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幹部がイノベーションを起こすために必要なこと

このnoteは、2023年2月8日にカケハシスカイソリューションズのメールマガジンで配信されたコラムをもとに作成しています。
コラムは、教育研修部事業部長の岡里が執筆しました。

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2007年に出版され、ベストセラーになったビジネス書「エグゼクティブはなぜゴルフをするのか?」(著:パコ・ムーロ/翻訳:坂東智子)の一節に「進化を阻み水の中に居続けた古代魚」と、「進化を遂げて陸にあがった亀」の例え話があります。
「古代魚は枯渇した蒸し暑い地上で息絶えた。なかなか死ねずに苦しみながら。変わることもなかなかできなかったが、死ぬこともなかなかできなかった。今日の取り分が多かったことに酔いしれて、明日も生き続けるには変わる必要があること、進化する必要があることを理解できなかった」という話です。

ビジネス環境は常に変化します。コロナ禍による売上への影響、リモートワークの加速、働き方の変化による関係性の希薄化、求人倍率と離職率の上昇が複合的に起きており、会社組織は変わらざるを得ない状況です。その影響から、経営幹部や管理職の「視座を上げてほしい」「イノベーションを起こして欲しい」という経営者からの要望がとても多くなっています。

視座とは、「物事を眺め、把握するときの立場」ですから、すでにポジションとして上位層にいる幹部に、さらに高い位置で広く物事を考えさせることは、容易ではありません。個人の積み上げてきた経験や、経験に基づく成功理論を一旦は否定し、個人の価値観、その人の本質に近い部分で殻を破ることが必要です。時には自分に深く向き合う必要があるので、変わることのできる幹部もいれば変わることのできない幹部も出てきます。より強い会社組織を作るためには幹部個人のレベルを上げることで、強固な集団をつくる必要があるのです。

そのレベルアップされた経営集団が、会社の未来のために自分たちが何をすべきかを互いに追求することで、事業を推進しイノベーションを起こすことができるでしょう。

このイノベーションに、最も重要なのは経営者と幹部間全員の信頼の深さです。イノベーションには、人的関係性が大きく影響しています。

弊社が調査依頼をしたデータによると、事業の良好さと幹部の関係性の深さには密接な関係があることがわかりました。幹部間にある程度の付き合い年数や仕事上の関わりがあり、「幹部同士の関係性」が「どちらかというと良好である」と回答した企業は5割程度ですが、「良好である」と回答した企業と、「どちらかというと良好である」と回答した企業の業績には明らかに差があります。

深い関係とは、「同じ釜の飯を食う」くらいの時間や空間を共有し、家族ぐるみのプライベートな付き合いがあるような仲を言い、仕事だけでなく人としての包括した相互理解ができているということを意味しています。

人は強みもあれば、弱みもあります。家族のような信頼関係があるからこそ、弱みを指摘し、貶めるのでなく助け合い、互いに補完しあうチーム(経営体)になることができます。そして、視座が高く、力のある幹部同士が、その補完や相互協力すればこそ、会社に良い影響を与えるイノベーションが巻き起こるのです。

そういう意味で「幹部の合宿研修」は投資対効果の非常に高い施策だと言えます。リモートでつながれる時代に、わざわざ空間を移し、日常とは違った対話をする。時間をかけてとことん議論する。会社の現状について、未来について、互いについて、腹を割って話し合う。この機会が組織変化のきっかけになるのです。

イノベーションを起こし、会社の業績を伸ばすために、施策を打ちましょう。

幹部研修の詳細はこちらよりご覧ください。

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