素晴らしき強迫観念
前も言ったけど、道を歩きながら、左右の足で同じ材質の地面を同じくらい踏みたい、的な欲求が(おおよそ)常にある。
このことを親に話したら、この感覚は「全員にあるわけではない」とのことなので、なんかそういう性格の人がいるのだと思う。僕はそういう性格、という訳。
そしてその性格は、昔からある。
非常に昔。
何故か、よ〜〜く憶えていることがひとつあって、ガキん頃、幼稚園(性格には保育園?)に向かっている時、ふと思い立って「この、両の足で同じ道を歩くみたいなやつをやめよう」となったことが、確か、一度、あった。
そんで、たぶん、なんか、一回小さく飛び跳ねて、それを合図に全てから解き放たれたことにした。その一瞬、ガチで歩行する上での強迫観念から解放された感じがして、隣で歩いていた母親に「僕今日は機嫌がいいよ😊」と言ってみた...というところまで覚えている。
たぶん、その日の午後には強迫は復活していたと思う。頼むよ〜😔
で、今に至るまで結局、この「左右平等歩行」への意思は取り除くことは出来ず、たまに、何がある訳でもないのに足元を見て、左右の足がどんな材質の地面を踏んでいるのか確認しながら歩いている時がある。下向いて歩いたら涙が溢れちゃうよ...
この微々たる強迫の種みたいなのは、とりわけ、調子の悪い日に限って、大きくなる。
以前、雨の降っている日に、百均に行かなきゃならんことになって(何故か、は、忘却)、天気も悪いし予定になかった急用だったというのもあって、その日はかなり気分の悪い中での外出だったのをなんとなく覚えている。
百均の、地下一階みたいなのがあって、そこから地上階に戻る上り階段の、最初の一段目の下(要するに地下一階の地面の高さ)に、マットみたいなのが敷いてあった。
その、階段を登ろうとした時に、左足だけがこのマットを踏んでしまっていたのが気に入らなかったのか、僕は、わざわざ一段目を踏んでいた右足を後ろに下げて、マットを踏んでいた。
いや、ウケた。
そんなわざわざ、後ろ歩きしてまで左右の足でマット踏みたかったんだ、みたいな。
あ、そう...
普段はそこまできっちりしてる訳でもなかったので、逆に、普段の外出は無意識にそういう「心の準備」をしてたのか知らねえけど、こういう...予定になかった外出こなそうとすると、こう...なるんだ、って、ビビりウケた。
ビビりウケ、意味わからん感情。
まあ、そういう、ちょっとした「ウケ」の種になるんなら、こういうよくわからん性格でも、別にいいっちゃいいのかなって、思ったっていう、話。
日常に小さな拘りがあると、それは少し冒険に近づく。
この文を打ってる時に椅子に座って足を組んでいた関係上、ずっと右足だけが床を踏んでたので、そろそろ組み替えようと思いますね。
大地へおかえり、左足裏