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「これって、なに費?」家計簿クイズ⑥

みなさまこんばんは!
いつもkakei+カケイプラスのnoteをお読みいただき、ありがとうございます。今回は、ひさしぶりの「これって、なに費?」クイズ。
子育て中に家計簿をつけていると、意外に子どもに関わる出費は、費目はなんだろう? と迷うことがよくあるようです。子育て中の方も、そうでない方も、費目分けの訓練だと思って、ぜひチャレンジしてみてください。
これまで何度もお伝えしてきましたが、婦人之友社の家計簿の費目分けは、買った品物で考えるだけでなく、用途や目的で考えることがポイントです!

子どもに関わる「これって、なに費?」クイズ!

Q1:子どもたちはおやつに、菓子パンを食べることが多いのですが、お菓子だと「副食物費」、パンだと「主食費」……(『羽仁もと子案家計簿』は、食費は3つの費目で構成されています)。どちらでしょう?

A:育ち盛りの子どもには、おやつに菓子パンや中華まん(肉まんやあんまんなど)が登場する機会が多いでしょう。成長期は3食だけでなく、おやつも食事の1つと考えて、主食費としてよいでしょう。
kakei+カケイプラスでも菓子パンは主食費としています。ちなみに、菓子類(スナック菓子やクッキー、ビスケットなど)は「副食物費」になります。

Q2:子どもの紙おむつは、何費ですか?

A:消耗品ですが、赤ちゃんの肌着の一部と考え「衣服費」です。介護用など大人のおむつは、「保健・衛生費」です。

Q3:学校で履く上履きは「教育費」ですか?

A:はい。教育費になります。
日常生活で使用する運動靴は「衣服費」ですが、学校でしか使わないものは「教育費」など目的によって分けます。スクール水着やランドセルや体操着も「教育費」に該当します。

Q4:カーテンと子どもの制服を一緒にクリーニングに出しました。まとめて「衣服費」でいいでしょうか?

A:カーテンの購入は住居の備品なので「住居・家具費」。その維持管理のためのクリーニングは、「住居・家具費」で記帳することをおすすめします。このような考え方から、子どもの制服のクリーニングは「衣服費」です(制服は、学校以外でも着る機会があるため、「教育費」ではありません)。
まとめた方が記帳は簡単ですが、それだと何をクリーニングに出したか検索するのがむずかしくなってしまいます。また、同じ「クリーニング」費用でも、物によって費目を分けた方が、支出管理が明瞭になるでしょう。

Q5:大人の乗る自転車は「住居・家具費」ですが、子どもの乗る自転車は「教育費」ですか?

A:子ども用でも自転車は住居家具費です。記録として、備考欄にお子さんの名前を記載しておくと検索が可能です。

Q6:子どもと一緒にバイオリンを習っています。何費に入れたらいいですか?

A:子どもの習い事は、「教育費」で記帳します。大人の習い事は、「教養費」で記帳します(または、「職業費」で記帳します)。
kakei+カケイプラスでは、内訳に習い事と打ち込むと自動アシスト機能で、それぞれの費目(項目も)が指定されます。

Q7:娘の成人式とそれに関わる衣装や記念写真などは何費でしょうか?
また、娘の国民年金の支払いも何費につけたらいいでしょうか?

A:子どもが中心に関わるイベントですが、「特別費」につけるとよいでしょう。特に、写真については悩む方が多いもののひとつです。家族旅行などの写真は「娯楽費」、学校の記念写真や子ども同士で撮った写真は「教育費」と、イベントごとで記帳する費目を分けるとよいでしょう。
子どもの国民年金については、「教育費」ではなく、「社会保険料」として大人と同様に記帳します。kakei+カケイプラスでは、子どもの国民年金は、費目「社会保険料」の中に「子どもの国民年金」という項目を用意しています。

Q8:子どもの入学祝いに図書券をいただきました。どのように記帳したらいいですか?

A:子どもにいただいたものは、小学生以上なら子ども自身がこづかい帳につけるのがよいでしょう。親が管理している場合は、雑収入として「商品券」または「図書券」などと項目をつくって管理しましょう。

Q9:子どもが大学生になり、一人暮らしを始めました。家計の把握はどうしたらいいでしょうか?

A:一人暮らしの電気や新聞代などを、ひとつひとつ費目にわけて記帳するのは大変です。家計から支出する遊学に伴う費用は教育費(遊学費用)にまとめましょう。
遊学をしたお子さんには、仕送りとアルバイト代の中で、学費や生活費(家賃、食費など)を記帳するのに、「わたしの経済ノート」を活用するとよいですね。

特別質問:
実家の父母に、子どものランドセル代や習い事などの費用をお祝いとして支払ってもらいました。支出についてはその都度0円として記帳し、メモとして祖父母に◯◯円払ってもらった旨を書いています。このような記帳でよいでしょうか。

A:工夫された記帳ですが、後から見返した時に、子どもに関わるお金が実際にどのくらいかかっているか、わかりづらくなってしまいます。
おじいちゃんおばあちゃんから、孫へのプレゼントではありますが、かかった代金分を収入(雑収入)にした後、支出として記帳して相殺すると、お子さんにかかった費用がきちんと家計簿上に残ります。
どのように記帳するかは、それぞれのご家庭の考え方によるので、どれが正しい記帳方法というのはありません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。何問正解できましたか?
子どもに関わる支出で、一番むずかしいのは、大人とお金の扱い方が違うことでしょう。同じ品物を購入する場合でも、子どもと大人とでは目的が違うので、費目に迷うことがあります。
子どものため日常的に支出するお金は、学校関連や子どもの学びを中心としたものが多いため、「教育費」が多くなります。食費や家族のイベントなどを除くと、おおよそ教育費に収まることが多いといえます。
婦人之友社の家計簿では、支出の費目分けの基準は、用途や目的です。ちょっと迷った時に、「この支出は、子どもだけ? それとも家族と一緒?」と考えて、選別できれば記帳がスムーズになるかもしれませんね。


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