スタン・リー氏追悼

…とは言うものの、私はリー氏の詳しい業績は知らない。
マーベルコミックスの創始者にして会長でしょ?くらいなものだ。
Xメン、ウルヴァリン等のアメコミにもあまり興味はない。

私はアメコミには本当に疎い。たまにクイズマニアの方でアメコミに詳しくあまりにも広く深く、読み込んで得た知識に仰天しながら話を聞くくらいだ。

しかし、父は典型的な戦後アメリカ文化どっぷり世代なので、私が漫画を読んだり描いたりばかりしているとよく「昔はよ、アメリカー(アメリカ人の事を沖縄の人はこう呼ぶ)の漫画がよく売ってたよ。アメリカーも漫画好きさ」とクダを巻きはじめたものである。

そんな父からキャプテン・アメリカやワンダーウーマン、可愛い魔女サブリナの話やバットマンは昔からある、とか果てはバットマンとロビンはデキているんだぜ(ドヤ顔で)とかまでまだ小学生の私に話して聞かされる始末だった。

そんな父のアメコミ話に「ファンタスティック・フォー」や「スパイダーマン」の話もあった。
後に日本でも一般的に知られる作品だが、まだ幼い私は知らない漫画の話である。
「スパイダーマンはクモの遺伝子を持ってるから高いビルでもクモの糸を指からビームみたいに出して登るんだ」というザックリ説明に当時はビジュアルも知らない私は「うおぉ…クモのいでんし…指から糸を出す…かっけぇぇ!!」と、勝手に想像しては感心したものだ。
後にビジュアルを知る事になり「想像してたのとちがう…あかい…」と、少しガッカリしたのはアメコミマニアの人達には謝りたい。本当にごめんなさい、あんな偉大な作品とは思わなかったんだ…。

そんな父の色んなアメコミの(穿った)知識も、スタン・リー等偉大な原作者、ライターが居なければ聞くよしもなかった話なのだなぁ、と思うとやはり敬意を表したい。

スタン・リーさん、あなたの創作は海を越え60年以上も昔からこの日本でも響いていたのです。小さな島の、敗戦で何も持っていなかった日本人にコミックブックの文化を知らしめてきたのです。

どうぞ安らかにお眠り下さい。あなたは永遠です。
#スタンリー #マーベルコミックス #アメコミ #自分語り

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