陸上競技の回顧とそこから得た学び~中学生1年~

今回は、私の陸上部としての経験と、そこから得た学び、中学生の陸上競技、部活に必要なことについて自分なりに回顧し、そこから得た学びを後世に伝えたいと思います。

まずは、どのような経緯で陸上部に入部したのかから書きたいと思います。

私は中学生になるまで体育の授業を除いてほぼスポーツと触れ合いませんでした。

なので、シャトルランは20回台、ソフトボール投げは10m前後、ドッジボールもサッカーもバスケもハントベースもめちゃくちゃ下手でした。

そんな私ですが、唯一50m走のタイムは小6男子では8点か9点になるタイムを出せました。

周囲からはフライングやタイム計測のミスを疑われましたが、私自身も不安になるほどタイムは良かったです。

また、運動会のリレーや短距離走ではあまり結果はよくありませんでしたが、フォームだけは褒められました。

そんな経験があり、中学生になったら運動部に入ろうと決めたことも重なり、陸上部に入部しました。
正直ギリギリまで迷ったのですが、父が陸上部だったこと、母も昔そこそこ脚が速かったこと、祖父は団塊世代ですがその40から50人のクラスの中で選抜されるほど脚が速かったと聞き、僅かな遺伝子の可能性に賭けて陸上部に入部しました。

私が入部した陸上部は1年生8人、2年生6人、3年生7人とそれほど大所帯ではなく、顧問の先生は挨拶や礼儀に厳しいことで有名な体育教師でした。

1年生男子の短距離は3人、さっそく声が小さい、挨拶をしっかり、準備運動から声を出すなど、陸上とは直接関係のないところから指導は始まり。
タイム計測は入部から1週間ほど後の休日に行われました。

結果は惨憺たるものでした。50mはビリ。
100mもビリでタイムは15秒後半でした。
たった100mにも関わらず、ラストの20mは意識が飛びそうになったことを覚えています。

その頃の私は、練習は淡々とこなし、どこに効いているかも分からない辛い筋トレをただただこなしているだけの状態でした。

先輩のフォームを真似して、膝を高くあげることにこだわるあまり腰が落ちてしまい、反発は貰えません。
何度も注意されました。しかし、それを治す方法は分かりませんでした。
意識するしかないと思っていたからです。

1年生男子の100m地区大会に出場出来るのは2人だったので、私は自動的に走り幅跳びになり、女子で県大会入賞するほどの3年生の先輩に指導を受けました。

幅跳びは4m20程しか飛べませんでした。しかし、身体のバネという点において、他の男子よりも優れていることがわかりました。

春のシーズンは終わり、3年生は引退し、新体制の部活動が始まりました。部活という単位を1から作り直す、継承すべきことは引き継ぎ、新体制にしか出せないチームの良さを探すとても難しい時期でした。

そんな中、秋の新人戦に向けて1年生短距離男子はハードル種目に取り組むことにしました。
中学1年のハードルは、共通のハードルよりも少し低く、インターバルも短いです。

オーソドックスにインターバルは3歩で走りたかったのですが、結局4歩になってしまいました。その原因についても自分は深く考えておらず、バネの不足や、身長の低さ、柔軟性などと漠然としか捉えておらず、結果としてハードルも上手く言ったとは言えませんでした。

冬季練習が始まりました。
ここで僕の意識は変化し始めました。
特に練習の意味、狙いについて考えるようになり、家で自主的にトレーニングを始めたりもしました。
自主的なトレーニングと言いましたが、腹筋3セット、背筋3セット、スクワット3セットを自重で時々する程度でした。

冬の練習は過酷でした。
朝部活と午後部活動週4。土曜部活は4時間。
内容もパート練習や200mのインターバル、エンドレスリレー、補強など、多種多様な疲労が休まることなく体を蝕みました。

やはり怪我もありました。ハムストリングスの上の方、脚の付け根が走ると激痛で、坂下り走などは女子にも負けるほどになりました。1週間ほど痛みに耐えましたが、さすがに練習にならないということで、自ら1週間補助にまわりました。

