蕎麦屋巡り(9軒目)

2022.05.25
蕎麦屋No.9
《蕎麦の実 よしむら》(初)
京都府京都市下京区五条通烏丸東入ル松屋町420
・ざるそば(十割、田舎)(初)

ざるそば(十割、田舎)

京都の五条で和菓子屋さん巡りをしているときに
たまたま通りかかったお蕎麦屋さん。
でかでかと「蕎麦」と書かれた看板と、
壁に貼り付けられた板に書かれた
「十割、二八、太切り、細切り 当店の自慢をご賞味あれ」
の文言に釣られ、入ってみることに。
時刻は12時を少し過ぎたころで、
到着時には、店内で数名待っておられただけでしたが、
店前で入ろうか悩んでいる間に、次々とお客さんがやってきて
私は順番が回ってくるまで外で待つ羽目に、、笑
待っている間に食べログを検索。
☆3.56
「おお!良いお店に巡り合えたみたい!」
と期待値が上がりました。

何分待ったかは忘れましたが、
そこまで長くはなかったと思います。

入店し席につくと冷たいそば茶が。

そば茶(冷)

かなりの晴天の中待ったので
冷たいのが身に染みます。
店内にはお出汁の良い香りが漂っていて、
食欲がそそられます。
シンプルにざるそばが食べたかったのですが、
十割、田舎、二八の三種類があり、
悩んだ末、十割と田舎を半量ずつ頼むことに。
(お品書きには載ってなかったけど、
定員さんに聞くと、どのお蕎麦も半量のがあった)

お品書き

しばらく待ってざるそば(十割、田舎)が登場。
お蕎麦は富山県産だそう。
薬味(葱、山葵)に加え、塩もついてきました。

十割蕎麦
田舎蕎麦

十割はやや白く、均一な太切り。
田舎は黒く、蕎麦の黒い粒々が見えるやや細めの繊細な見た目。
十割は香りがしっかりしており、硬めの食感。
田舎は十割よりさらに香りが強く、
ザラザラした舌触りで、のど越し抜群。

田舎を食べるのは初めてで、十割とこんなにも違うのかと驚きました。

薬味(葱、山葵)

薬味の葱は瑞々しくシャキシャキ食感でどちらのお蕎麦ともよく合います。山葵はツン具合が強めで、今回はあまり使いませんでした。

一番気に入ったのが塩で食べる方法。

十割も田舎も、塩で食べると香りが一層引き立ち、
蕎麦の香りは、口の中だけでなく、鼻に抜け、
さらに頭と顔全体を包むかのように広がります。

塩で堪能しすぎて、そばつゆがあることをしばらく忘れていました。笑
お蕎麦を食べきる前に気付けてよかった。笑

お汁は辛くなく、しっかり味が分かるマイルドな鰹だし。
前回《並木藪蕎麦》さんで超辛口のお汁に度肝を抜かれたので
こちらのお汁になんだかホッとしました。
あっさりしていますがしっかりしたお汁なので
お蕎麦をしっかり浸してもお蕎麦の風味が消えることはなく、
むしろ美味しいお汁とお蕎麦の風味が調和して
奥行きのある味わいに。

やっぱり関西出汁が一番だとしみじみと感じながら完食しました。

頃合いを見計らって〆に蕎麦湯が登場。

蕎麦湯

しっかりと白く、大好きなトロトロ系でした。
トロトロした口当たりに、しっかりと香るお蕎麦の香り。
冷たいお蕎麦を食べてすっかり冷めた体に、
温かい蕎麦湯が染みわたり、心も体も安らぎます。
お汁は蕎麦湯で割って完飲。
残りの蕎麦湯も久しぶりのトロトロ系に嬉しくなり
その美味しさにおかわりが止まらず完飲。

蕎麦湯

行き当たりのお店でしたが、
とても好みのお蕎麦、お汁、蕎麦湯で大満足の結果に。
京都らしく、帰りの挨拶は
「ありがとうございました」ではなく「おおきに~」でした。笑
改めて、出汁は関西風が良いな~。
ごちそうさまでした。

暖簾
お店のアピールはしっかりと
外観

(食べログ)


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