく、数多くの曲が存在しています。この流れは今後も続いていくと思います。実際に にじさんじが出す次のアルバムでは HoneyWorksや八王子Pが携わることが決まり、花譜のアルバム「観測γ」ではろくろやツミキといった最近人気のボカロPがリミックスを行っています。
そして、葵ちゃんのオリジナル楽曲にもボカロPが携わっています。
エールアンドエール / ナユタン星人
ナユタン星人といえば、ダンスロボットダンスや惑星ループなどの名曲を数多く作り出しており、エールアンドエールはライブで盛り上がる曲となっています。ナユタン星人は「ルキロキラッキー / ルキロキ」や「ミライトミライ / ミライアカリ」など、VTuberへの楽曲提供を多く手掛けるボカロPの一人であり、今後の活動から目が離せません。
イタリアンレストラン / れるりり
脳漿炸裂ガールなどで有名なれるりりさんも 葵ちゃんにオリジナル楽曲を提供しています。れるりりさんのガールシリーズとは異なる曲ですが、#葵歌劇団イタリアンレストラン考察部 というハッシュタグが作られるほど人気の曲となっています。この曲が好きな人はれるりりさんの狂躁ヒュプノシスを是非聴いてみてください。オススメです。
田中隼人
"ボーカロイドの調教をする人"という意味ではボカロPではありませんが、少し紹介したいと思います。はじまりの音やオーバーラインのプロデュースを行った田中隼人さんは、ボカロの作曲等も行っており、クラウドライダーという曲がオススメなので気になる方はチェックしてみてください。
おわりに
富士葵×ボカロとして関連する事柄を振り返ってみました。カバーしたボカロ曲を全て紹介したかったのですが、長くなりそうだったので割愛させて頂きました。葵ちゃんを振り返ると言いつつ、ボカロの紹介がメインになっているような気もしますが、VTuber、そして富士葵を語る上で外せないコンテンツだと思ったのでこのような記事を書いてみました。
葵ちゃんがカバーするまでボカロを知らなかった人、葵ちゃんが歌ったけどボカロ曲だから聴いてない人、そういう方々への刺激になればと思います。
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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