なんで「小」「並」「大」なの?

注)なにかの調べもの、あるいは疑問に思って検索し、この記事にたどり着いたあなた。ごめんなさい!この記事にははっきりとした答え、出典が出ていません!ただ共感はできると思うのでどうかご一読いただければ・・・


久々にコトバに関する記事を書こうと思います。
自分はラーメンが大好きです。特に家系ラーメンが。寿命をすすっているような背徳感がたまりません。
家系ラーメンの店のほとんどで券売機が採用されています。そこで何を食べるか選ぶときにいつも気になっていたコトバがあります。それは「並盛」。これちょっと違和感があります。他は「小盛り」や「大盛り」なのになぜその中間が「並盛」なのでしょうか。

結論から申し上げると、はっきりと文献は出てきませんでした。が、どうも「並」という言葉には「普通の」というニュアンスがあり、このため並盛が大盛より下にあるという仮説がたちそうです。(いずれ追記の形で確認を取ってみようと思います)

しかし、こうなると別のコトバに違和感が生じます。それは「中盛り」。「中」という言葉は中間などにみられるように「普通の」というニュアンスを感じます。なのに並→中→大という順序が成立している。違和感を感じます。
さらに、この記事を書いて気が付いたのですが、どうも中盛りというのは初期の予測変換にはなさそうです「並盛」も「大盛」もあるのにです。ということは辞典などには載ってない。あるいは一般的でない言葉なのでしょうか。

この違和感の解消は、実際の使用例で確かめてみましょう。今回は有名な牛丼チェーン店での使用例を観ます。

並盛400円
中盛550円
大盛550円
特盛700円
メガ850円

「すき家」公式ホームページより引用

量についての公式発表はなく値段のみ掲載されていました。単純に値段を見ると150円づつ増えています。そして、「並→中→大→特」という順番になっています(特!?)

ちなみに、同じ牛丼チェーンである吉野家と比較してみると・・・

小盛388円(税込 426円)488kcal
並盛408円(税込 448円)635kcal
アタマの大盛518円(税込 569円)724kcal
大盛578円(税込 635円)846kcal
特盛728円(税込 800円)1,013kcal
超特盛838円(税込 921円)1,152kcal

「吉野家」公式ホームページより引用

となっています。こちらでは「中盛り」という言葉は使われていないようす。一方「小」、「並」、「大」、「特」はともに使われています。となると「中盛り」は他の「盛り」に比べて少しマイナーなのかもしれません。

うーんわからん・・・どうも「並盛」よりも「中盛り」の方が罪深いコトバなのかもしれません・・・今後もう少し詳しく調べてみようと思います。

ちなみに、同じく「中」に違和感を感じるものとして「おみくじ」があります。運勢の良さは各神社で微妙に違いがあるものの、一般的には

「大吉」>「吉」>「中吉」>「小吉」>「末吉」>「凶」>「大凶」

という順番だと思います。
ここで特に気になるのは「吉」と「中吉」の順番。吉の方が上ならなぜ「中」が入るんだ!?ますます謎が深まります。

どうも、「中」という言葉は「中間」などの位置・順位のニュアンスに加え「大きい」と「小さい」の間という程度のニュアンスもありそうです。

では初心に帰って辞書を引いてみましょう。(といってもネットの辞書ですが)いくつか意味がありそうですが、特に注目したいのはこの意味です。

③ (形動) 程度、度合が両極端のあいだであること。大きくもなく小さくもないこと、よくもわるくもないことなど。

「コトバンク」より引用

なんと程度というニュアンスを持っていました。しかしちょっとまってください・・・「大きくもなく小さくもないこと、よくもわるくもないこと」?
・・・これって何かに似ています。そう「並盛」です!!ええ・・・ここに戻ってくるのか・・・

どうもこの謎を解くには歴史的な背景をたどる必要がありそうです。なんか膨大な作業な気がします。とりあえず今回は疑問表明というところでこの記事を終わらせていただきます。