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とある看護師のひとり言

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#つぶやき

できるかできないか、じゃなくて、できることをできるかぎりやる

コロナ禍においてZoom研修が主流の中、久々に対面での研修を受講した。 「喀痰吸引等研修実施…

kaka.
3年前
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その空気の行方

救えたはずの命が救えなかった。 コロナ感染症にて自宅療養中の妊婦が自宅で出産、 救えなか…

kaka.
3年前
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冬の花火 ふたたび

ゼロになるって 何もなくなってしまうんじゃなくて 永遠になるってことかも なんて思う ゼロ=…

kaka.
2年前
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秋のドライブ

「秋だなぁ」 「山は秋、ですね」 紅葉した木々を見て気分も高揚 なんてことはない。 「うぉ…

kaka.
2年前
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めんどくさい

「女ってめんどくさい」 そう思いながら生きてきて早何年だろうか。 記憶をたどると初めてそう…

kaka.
2年前
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ヤバイだけじゃヤバイ

「ヤバイ めっちゃカワイイ!」 「これ、うまい、めっちゃヤバイ!」 「ヤバイ、宿題忘れた」…

kaka.
2年前
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思い出のパンツ

パンツを頂いたのはその時がはじめてであった。 と記憶している。 パンツとは下着のパンツ、つまりショーツである。 16年前に頂いたそのショーツは頂いた時のまま茶封筒に入っている。 下着メーカーのごく普通の綿のショーツ、パステル調のイエローとラベンダーのものが1枚ずつ。 茶封筒には「○○さんへ」「Sの娘Oより」と書かれている。 16年前、私は看護師1年目 Sさんは肝臓がん末期の80代女性 OさんはSさんの娘 がんのターミナルの患者さんと接したのはSさんがはじめてであった。 実習

スマホ脳

かねてから気になっていた本『スマホ脳』を読んだ。 著者はアンデシュ・ハンセン スウェーデン…

kaka.
3年前
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川柳 とは

五七五のリズムにのせて詠む川柳 サラリーマン川柳が有名であるが、 最近は女性にも人気があり…

kaka.
3年前
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組織の罠

なぜわたしが選ばれたのでしょうか? わたしはこの組織のほんの一部なんですよ。 本当にごく一…

kaka.
3年前
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陰と陽と

カメラを洗う ぬるま湯の中で 泡立てたスポンジでやさしく洗う ボタンを外して ブラシを使って…

kaka.
3年前
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「落ち着け〇〇、落ち着け!」発言から考えたこと

「看護師にはパッション、熱いこころも必要だ。 けれども、それ以上に冷静なこころも必要なん…

kaka.
3年前
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医師と看護師の日常の一コマから「信頼関係」について考える

とある冬の日の帰り道 横断歩道にて信号待ちをしていた時である。 ふと今来た道に目を向けると…

kaka.
3年前
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「メメント・モリ」 死を想え

一枚の写真がある。 真ん中に映るおばあちゃんを家族が囲む団らんの風景。 現像した時、驚いた。 無数の発光体がシャボン玉のようにちらばっていたのである。 しかし、不自然さはなく、発光体によって穏やかな雰囲気をかもしだしていた。 数日後、おばあちゃんは亡くなった。 おばあちゃんは私の祖母ではない。 当時私が受け持っていた患者さんである。 今から10年以上前、看護師としてはまだまだ新人の頃である。 末期の大腸がんであるTさんの受け持ちになった。 Tさんは高齢でもあり、積極的な治