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ピザポテト、君はメジャーになっていたんだね


ピザポテトというポテトチップス

これを読んでいる貴方はすでにピザポテトを知っているかもしれない。
ピザポテトはカルビーのポテトチップスで、スーパーマーケットやコンビニエンスストアのお菓子売り場でもよく見かける商品だ。
ギザギザの厚切りポテトにチーズ味のフレークが載っていることが、他のポテトチップスとは大きく異なる特徴である。これがうまいのなんのって。

チーズがたくさん載っているとうれしい

まさにピザの名にふさわしいカロリーの権化、Mr.ジャンクフードである。
公式ホームページでもその魅力は存分に発信されている。夜中に見てしまうと食べたい衝動に苛まれてしまうだろう。


ピザポテトと共に歩んだ人生

振り返れば私の人生は常にピザポテトと共にあったように思う。
1990年代、いつだったかにピザポテトと出会ったはず。子供心に「なんておいしいお菓子なんだ」と感銘を受けたように記憶している。
2000年代前半、大学に入学し一人暮らしを始める。サークルの仲間と自宅飲み会をする際の買い出しで、隙あらばピザポテトを選んでカートに入れていた。
2000年代後半、システムエンジニアとして就職した私は、時々デスクワークしながらピザポテトを食べていた。我ながらなんて迷惑なことをしていたんだ。
2010年代前半、結婚。二人で食べるピザポテトは美味しいが半分量しか食べられないのが物足りなかった。
2010年代半ばに妊娠・出産。妊娠中は脂っこいものは控えねばならず、ピザポテトが食べられないのが辛かった。
2020年、ニンテンドースイッチの『あつまれどうぶつの森』で、自分の島を『ピザポテ島』と命名した。ピザポテトに見えなくもないマイデザインを自作し島の旗とした。

ピザポテトのような自作マイデザイン。ピザポテトだとはっきり言うと商標権とかアウトかもしれないので

ニンテンドースイッチの『スプラトゥーン3』では3つの陣営に分かれて戦うフェスが開催される。2024年3月のお題は「ポテトチップスといえば?」で、【うすしお派】【コンソメ派】【のりしお派】の3陣営で争うことになっているが、私は【ピザポテト派】として名乗りを上げ画像投稿した。

勝手に名乗っているだけでそんな陣営はない

まさにピザポテトと共に生きた人生と言えよう。

いつの間にかメジャーになっていたピザポテト

そんな私に衝撃が走った出来事があった。
2023年12月23日にテレビ朝日で放送された「令和・平成・昭和 好きなお菓子ランキング」で平成の好きなお菓子としてピザポテトが1位に君臨したのだ。

この番組をリアタイしていた私は、自分が勘違いしていたことに気付いた。「ピザポテトは邪道だから一般受けはしないだろう」と思い込んでいたことに。
ピザポテトは私の中だけで大きな存在だったわけじゃない、多くの人に愛されるメジャー商品だったのだ。

これからもピザポテトを愛し続ける

ピザポテトはマイナーではなくメジャーだった。それは衝撃であったが、だからといって私はピザポテトが好きという事実には変わりない。
新人の頃から応援していた歌手が大人気になって手の届かない存在になってしまったような少しのさみしさはあるけれど、それは喜ばしいことと受け止めている。
今でも私はスーパーへ買い物に行く度にお菓子売り場をチェックし、ピザポテトが安くなっていたら買うようにしている。定価だったら買わないのは、ピザポテトばかりを買いすぎないようにするためだ。
これから私は歳をとる。脂っこい食べ物は苦手になるかもしれない。ピザポテトのことも美味しく思えない日が来るかもしれない。
それでも私はピザポテトを愛し続けるだろう。ピザポテトと共にあった思い出は残り続けるのだから。
ピザポテトが末永く愛されるお菓子であり続けることを心から願う。

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