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6月3日は何の日だか知ってますか?

人類が生まれてから、いったい何回「6月3日」を繰り返してきただろう。

その時その時は何でもない、365日のうちのただの一つだったものが、振り返ってみれば二度と訪れることはない、陽炎のような時間で。

大切な人の生まれた日でもなければ、ただただ通り過ぎていく時間の奔流の中の小さな小石に過ぎないような「6月3日」。

だけど、きっとそんな日にも積み重ねてきた過去分のドラマがあり、通り過ぎてきた人たちの思いが記録されている。

そんな日に思いを寄せても、きっとバチは当たらないだろう。

はい、ということで。

ノベルゲームテイストのこそばゆい冒頭文でお茶を濁してますが、そこまで大した内容の文章じゃありません。どうぞ気楽に。

なぜこんな仰々しく、かつ慣れない中二病チックな冒頭文まで書いて(傍から見て薄ら寒いということは承知している、メタ認知したら終わり)6月3日を取り上げたかというと。

たまーにないだろうか。「今日なんの日だっけ?」と思ってかる~くWikipediaとかで調べて、「へえ、今日って青年海外協力隊の日なんだ。へえー……。」ってなるやつ(ちなみに青年海外協力隊の日は4月20日)。

たいていそんなときは2,3分もネットサーフィンして終わりだが、あえてめっちゃ深くまで調べてその日を知り尽くしたら、「へえー」が12乗くらい重なって確変起こして「ドヤ!」になり、なんやかやで林家ペーの最終形態みたいな「毎日うんちく」おじさんになれるのでは!?そして人前で「6月3日ってなんの日か知ってる~~?(ニヤニヤ)」と教養人ぶった挙げ句、「劣化版Wikipedia」とあだ名を付けられるのでは!?

……だめじゃん。

失敬、取り乱した。こんなテンションの日が月に数回あります。

まじでここまでただの駄文なので、ここから本文と思って読んでください。

自分が本当に伝えたいのは、「なんでもないもの」にも目を向けて、解像度を上げて捉えてみると、面白い発見や出会いにたどり着いたりするのでは、ということ。

「6月3日」という対象は一つの例にすぎない。自分にとっては今まで間違いなく「なんでもない日」であり、注意して観察しようとしなければそのまま通り過ぎていってしまう一年の大抵の日の中の一つであった。

だからこそ、調べてみると6月3日にまつわる面白いエピソードがいっぱいあった。今まで、おそらく調べてみなければ一生知らなかったであろう知識が渦巻いていた。

Wikipediaには、人類史上の6月3日に起こった出来事が一覧化されている。


たとえば、日本では2004年まで6月3日は「ムーミン」の日だったらしい。なるほど6と3でムーミンかあ。

日本のムーミンファンによって記念日に設定されていたみたいだが、

「この語呂合わせ日本人にしか分かんないんじゃね?」

と気づき2005年に、作者のトーベ・ヤンソンの誕生日である8月9日がムーミンの日に変わったそうな。

ムーミン公式サイトにもちゃんと記述がある。

ちなみにムーミンは2020年で75周年らしい。おめでたい。ていうかめっちゃ長寿。

……このサイトも、こうやって調べなければおそらくたどり着くことがなかったであろう場所だ。

その他にも、目線をマクロに広げてみれば、6月3日は「何でもない日」なんかではなかったことがわかる。

708年の6月3日には日本初の流通貨幣である和同開珎が発行されているし、

1615年の6月3日には大阪夏の陣で大阪城の天守閣が炎上した。

1935年の6月3日にはベーブ・ルースが現役を引退しているし、

1940年の6月3日には第二次世界大戦のさなか、ドイツ空軍がパリ空襲をして254人の市民が死亡した。

どうだろう、歴史の中で6月3日という日がどれだけ重要な一日の連続であったか、おわかりいただけただろうか。

とまあ、長々とWikipediaを調べればすぐわかるような知識を披露してきたわけですが、さきほども述べたように自分が一番伝えたいのは「なんでもないもの=今まで自分がさほど注意を向けなかったもの」への解像度を上げて、観察し直してみると、思いがけない出会いや興味への入り口がまっているかもしれない、ということ。

そういう可能性って、面白くないだろうか。

自分の場合、それに関してパッと思いついたのが「日付」にまつわるエピソードだったというだけの話で(noteの一つのテーマにならないかな、なんて思ってもいた)。

その対象は、通勤途中の道端でも普段見ないTV番組でも、なんだって良いと思う。

ちなみにアイキャッチ画像にしているのは、6月3日の誕生花である「アマ」。

種は亜麻仁油として食用に使われたりする。

花言葉は、感謝。

……今回の内容とつながるかなーと思ったけど、微妙。

ここまで読んでくださった人には、無条件で感謝を。

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