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クリスマス カウントダウン #11 はやぶさからの贈り物

「はやぶさ2地球へ帰還」のニュースは久々にホットな知らせであった。

6年間52億㌔の旅路は想像できない程、とてつもない距離である。
まさに宇宙空間の大航海と呼ぶにふさわしい。


喜ばしい出来事の裏には「初代はやぶさ」の存在があったことを忘れてはならないだろう。


10年前の2010年「初代はやぶさ」も地球へ帰還を果たした。
だが、エンジンの故障により軌道変更できずにカプセルと共に地球の大気圏に突入して燃え尽きてしまったのである。

あれから10年、「はやぶさ2」は「初代はやぶさ」の想いを受け継ぎ、小惑星リュウグウからカプセルを地球へ届ける任務を果たした。

このエピソードを小学生の娘に話したところ、
「そんな悲しい出来事があったんだね。でも、失敗があったから成功があるんだね。」
と何やら感慨深げであった。

そんな娘も、もうじき10才である。
初代はやぶさが消滅した年に生まれ、
あれから10年、
はやぶさ2が無事地球へ帰還した年に10才を迎える。
何やら私も感慨深い思いに浸ってしまった。
10年間、まだ10年間?もう10年?
失敗もあり喜びもあり色々あったなぁと…


さて、リュウグウから持ち帰ったカプセルの中身が楽しみである。

竜宮城から持ち帰った玉手箱を開けるかのようである、とJAXAの方が語っていた。

はやぶさが届けたリュウグウからの贈り物

開けた瞬間おじいさん、なんてことにはならないだろうが、
ロマンあふれる瞬間に立ち会える人たちの胸中を想像しただけで、こちらまでワクワクした気分になれる。


「初代はやぶさ」、そして、「はやぶさ2」
素敵な贈り物をありがとう!



休むまもなく次の目的地である小惑星へ向かった「はやぶさ2」
この小惑星に到着するのは2031年7月の予定である。
再び長い長い旅路へと向かった「はやぶさ2」
しかし、今度の旅は地球に近づくことはあっても、帰還はできない。つまり、片道切符の旅となる。

11年後、我が娘は21才である。
家を出て、大学生になっているはず、であるが、
どこか遠くへ飛び立っているのか?
帰還することはないのか?
いやいや、帰還することを願っている!

夜空を見上げ、娘も、はやぶさも、どうか無事に大航海を乗り切ることができますように、と願った。

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