見出し画像

人工知能ChatGPTは採用活動をどう変える?

このnoteは、2023年3月8日にカケハシスカイソリューションズのメールマガジンで配信されたコラムをもとに作成しています。
コラムは、企画開発部 ゼネラルマネジャーの中野が執筆しました。

◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□

最近ネットやメディアを騒がせている、人工知能のChatGPT。かねてよりAIが人間を超える技術的特異点(シンギュラリティ)は2045年ごろだと言われていました。しかし、」ChatGPTを触ってみた率直な感想としては、どうやら想定を遥かに上回る速度で人間が白旗をあげてしまうのではないか…と懸念してしまうほど、それは高機能でした。そんな高度なAIがいよいよ民主化されたことで、私たちの生活は大きく影響を受けつつあります。

さて今回は、「そんなChatGPTが企業の採用活動にどのような影響をもたらすのか」というテーマで未来予測をしてみたいと思います。まずはせっかくなのでChatGPTに直接聞いてみました。

「ChatGPTは採用活動をどう変える?」

するとこんな答えが返ってきました。

ChatGPTは、採用活動において以下のような変化をもたらすことが期待されます。

1:より迅速で正確な候補者スクリーニング:ChatGPTは、候補者が応募書類を提出した際に、自動的にスクリーニングを行い、適格な候補者を見つけ出すことができます。これにより、採用担当者の負担を軽減し、応募者数が多い場合でも効率的なスクリーニングを行うことができます。

2:オンライン面接の改善:ChatGPTは、オンライン面接のプロセスを改善することができます。例えば、面接の予約や時間変更、面接前の質問への回答、面接後のフィードバックの提供などを自動化することができます。また、自然言語処理技術を活用して、より良い質問を生成し、面接官が候補者とより有意義な対話をすることができます。

3:候補者エンゲージメントの向上:ChatGPTは、候補者とのエンゲージメントを向上させることができます。例えば、自動化されたメールやチャットボットを活用して、候補者に求人情報や応募状況についての迅速かつ正確な情報を提供することができます。これにより、候補者はより良い応募体験を得ることができます。

4:多言語対応:ChatGPTは、多言語対応が可能です。これにより、グローバルな採用活動にも対応することができます。また、自然言語処理技術を活用して、異なる言語圏の候補者とのコミュニケーションをスムーズにすることができます。

ChatGPT

AIとのテキスト情報のインプットとアウトプットのやりとりを応用すれば、確かにできそうなことばかりです。それ以外で考えても、例えばDMやスカウトメール文の作成、求人原稿の作成、誤字脱字チェックなどの工数削減などにも応用できそうです。このように、AIを活用することで、採用業務は効率化され、生産性の向上が見込まれます。

一方で忘れてはいけないのは「求職者も同じ武器を持っている」ということです。例えば、エントリーシートや志望動機、自己PR文などをChatGPTに考えさせるという時短術。こんなことは誰だって思いつきます。たとえ本人の本心でなかったとしても、AIに言われるがままのアウトプットを提出してくるというケースも増えてくるでしょう。採用する側からすれば文面による見極めがますます難しくなり、疑心暗鬼にならざるを得ない場面も訪れるでしょう。そして挙げ句の果てにはAIが書いたかどうかを見極めるAIを使い始めなければいけなくなるかもしれません。このように、採用側も求職者側もAIをうまく使いこなした者が勝利するAI代理戦争のような状況になることは想像に容易いのです。

しかし、ここまでくると、採用活動や就職活動の本質からはますます遠ざかってくる気もします。というのも、採用活動・就職活動は本来お互いに自己開示しながら、お互いが幸せになるためのマッチング活動だったはずです。企業がAIに言われるがままに求人広告を書き、その求人広告に惹きつけられた求職者がAIに言われるがままに履歴書を書いてくる世界線では到底マッチングの精度が高くなるとは思えません。

そんなAI時代において精度高いマッチングを行うためには、採用をする側が書類選考の重要度を下げ、逆に直接膝と膝を突き合わした泥臭いコミュニケーションをより重要視する必要が出てくるでしょう。コロナ襲来を機に、オンラインでのコミュニケーションスキル向上に励んできた私たちですが、また原点に戻って「対面コミュニケーションスキル」と改めて向き合わなければならない時が来ているのかもしれません。

技術の発展に巨って時代は急速に変わっていきます。そして、人の価値観や求められるスキルも変化していくとは思います。ただそんな中でも、人と人とのコミュニケーション、採用活動の本質など変わらないものにも思いを巡らせ、時代に振り回されずに、今やるべきことは何なのかを冷静に見極めたいところです。

カケハシ スカイソリューションズでは、個社ごとに面接官のスキルアップができる「面接官トレーニング」を提供しております。
気になる方は以下よりお問い合わせください。

◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□

▼1万人以上の経営者や人事が登録している弊社発行のメールマガジン「KAKEHASHI SKY NEWS」では現役コンサルタントが人材・組織戦略の最新トレンドや人事力アップのコラムを執筆・無料配信しています。

▼人事が採用活動や研修など組織づくりのノウハウやトレンドを無料で学べる学習プラットフォームHR学校はこちら

▼無料でダウンロードできる人事向けのお役立ち資料集はこちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?