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【1日1冊】複業で100万分の1の希少人材になる / 複業の教科書(著)西村創一郎

こんにちは。
本日は、「複業の教科書(著)西村創一郎」の紹介です。

働き方改革の流れで、残業を禁止する会社が増え、同時に副業を解禁する企業も増えています。会社員の方は、時間に余裕がでてきて、昨今のブームにより様々な副業サービスが登場しているため、多くの人が関心が高くなっていると思います。

テーマ:複業で100万分の1の希少人材になる

副業ではなく、複業ですね。副業は、メインとサブという関係性ですが、複業は、どちらもメインが並列して存在する関係性の違いがあります。藤原和博氏が提唱している複数のキャリアを組みあわせてレアカード化するようなイメージです。

自分の専門性を1つで極めてNo.1を目指すのでなく、100人の1人の希少性を3つ作ることにより、100分の1x100分の1x100分の1 = 100万分の1の希少人材になるという話です。

これからは、1社に勤め上げるだけではなく、複業により複数社に務め、100万分の1の希少人材を目指す必要があると思います。

複業と書いていますが、いきなり仕事として働くのではなく、趣味の延長から仕事のようなスキルとして確率する手段もあります。自分の趣味である、歴史小説や旅行の記録をブログに書き始め、その後、「歴史小説 x 旅行アドバイザー x コンサルティング」という形の希少人材となる可能性もあります。

自分にあった複業の探し方

本書では、複業をはじめるための3ステップを紹介してくれています。

- ステップ1:見立てる
- ステップ2:仕立てる
- ステップ3:動かす

まずは、何の複業をするかを考えなくてはなりません。「ステップ1:見立てる」は、①Myself:自分の強み・特徴、②Market&Trend:市場・世の中のトレンド、③Monetization:お金の稼ぎ方 で考えています。

Myself

まずは、自己分析をすることです。ここでは、「ライフラインチャート」と「ストレングスファインダー」が紹介されています。

他にも、メモの魔力に、「自己分析1000問」という大量の自己分析用の質問があります。これに回答するのはそうとう骨がおれると思いますが、自己分析のためのツールはネットにも色々落ちているので、実施することで、自分自身がどういう興味関心があり、強みがあるのを可視化していきます。

Market & Trend

次に、世の中のトレンドを調査し、伸びている分野を選択するというのがあります。これは、伸びている市場であれば、まだプレイヤーも飽和していないので、成功するチャンスもあります。また新しい市場の場合は、いち早く第一人者というポジションを築きやすく、情報が集まってくるチャンスも得られやすいです。この新しい市場を選択し、専門家というポジションを築くというのは、凡人社長でも紹介されていた方法です。

ここでは、ガートナー社の「ハイプ・サイクル」を紹介されていますが、日々のニュースやスタートアップ情報などもチェックなどでも見えてくるものがあると思います。


Monetization

最後に、お金をどこで稼げるかを調査し、どういうニーズがあるかを知ります。ランサーズやクラウドワークス、ストアカ、ココナラなど様々なサービスがでているので、それらを除くことで自分にもやれる仕事が見つかるかもしれません。

そして、「サービスの提供場所」が重要だとあります。これは、「氷を北極圏の人に売るのではなく、砂漠の人に売る」というようなものです。人のスキルにも、提供者が多く価値が相対的に低くなるところと、提供者が少なく相対的に高くなるところがあります。

たとえば、「大企業での組織運営の経験」や、「スタートアップの事業立ち上げの経験」というのは、それぞれの会社の中では価値は低いですが、反対の企業にいくと、とても重宝されるというケースは多々あります。価値は環境によって変わるということを踏まえて、価値が高い部分を調査することが大事です。

それぞれの視点で、自分にあった複業を探すことで、とっかかりはできると思いました。

複業を成功させるためのルール

複業で失敗する落とし穴として、「時間」と「お金」があります。これは、僕がはまった穴なのですが、意外とはまりやすいものだと思います。

本書では、落とし穴の回避策がありました。

働きすぎの「時間」の問題

複業を始めると、複数の仕事が発生するため、どうしても忙しく働きがちです。特に最初のうちは、ペースがつかめないのと、おもしろいため、時間を大量に消費してしまいます。

自分の判断で時間を消費するのは良いことだとは思いますが、自分の限界以上に消費すると、後で、火ならずしわ寄せがくることになります。(たとえば、体調とか、家族・友人関係など、)

そのために、「本業・複業すべて含めての労働時間の上限を決めておく」というのはよいと思います。

特に、趣味を発展させて実施した複業の場合は、土日や深夜などに業務をいれることで、休む時間がなくなって気がついたら体調を崩したということにもなりますので、注意が必要です。

複業はじめるときの「お金」の問題

値段のない仕事の場合に、「対価」をどう設定するかというのは難しい問題です。相場を調べたりもしますが、期待通りの成果を提供できるかがわからないため、迷うことも多いと思います。

本書では、値付けの法則として、3つのフェーズでわかれるとあります。

①「‶貯信〟重視で、無償でもやる」
②「相手の言い値で、安くてもやる」
③「需要が増えてきたら値上げする」
西村創一朗. 複業の教科書 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1536-1538). Kindle 版.

①の無償は、スタートしやすいと思いますが、特に最初のうちは、1回アウトプットをみてもらって判断してもらうというのもあります。これは相手に値付けしてもらうというのもありますが、自分自身でどの程度の手間がかかるかを計測する必要があります。

これは、たとえば、始めての取引するクライアントの場合に、コミュニケーションにどの程度工数がとられるか、また期待値がどの程度のものかも実際に仕事を少しすることでわかる部分があります。

その結果を踏まえて、クライアントと相談するというのもひとつの方法だと思います。

また「無償」のボランティアとしてお手伝いをする場合は、それが増えてくると複業として成立しなくなるため、「労働時間の20%まで」などのルールを作っておくといいと思います。また期間限定であり、無償の場合は、有償になるか、どこかで終了するケースがあるというのは伝えておく必要があると思いました。

本日のメモ

いまは、個人事業主になってしまっているので、常に複業状態ですw

ただ100万分の1の人材になるためには、専門性を複数もっていく必要があるので、複業のなかにもどうやって仕事を選択していくかの観点は重要になりそうだと思いました。

支援は、コミュニティ研究の取材、サービス開発などに費用にあてさせて頂きます。