超個人的 トレーニングによる弊害

コロナ禍による外出自粛、健康への意識の変化によってジムに通う人、家でトレーニングを行う人がとても増えた印象がある。

よく言われる『貯筋』や、高齢者であれば転倒予防などの観点から、筋力トレーニングなどはとても有効であるし、未来の自分への投資とも言える。

更には、YouTube、SNSに溢れるインフルエンサーの存在により、自分もあんな体になりたい!だとか、あんなマインドを持って自分を変えたい!と思う人も多いと思う。

何を隠そう私自身も、2020年頃から陸上競技の補強としてトレーニングに打ち込み、現在はベンチプレス105kg。デッドリフト140kg。スクワット130kg。と言った具合に、仲間うちぐらいには自慢出来る程度にトレーニングを行っている。

しかし、そんなトレーニングにも思わぬ落とし穴があることを知って頂きたい。
これは私が体感したことで、全ての人に共通する訳では無いことを先にお断りしておくが、健康を考えすぎてしまった延長にある、思わぬ弊害にも注目して頂きたい。

私が感じたトレーニングによる弊害は主に3つである。

①頻尿

②過度なタンパク質摂取による、消化器官の不調

③首、僧帽筋、胸筋上部の筋肉痛による、倦怠感と呼吸のしづらさ

この3つについて、体験を元に解説していきたい。

①頻尿
これは単純に、プロテインの飲みすぎ=水分の摂りすぎ。それによってトイレが近くなったことはもちろんですが、タンパク質を摂りすぎた時に、腸で吸収しきれなかったシュウ酸が、尿として排出されるらしいので、こういったことも関わっていると思います。

しかし、私が1番感じたのは、腹筋のトレーニングによって腹筋がパンプアップした時、また翌日腹筋が張っている状況で、膀胱が圧迫されて尿意を感じたと言うパターンです。
物理的に押されちいるという感覚がありました。

また、詳しいメカニズムは全く分かりませんが、ふくらはぎのトレーニングで、腓腹筋、ヒラメ筋を鍛えた時、または鍛えている時にも尿意を感じたことがありました。

②過度なタンパク質摂取による、消化器官の不調

これは、私が元から消化器官が強い方ではなかったことも影響していますが、1日6食。しかも、鶏ササミや鶏ムネを一日でかなりの量食べていた時は、確実に消化器官に不調を感じました。

特に、胃が弱ってしまい朝、固形物を食べるどころか見るだけでも胃に不快感があるほどでした。

筋肉をつけようと、タンパク質や食事回数、その内容を高めたり、たくさんのことをしてしまった結果、私の消化器官はボロボロになってしまいました。

③首、僧帽筋、胸筋上部の筋肉痛による、倦怠感や呼吸のしづらさ

これについては呼吸に関係している筋肉がその筋肉の周辺に密集していることに原因があると思います。

私の場合、背筋のトレーニングと胸筋のトレーニングのあとその症状が大きく現れました。
肩がこっている状態。つまり、僧帽筋(特に上部)が張っている時は、やはり倦怠感を感じます。
不意に呼吸が浅くなっていて驚くことも多くありました。

このように、トレーニングには個人差は大きいですが、弊害が存在します。

紹介した3つより、更に悪い弊害になると、
トレーニングの追い込みすぎによる関節や筋肉や靭帯などのケガ。
食事に対する意識のしすぎや、強迫観念によって摂食障害になる。
自分の体型を気にするあまり、不安や恐怖を感じる身体醜形障害。
こんなことにもなってしまう可能性があります。

・①の対策
私は頻尿に悩まされた時学生だったので、腹筋のトレーニングは金曜日のよるに設定することで、回避しました。
現在も、翌日に車で長距離移動がある時や、映画の前日などは腹筋のトレーニングを控えるようにしています。

・②の対策
自分の好きな食事を優先することにしました。この後にも書いてありますが、私の目的は適度な筋肥大です。日本のトップで戦うボディビルダーになりたいわけではありません。
なので、日々の食事の中にタンパク質が足りていなければツナ缶、サラダチキンをプラスする。
それでも足りなければ間食にプロテインを飲む。
消化器官が疲れていると感じたら、それらも全てやめて、無理のない食事をすることにしています。

・③の対策
胸筋や背筋のトレーニングをやめる訳にはいかないので、ある2つのことを意識するようにしました。
1つは、正しいトレーニングフォームをマスターすることです。
これによって胸筋上部だけが異常な疲労を持つことをなくなり、背筋については、広背筋や脊柱起立筋などを使う意識を持つことで僧帽筋の疲労を少なくすることが出来ました。
もう1つは、トレーニング後のストレッチ、風呂上がりのストレッチを行うようにしたことです。疲労を翌日に持ち越さないためにこれはとても有効でした。
各部位を30秒ほど、反動を付けず、呼吸を止めず、リラックスして伸ばす。これによって翌日の疲労はかなり無くなりました。

・その他対策
その他の対策としては、まず目的をはっきりさせることが大切と思います。
健康維持、ダイエット、筋力増加、筋肥大、コンテスト出場、IFBBプロなど人によって目的が違います。
その目的にあった方法が存在しています。
例えば、健康維持を目指す人が筋力増加を目指すためのトレーニングや食事をしても決して上手くいかないでしょう。
パワーリフターのような体型になることが目的ではないはずです。

もう1つの対策として、他人と比べないことです。
私の消化器官とあの筋トレインフルエンサーとでは能力が違います。
もちろん、どんなトレーニングが骨格にあっているかも違います。
骨格が違っていれば、筋肉の付き方だって違います。
他人と比べすぎず、自分のペースで、自分の身体と相談して進めるべきです。

ここまで、個人的ではありますが筋トレ、トレーニングの意外な弊害を書き連ねて来ました。
もしかしたら似たような経験をした方もいらっしゃるかもしれませんし、もしこれからトレーニングを始めたいと言う方もこのような症状があったら正しく対策をすることで、楽しいトレーニングライフ、筋肉生活をおくって下さい!

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