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自社研修での苦い経験から学んだコト

このnoteは、2022年8月10日にカケハシスカイソリューションズのメールマガジンで配信されたコラムをもとに作成しています。
コラムは、執行役員の土方が執筆しました。

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先日、軽井沢の人気キャンプ場「ライジングフィールド軽井沢」にて、カケハシの管理職を対象とした研修をおこないました。リゾート地軽井沢で、自然に囲まれたキャンプ場というロケーション。しかも、子ども連れOK、夜は焚火を囲んでバーベキューと、ちょっと気を抜くと、慰安旅行気分になりがちなシチュエーションでした。

お客様への研修は毎週のように提供をしていますが、自社の管理職が勢揃いしての研修となると、また感じるものが違います。自然の中で、身体を動かす体験をしながらのアクティブラーニングは、いつもの会議室での気づきや学びとはまた異なる、新鮮な体験でした。研修効果や、お客様への提供等についてはまた別の機会にご報告したいと思います。

さて、肝心の自社研修ですが、正直に書くと、難しさを突き付けられた結果でした。特に最後の総合演習のワークでは、「うまくいかないなぁ。」という違和感を抱えながら、なんとなくそのまま終わってしまったという感覚で、取り組んだ参加者の中にも、なんとなくもやもやっとした気持ちが・・・。

カケハシは、社員や幹部間の仲がとても良いですし、普段のコミュニケーションも活発な方だと思います。なのに、なぜうまくチームビルディング、チームワークを発揮できなかったのでしょうか。

ひとつだけ挙げるなら、目的をすり合わせることの重要性。この大事さや、難しさが分かっているようで、分かっていなかった。できなかった。ということだったのかなと私は思います。

与えられたゴールに向かって、瞬発力や個人のリーダーシップを発揮して到達する。これは、できる時もあるのです。ですが、「何のためにそれをやるのか」という目的が共有されていないと、そこに高いレベルのチームワークは生まれない。何より、そこに所属している社員の納得感が存在しない状態は、強い推進力やブレイクスルーを生み出さないのです。

そして、これは簡単ではなく、「普段仲良く話していること」と、「幹部間でしっかりと目的をすり合わせられているかどうか」は別の問題だということ。これこそが難しさなのだと感じました。

幹部同士になると、互いに全く理解していないということはないのです。阿吽の呼吸も発揮しやすく、話さなくても、分かっているはずだという気持ちになりやすい。しかし、これが落とし穴になってしまいます。「目的をしっかりすり合わせておくこと」。たとえそこに生々しい対話が発生しても、幹部同士がそれをやらないと、組織の高いパフォーマンスは生み出せません。普段お客様へ提供している内容なだけに、お恥ずかしい限りの気づきでした。

目的を浸透させることにも、いくつかやり方や、道筋があるのでしょう。ただ、私は、自社の幹部として、対話をし、目的をすり合わせることが大事だと考えています。面倒なやり方ではありますが、生み出せるコトや組織の永続を考えると、その道を選びたいと思うのです。

今回カケハシの自社研修においては、苦い気づきとなってしまいましたが、自社の幹部間のレベルや、コミュニケーションを考える良いきっかけになったと思います。何らかの形の幹部研修や合宿は、次へのきっかけになります。自社の幹部間構造やコミュニケーションに悩みを抱えている企業様には、是非第一歩としておすすめしたいと思います。

【参考】私たちが経験したアクティブラーニングとは

アクティブ・ラーニングとは、文部科学省も推奨する能動的学修のことを差し、学修者(児童、生徒、学生等)が受け身ではなく、自ら能動的に学びに向かうよう設計された教授・学習法のことです。
特に私たちが受講したライジングフィールドのアクティブラーニングは、自然の中で仲間とともに与えられた課題に直接向き合う「直接体験」を通してチームビルディングを学びました。直接体験では「情動記憶」という強い感情を伴う記憶が形成され、座学やワークよりも脳に強く印象付けることができ、その後の行動変容にまでつながるものです。

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