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「これって、なに費?」家計簿クイズ⑤

  kakei+カケイプラスで家計簿をつけていると、「あれ? このお金をどう記帳すればいいの?」ということがあります。そんな、家計簿をつけている中で生まれる疑問から、『これって、なに費?』クイズを出題! 今回は、振り込まれるお金や預けたお金に関するクイズですが、単純に「これは、なに費?」という答えから、その入ってくるお金の性質なども含めて、参考にしてください!

Q1:住んでいる自治体から、私立幼稚園に通う子どもへの補助金が振り込まれました。この場合の費目は収入ですか?

A:支払った保育料や授業料に対する補助なので、収入という扱いにはしません。支払った授業料や保育料に充当・・させる記帳となります。kakei+カケイプラスでは、「記帳(支出)」の画面で、内訳を保育料か授業料(事前に支払った保育料や授業料と同じ内訳、項目、費目に)として、補助された金額をマイナス・・・・で記帳します。そうすることで、実際の負担額が減り、お金の流れが記録されます。

Q2:病気のため入院し、その際に医療保険の「入院保障」で、お金が振り込まれました。このようなお金は収入につけますか?

A:任意保険からの給付金は、収入で記帳します。
「給付金」は保険契約が継続されている状態で、病気や怪我で発生した治療費や入院費に対して支払われます。
他に、保険会社から振り込まれるお金の代表的なものに「保険金」がありますが、「保険金」とは、生命保険など、貯蓄性のある保険の場合に、保険契約が満期になった際の返戻金、もしくは死亡時に支払われるお金です。お金を受領することで、契約も終わります。
「保険金」は収入として扱いません。「記帳(口座)」の費目「保険」で記帳します。

Q3:火災保険の積立タイプも特別費ですか?

A:積み立てタイプの保険は、貯蓄型の保険として扱います。この場合、保険用の口座を作成し、掛け金を支出ではなく、その口座に積み立てていくやり方です。「記帳(口座)」画面から、費目「保険」で記帳します。

保険商品には様々なタイプがあり、保険料の内訳が掛捨て部分と貯蓄部分と2段階になっているものもあります。例えば、生命保険で医療保険の特約などの掛捨て部分は「記帳(支出)」、費目は「特別費」で記帳し、貯蓄性のある保険部分を「記帳(口座)」の費目「保険」で記帳します。

Q4:教職員共済が年に2回、銀行から引落されます。総合共済で、退職見舞金も支給されます。特別費になるでしょうか。

A:掛捨ての保険として、特別費で記帳します。退職見舞金が支給されたら、雑収入とします。

Q5:教育ローン、自動車ローンなどの、返済時の利息は何費?

A:利息は特別費です。
教育ローン、自動車ローンなどを借り入れた際には、kakei+カケイプラスでは、「記帳(収入)」画面で費目は「雑収入」、項目は「借入金」で記帳します。返済時は、「記帳(収入)」画面からマイナスで記帳します。利息は「記帳(支出)」画面で、費目:特別費で記帳します。

Q6:65歳から個人年金を受け取ります。そのお金はなに費になりますか?

A:その場合のお金は「記帳(口座)」画面で、個人年金の口座からマイナスの金額で記帳します。費目は「保険」、項目は「個人年金」です。
個人年金や養老保険のような保険商品が現在多くあり、払い込んだ保険料を元に将来年金を受け取ることができるものです。そのためkakei+カケイプラスでは、個人年金は「保険」として分類しています。
さらに利息分は、「記帳(収入)」画面で、費目「雑収入」として記帳します。

Q7:太陽光パネルを設置しました。売電収入はなに費で記帳しますか?

A:「収入」で記帳します。
kakei+カケイプラスでは、「当座帳(収入)」画面で、費目は雑収入、項目は売電収入を選びます。備考欄に発電量も記録するといいですね。

Q8:生協の積立増資はなに費でしょうか?

A:「記帳(口座)」、費目「投資」、項目「出資金」で記帳します。
生協を利用するためには まず出資金を支払う必要があります。利益(剰余金=配当)が発生すると、組合員に還元される決まりになっています。各々の出資金に対して配当は計算されるので、増資をすれば、配当も増えることから投資として、記帳をします。

Q9:イオンの株主優待の特典で、一定期間に買い物した分から返金率に合わせた金額の返金を現金で受けました。費目はなに費でしょうか。

A:「記帳(収入)」、費目「雑収入」として、収入記帳します。

Q10:積み立てNISAニーサは、貯蓄? 投資?

A:NISAニーサは、投資信託や株式などの運用益などが非課税になる制度です。積み立てNISAについては、投資信託に限られるので、
「記帳(口座)」費目「投資」、項目「投資信託」で記帳します。
一般NISAニーサやジュニアNISAニーサについては、投資商品により項目が変わります。

NISAニーサについては、下記雑誌もあわせて参考になさってください。
「かぞくのじかん」57号(2021年秋)
「貯まらない時代のお金の貯め方、増やし方! 何もわからない私に投資について教えてください!」。
「婦人之友」11月号(2021年10月12日発売)
「リスクを知ってつきあう『投資』」で、「目的に合わせて選ぶNISAとiDeCo」の説明をしています。

 今回の「これってなに費?」クイズはいかがでしたでしょうか? 入ってくるお金は、意外と複雑で、取り扱いが大変! その性質を理解して、迷子にならないようにしましょう。





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