これで回顧編は終わりです。
ここからは、中学1年で得られた学びです。

①まずは基礎
②練習の意味と狙いを意識する
③家での自主トレも大切
④真似るのではなく、正しいフォームを知る
⑤怪我防止のためにストレッチ、柔軟をする

①まずは基礎
これに限ります。
ガムシャラに走ってはいけません。
腕振りを確認し、腿上げで頭の先からつま先までをまっすぐにする、母指球で接地する、視線はまっすぐ。このような、小学生でも理解出来ることをまず実践した方が良いと思います。
この動作を繰り返します。
そしたら組み合わせます。
そして、ウォーク→ジョギング→ランニング
というように段階をふみ。
全力疾走に繋げます。
これが基礎です。

②練習の意味と狙いを意識する
例えば、スクワットやランジは下半身の筋力強化、スタートダッシュ。また、身体のバランスを維持するために必要なトレーニングと意識して行います。
また、ダッシュ系や筋トレの後、しめで行う200mや120mの流しは今日1日のまとめとして、限りなく完璧なフォームを意識するべきです。
周りと競う場面なのか、タイムを計測する場面なのか、走りを確認する場面なのか、意識するとしないとでは成長のスピードは格段に違います。
筋トレではそれがさらに顕著に現れます。
私は現在腹筋のトレーニングをする時は、必ず走る時をイメージして、脚と同時に大きく腹筋を動かします。
また、背筋では腰の過度な反りすぎに注意し、頭まで一直線を意識します。

③家での自主トレも大切
足りていない所はどんどん補うべきです。
家での自主トレと言っても、イメージトレーニング、有名な選手の動画や練習動画を見ると言った心理的なトレーニングを積むことかできます。
翌日の練習メニューを予習することも大切です。
部活では時間が足りず、疎かになってしまったその日の練習や補強をやり直すこともいいでしょう。
指摘されたフォームを家族に見てもらったり、動画を撮って解析してもいいです。
部活をしている時間より、家に居る時間の方が多いはずなので、この時間を無駄にするのはもったいないです。

④真似るのではなく正しいフォームを知る
私は、先輩の真似をしたため自分の筋力や骨格にあっておらずフォームが崩れました。
それぞれに適したフォームがあるはずです。
中学生のトップレベルをみていても、不思議なフォームの人が良いタイムを出していて、キレイな一見速そうなフォームの人が遅いタイムだったりします。
また、自分ではいいと思っているフォームがヘンテコな場合もあります。
横で見ている友人に厳しく意見を言ってもらい、そのフォームの改善に適した練習、補強を取り入れて自分にあった正しいフォームを知ってください。

⑤怪我防止のためにストレッチ、柔軟をする
部活の終了前にもストレッチ、柔軟はおこなっていました。
しかし、それだけでは足りないと思います。
私は週5日部活がありましたが、残りの2日は何もしていませんでした。
その2日も軽くウォークやジョギングをした後にストレッチ、柔軟をする。
もしくは、風呂上がりにストレッチ、を柔軟をしていれば、それは周りと大かな差をつけられたハズです。
また、頼りすぎるのは良くないですが、時には整体や針治療を受けて、疲労がを一掃してしまうのもありだと思います。
特に、秋から冬にかけて半袖、半ズボンでは寒いけど、長袖、長ズボンでは走りずらいし、暑い。そんな時期は部活直後に体を冷やさないように、そういったところも注意するべきです。

まとめ
このように、私の中学1年時代を振り返ってよりよくするための基本的な行動を挙げました。
これは、顧問の先生、家の人なども伝えることができると思います。
スポーツというのは。時に根性が必要でガムシャラにならなければいけない局面とありますが、そんな場面こそ俯瞰して、いま必要な練習、自分に足りていない要素を見極めて、頭を使いながら強くなって欲しいと思います。

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