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おまるのこと、その②

その①(おまるのこと、その①)にも書いたが、成果があってもなくても、まあいいかぐらいの気持ちでゆるーく始めたことなので、いろいろと大目に見て「こんなやり方もあるんだな~」くらいの感じで読んでもらえるとうれしいです。「おまるやってみたい!」と思った人に少しでも参考になりますように。

おまる到着までに何をするべきか?

前回、おまる到着後、数時間でキャッチ(おまるでうんちを受け止めること)に成功したわけだが、実は到着までの2週間でいろいろなことを試し、観察を続けてきた成果だともいえる。今回は、そのおまる到着までの2週間ことを書いてみようと思う。

野田琺瑯のおまるに魅了され、【おむつなし育児】を見つけ、やってみたい気持ちをどうしても抑えられなくなった僕は、再入荷通知を設定し、その時を待っていた。どうやら到着までは2週間以上かかる。それまでにやっておくべきことがあるか、おまるの先輩たちの体験談をネットで読み漁った。読んだ記事では生後6~8カ月でスタートしていた人が多かったと記憶。そして「もっと早くから始めればよかった!」「1人目のときからやってあげたかった!」と口を揃えて書いていた。とはいえ、まあ「そんな体験談を書いてしまうほど、上手くいった人たちの話」として読んでいたつもり。それでも、心の中では「2ヵ月から始めるのだから、焦る必要はない。夫婦2人で時間を掛けてやれば、うまくいく気しかしない」と密かに大きな期待が沸き上がっていた。そして、まずやるべきことは「いつ、うんちをするのか把握する」ということに結論づいた。

自分でも、よくわからんす(これがどういう状況かも今となっては、わからんす)

いつ、うんちをしているのか問題。

最初の2ヵ月ほど、我が子はどうやら、たびたび、お腹が痛くて目を覚ましていた。泣いているのだけど合間に唸っている。かなり正確に3時間おきに目を覚まし、その何回かに一度、授乳している最中か直後にファンファーレ(おなら)を鳴らし、それを合図にうんちをしていた(はず)。最初の1ヶ月、時間は決まっていなかった。ただ、少しづつ昼夜の生活リズムが出来てくると、どうやら、朝の寝起きすぐの授乳中か直後には、ほぼ間違えなくうんちをするということだけは把握ですることができた。

実は、今しているかもしれませんよ、ふふふふ

その頃、おまるとは関係なく、我が子がなかなか泣き止まないことが多くなった。眠たいけど上手に眠れず、今考えると僕らも実は寝かせようとしているつもりが眠りを妨げることをしていた(これは別の記事で書こう)。日に日にパワフルになる泣き声、重くなる体重。僕たちは困り果てて、毎日、対処方法をググりまくっていた。そこで見つけたのが【まぁるい抱っこ】( https://ikubojuku.org/ )だった。

まぁるい姿勢は、あの姿勢。

この【まぁるい抱っこ】をすると、確かに驚くほど泣き止む。抱いている人の身体も楽なので、抱っこしていないと泣いてしまうことで疲れ果てている人は是非試してみて欲しい。我が子の場合は、この抱っこをすると、泣き止むが「すんっ」と無表情になる(それはそれでおもしろい)。そして、うんちをする(我が子の場合です)。ちょうどお尻のしたに手のひらがあるので、オムツ越しとはいえ、かなりダイレクトに振動と圧力が伝わってくる。それはもうダイレクトに手のひらにされているような迫力だ。泣き止まないとき、この抱っこの力を借りて、我が子が、この【まぁるい抱っこ】をするとかなりの確率でうんちをすることがわかったのだ。

泣けもしない、笑えもしないんよ(最近は笑う)

よく見て欲しい、この抱っこをしている赤ちゃんの姿勢(写真、ちょっと正式な【まぁるい抱っこ】とは違いました。すみません)。まさにおまるで用を足しているときの姿勢ではないか。うんちのタイミングのことを毎日考えていた僕(←どうかしてる)にとって、この抱っことの出会いは、うん命的なものだった。それに気が付いてからというもの、朝のタイミングはもちろん、昼間でも「うんうん」唸ったら【まぁるい抱っこ】するのを繰り返した。そうすると、おもしろいようにファンファーレが鳴る。まさに、手のひらの上で我が子(のうんち)が踊っていた。

結果的に、この取り組みは、「この姿勢=うんちする」の感覚を身に着けてくれて、おまるのトレーニングになった(たぶん)。少しづつ首が座りつつあった我が子は、ソファーに座らせても、少しの間なら大人しくしてくれるようになったが、もはや反射的にうんちもするようになっていた(大丈夫か?)のだった。

今もしている?どうでしょう、うふふふふ

おまるがきて、そしてファンファーレは鳴った。

こうして、日々、うんちのタイミングのことばかり考えて過ごしていたら、その日が来たのだった。これまで2週間、やれるだけのことはやってきた。先に到着していたカバーをすぐに装着し、高鳴る気持ちを抑え、その時を待った。

「うーん」と我が子が眉間に皺を寄せている。鼓動が早くなる(僕の)。ファンファーレと共に、試合が始まる。ボタンを外し、オムツを開く「まだだ」僕は心のなかで安堵する。そして、ほぼ同時に頭をよぎる「待てよ、オムツを外してから、おまるにセットするまでの間はどう…」。しかし、そんな悠長なことを考えている場合ではない。すでにファンファーレは鳴ったのだ。写真や動画で見た姿勢に抱きかかえる。「服が…!」彼女が狼狽える。肌着の裾が…おまるに入っている!僕は作戦を遂行するスパイのように冷静に、そして素早い動きで服を引っ張り出す。お尻から外した右手が支えていたお尻がおまるに沈んでゆく。2ヵ月の我が子のお尻は支えていなければ、すっぽりと収まってしまうのだ。慌ててお尻に手を戻し、支えること数分。

出た。

顔を見合わせる僕たち。高揚した笑顔で互いに見つめ合った。「おまるで用を足してくれるのは、大物を釣り上げた瞬間のような気持ち」そんな記事を読んだが、その気持ちがよくわかった。賞賛の言葉を我が子に浴びせ、夫婦でおおいに盛り上がった。そして、我が子を抱えたまま、我に返って気がついた。「はて?これからどうするの?」

親指立てて、余裕の我が子

この時は本当に何の下準備もせずに、おまるでキャッチしていまい、お尻丸出しの我が子を抱えたまま、どうしようどうしようと、ふたりで何とかオムツを履かせ、服を着せた。しかし、今では僕も彼女も一人でさささーっと、おまるでキャッチを繰り返している。そして「今日は全キャッチ!」「もう、おつむ要らんのでは!?」「よ!天才我が子!」と盛り上がっている。

うまくキャッチすることが出来れば、お尻が汚れることはなく本当に清潔だし、我が子にも「トイレは、おまるでするもの」という認識が生まれつつある気もする。おまる生活は2ヵ月。ほんとうに始めてよかった。【おむつなし育児】【おまる生活】が気になっていた方、是非チャレンジしてみて欲しいなと思います。大物釣りの快感も味わえるかもしれません。(僕は釣りの経験なし)

暖かくなって、散歩日和が続きますねえ

おまるのこと③へ、つづく

その③は、実際のオペレーションと、4カ月時点の現状を書きたいと思います。

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