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鬼才高畑勲『おもひでぽろぽろ』のすべて

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91年公開のジブリ映画、『おもひでぽろぽろ』を紐解いていきます。なぜ山形が舞台なのか?なぜ野鳥がたくさん出てくるのか?トシオがタエ子に実はアプローチしていた?トシオのカセットテー…
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#都市伝説

見解1『おもひでぽろぽろ』タイトル画面の意味

この見解のマガジン(全9話)は はじめましてKakanと申します。 高畑勲が鬼才と呼ばれる理由。 それは遺作「かぐや姫の物語」を観てもよくわかります。 しかし同じ鬼才が手掛けたこの「おもひでぽろぽろ」は、子供の時に観てあまり面白い印象がありませんでした。 大人になった今、このあまり考察されていないこの映画を紐解く事で、新たな発見やこの映画の面白さ、鬼才と呼ばれる理由に気付けるのではと思い、あえて個人的に徹底分析に至りました。 いざ観てみるとそれは「かぐや姫の物語」

見解9『おもひでぽろぽろ』は鶴の恩返しだった!(最終回)

前回は  まるでよくあるジブリ映画の都市伝説の様なタイトルですがご安心をw 今回で9回に渡り1991年作品。高畑勲監督のジブリ映画『おもひでぽろぽろ』を紐解いてきましたが今回で最終回。今までのいくつかの疑問が解決するはずです。 まず、本題に入る前にどうしてもお伝えしなくてはいけないこの映画の表現方法があります。 それはいくつかのシーンはことわざにちなんだ表現をしているという事です。 例えば以前お話しした、学校で読書感想文を褒められた事をお母さんに伝えるシーン。話の途中で給