わが家のむだ退治！

　結婚して5年目のAさん（30代）。出産で退職し、収入は減ったのに、出て行くお金は増えていくばかり。生活のどこをどう立て直したらいいのか見通しもたたないまま、飛ぶようになくなっていくお金。
　そこで一念発起、家計簿をつけ始め、家の中のむだを退治をすることを決めました！

むだ退治開始！

食費：市販のお惣菜から、ホームフリージング活用へ

　冷蔵庫の奥で干からびたり、腐ったりしている食品をよく「発見」し、どうにかならないかと思っていたAさん。
　いつも行き当たりばったりの無計画な買い物の結果だと思い、主菜のローテーションを大まかに決めるようにしました。肉と魚を2日ずつ、ごはんものを1日、残りの2日は残っているもので工夫することに。
　また、よくスーパーなどで「おいしそうだな」と買っていたお惣菜をやめて、冷凍庫を活用することに。多めにつくった「五目おこわ」「ミートローフ」「椎茸の甘辛煮」、食事作りのついでに「茹でた青菜」「ネギの小口切り」「根ショウガ」などを冷凍に。まだレパートリーは少ないものの冷凍しておくと、半調理品やお惣菜を買わなくなりました。
　家族で外出した日は、「疲れた」と外食したり、お寿司などを買ったりしていました。冷凍庫にあるもので手早く食事の支度ができるようになると、外食やテイクアウトが減りました。

衣服費：バーゲンに行かない

　衣服費は衝動買いの多い費目。衣替えの時に、着る、着ないと分類してみると、手持ちの衣類で十分なことがわかりました。店頭でのバーゲンやセールを目にすると、ついついつられて買ってしまうクセをなくすよう堅く決心。子どもの衣類は、友人との譲り合いやリフォームで既製品は買わないようにしました。

交際費：手作りの赤ちゃんスモックが大好評

　同年代の友人の結婚、出産が続き、お祝いが重なると家計はピンチに。そこで、出産祝いには、手作りのスモックにお子さんの名前を刺繍して添えたところ、大好評。お金をかけなくても十分に喜んでいただけることがわかり、お世話になった方に、ケーキを焼いて送ることも。洋裁もケーキも数をこなすことで上達するので、技術は使うほどに財産になると実感しています。

自動車費：2台あった自動車を1台に

　夫の職場が近いこともあり、自動車通勤からバイク通勤に。車１台を維持するのに、月平均2万円かかっていたのが、バイク1台の維持費は2000円。たまにタクシーを利用することがあっても、年間の費用は車１台分より安く、1台でも不自由ではないことを発見。

家計簿チェックで「むだ」発見

　毎月の集計や3カ月集計などで、予算に比べて支出が多いか、どうかを確認します。なぜ多くなったか見返すと、菓子パンをたくさん買っていた！など、少しの工夫で減らせるものや、無計画に購入した結果などが見えてきます。予算を立てるのは初めてだったので、毎月赤字になるものは、予算の立て方が悪かったと思い、来年の参考にし、赤字赤字とあまり気にしないようにしています。

節約で生まれる「気持ちのゆとり」

Aさんが、むだ退治で感じたこと

「どんぶり勘定で、いつも足りない足りないと言っていたころより、物質的にはすっきりし、精神的にはゆったりと暮らせるようになりました。面倒だな、複雑だなと思っていた、家計簿の細かさは、やりくりの下手なところを的確に指摘してくれます。それゆえに、お金の使い方が上達し、励み甲斐もあります。
　経済の節約は、時間と手間を生み出し、気持ちのゆとりとなってあわられることに、我ながらびっくりしました」

皆さんは、どこから「むだ退治」を始めますか？

Aさん以外にも、下記のような「むだ退治」があるようです。

マイルールを作る

　スーパーなどで「あると便利」と思ったモノを見つけた時、
①家に似たようなものはないか。
②自分で作れないか。
③そもそも本当に必要か。
　この３つを考えてみると、むだな買い物をしなくなった。

情報収集を

　旅行先でふらりと入った美術館。内容に対して、入場料が高い！　時間もお金も無駄にしたのは、下調べしなかったからと反省。航空券なども、早い段階で手配すれば割引率もよく、事前の情報収集は大切です。

うっかり損をなくす

　地域振興券（1万円で1万2000円分）を何セットか買ったのですが、気がついたら「期限切れ」に。以前にも、映画の前売りを購入して、これまた気がついたら上映終了！。5枚で1000円というレンタルDVD、プレイヤーに１枚残っているのに気づかず、返却。１週間後にお店から催促と延滞金2100円と連絡が！！　得するつもりが、うっかり損。

お出かけ前のチェック

　慌てて家を出たら、ハンカチがなかった、筆記具がない！　折りたたみ傘を入れたつもりが……。出先でハンカチを買ったり、ビニール傘を買ったりという、500円以下の支出も「塵も積もれば」それなりの金額になります。お出かけ前にひと呼吸して持ち物チェック、これも「むだ退治」です。

保険やスマホの契約の見直し

　すすめられるままに複数の保険に加入している場合には、保障内容を確認して、重複しているようなら、解約など考えます（個人で加入しているもののほかに、職場で加入しているものなど、まずは、保障内容を正確に把握しましょう）。民間保険は、公的保険の上乗せとして考えるとよいでしょう。
　スマホの利用料が高いと思われたら、契約内容を店舗などで相談してみましょう。

「私はここからやっています！」など、みなさんのむだ体験や退治策をコメント欄でおしえてください！