2022年 4月 雑感

行き詰まり。やるせなさ。閉塞感。

僕は求められて軽音部の部長になった。はずである。高校時代の挫折から一転、求められたことに喜びを覚えた。夢を語った。こんな部活動にしたい、と。

それは大言壮語だった。

外野からの横槍。それを尊き意見と捉えるか、野次と捉えるか。都合の良い立ち位置からの身勝手な物言いとしか思えない。正義感を装った口先だけの言葉の数々。
誰のための軽音部だ。考える。部員全員のためだ。1人のために操作してはいけない。

外部講師と名乗った都合の良い物言い。協力を謳う部員からの身勝手な意見。自分の音楽観を押し付け、全てを自分色に染めようとする凶悪な野次。
全て野暮だ。野暮な野次だ。糞食らえ。

人との距離感を測りすぎているのは僕の方か?もっと近づいて、全体の内に入り込むべきか?そうできないから、これらの意見を野暮だと一括りにしてしまうのか?

いや、違うな。この5年間で俯瞰することがどれだけ大事か身をもって思い知ったろ。距離感のバグっているやつは、いつかそれに飲み込まれて、何も見えなくなる。そいつが敬遠する何かそのものになってしまうだろう。現にそれを目の前でまざまざと見せられている。

そんな思いがたぎることすら、部長になった皮肉であるように思う。引き受けねば良かった。そう思う。ただ、音楽が好きなだけなのに、音楽の楽しみを教えてくれた軽音部を剥がそうとしてしまう。

でも、待て。俺は何のために軽音部に入ったかを明確にすれば、新しい見識は生まれる気がする。

俺はライブハウスで活動できるバンドを組みたい一心で、その第一歩として軽音部に入ったのだ。その最初の一歩を繰り出した地点で足踏みしてどうする。今こそ変えるべきだ。もっと急進的にバンドに対する想いをたぎらせろ。現に1人いる。仲間が1人いるじゃあないか。

部員を、講師を、部の在り方を変えることはとても難しく、もはやナンセンスだ。ここで学べたこともある。音楽の楽しさ、人との距離感、そしてバンドへの憧れ。それを新たなステージへ昇華するべく、仲間の力を借りるんだ。一人じゃ成し得ない。もう独りよがりはお終い。頼れる何かが俺にはある。

全て飛び越えろ。偽物の、虚像の集団の浅はかな上辺だけの心理層からは抜け出そう。別にこれはそれを賭しているわけではない。そこに身を浸し続ける覚悟もできている。ただ、俺は飛び抜けて、新たな世界を掴むよ。

必ず。

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