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できるかできないか、じゃなくて、できることをできるかぎりやる

コロナ禍においてZoom研修が主流の中、久々に対面での研修を受講した。
「喀痰吸引等研修実施のための指導者養成講習」
というもので、要するに看護師が介護福祉士に喀痰吸引や経管栄養の手技を指導するための指導者としての資格を得るための研修である。
吸引も経管栄養も医療行為であり、介護福祉士には認められていないが、一定の研修を受け、実技試験に合格すればその手技が行える、というものである。

2日間に渡った研修は講義がメインで、演習が半日程度であった。
会場は大学の講義室、懐かしいなぁなんてちょっと感慨に浸ったのもつかの間、
冒頭の制度の話ですでに頭の中はお腹いっぱい状態。
しかも普段仕事では休憩時間以外は座ることはほぼないので、座ったまま1日を過ごすことに慣れていないがゆえ、睡魔が襲う。
演習では実際の実技試験を想定してそれぞれ介護福祉士役、指導者役になってロールプレイを行ったが、普段当たり前のようにやっている手技でもいざマニュアル通りにやるとなると案外できていないこともある。
何とか研修を終え、修了証書を得たが、正直不安だらけである。
自身は外来所属なので吸引も経管栄養もやる機会はない。以前はごくたまに病棟の手伝いへ行くことがあったが、今は通常業務に加え、ワクチン接種業務に忙しく手伝いに行ける状況ではない。
そんなこんなである日突然、指導者として声がかかっても、指導、評価できるのだろうか…
そもそもこの研修も業務命令で受講したのものである…
色々と思うところはあるが、無事に終わったのでとりあえず良しとする。

そして、つくづく自分はデスクワークには向いていないと思った次第。
忙しい忙しいと言いながらもあくせくコマネズミのように動いていた方が性に合っていると。
そんな自分は猪突猛進な亥年生まれである。
亥年生まれがみんな猪突猛進ではないだろうが、
自分は割と当てはまるところがある。
そして亥年生まれだからというわけではないが、
鬼滅の刃の伊之助が好きである。
闘いに敗れた煉獄さんが死んでしまった場面にて
「悔しくても泣くんじゃねぇ!どんなに惨めでも恥ずかしくても生きてかなきゃならねえんだぞ」と誰よりも泣いている伊之助に心を打たれ、すっかりファンになってしまった。
話はだいぶ脱線したが、久々の研修は色々な意味で有意義であった。
そしてやはりZoomではなく、対面の良さを実感した。

コロナ終息の目途はまったく見えない中、
一国の総理は「長いトンネルにようやく出口が見え始めている」と語っていた。
村上春樹は「この人聞く耳は持たないみたいだけど、目だけはいいのかも」と皮肉っていた。
同感である。いやはや、どれだけ目がいいのだろうか…
でも肝心の事が見えていないのだろうな…
ワクチン接種をしたからと言ってまったく安心はできない。
地道に感染対策を続けながら、可能な限り対面での仕事、授業、行事などが行える道を探っていく事がポストコロナ時代を生きていくには必要だろう。

伊之助語録より、もうひとつ
「弱気なこと言ってんじゃねぇ!!なれるかなれねぇかなんてくだらないこと言うんじゃねぇ!」

できるかできないか、じゃなくて、結局、やるかやらないか、である。何事も可能な限りできることをやっていく姿勢で進んでいきたい。

リノリウムの床が懐かしい学校の廊下 

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