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【ポケカAdvent Calendar 6日目】最近のデッキ、エネ多くない?

こんにちは、かじ(@kajipoke)です。
広島県東広島西条で活動してるポケカプレイヤー兼オーガナイザーです。「きんのたま杯」という自主イベントを主催しています。
好きな戦国乙女は山本カンスケになりました。

今回いちょーさんの「ポケカアドベントカレンダー2023」いう企画に参加させて頂きました。
12/1~12/25のクリスマスに向けて毎日誰か1人がポケカに関する記事を投稿する企画です。
多くの文豪が参加されていますが、私も頑張って書きましたので目を通して頂けると嬉しいです。それではどうぞ!

私は2019年春に発売された拡張パック「ダブルブレイズ」からポケモンカードを始めました。現在までの約5年間、楽しく続けられているのはいつも遊んでくれる広島の方々のおかげです。
そんな私ですが最近思うことがあります。それは公式大会などで活躍しているデッキ、いわゆる環境デッキの構築におけるエネルギーの採用枚数が以前に比べて多いような気がしています。果たしてこの感覚は正しいのか、今回の記事で検証していけたらと思います。

検証方法としまして、チャンピオンズリーグ2019~2024までに開催された大型大会上位4位までのデッキリストを参照して各シーズンのエネルギー採用枚数の平均を比較してみようと思います。
下図でデッキ名が赤いものはエネルギー採用枚数10枚未満を示しています。

1.チャンピオンズリーグ2019

チャンピオンズリーグ2019上位入賞レシピ

このシーズンの代表的なエネルギー加速と言えばビーストリング、カラマネロ、溶接工かと思います。これらを駆使して爆発的な火力を出すポケモンもいますが、全体的にポケモンのHPはそのまで高くないので少ないエネルギーで効率的な火力を出せるデッキが上位入賞している印象を受けます。また、耐久や妨害にリソースを割いたコントロール系のデッキも多く見られます。

2.チャンピオンズリーグ2020~2021

世界的なパンデミックの影響で大型大会の中止が相次いだので2シーズン分纏めて集計しました。

チャンピオンズリーグ2020~2021上位入賞レシピ

このシーズンの代表的なエネルギー加速と言えば溶接工、三神、こくばバドレックスでしょうか。高HPたねポケモン「TAGTEAM」、HPが300超の「ポケモンVMAX」といった以前よりも耐久力のあるポケモン達が環境の中心になり、それに伴って火力もインフレしていった印象です。前シーズンと比較してエネルギーの平均的な採用枚数は約1枚増えています

3.チャンピオンズリーグ2022

チャンピオンズリーグ2022上位入賞レシピ

このシーズン代表的なエネルギー加速はメロン、カミツレのきらめき、アルセウスVSTARですか。エネルギーの枚数は減りリソースや妨害を重視したデッキの上位入賞が目立ちます。余りにも強力なドロー性能を持つ「フュージョン」の登場や最強システム「裏工作」の流行が大きく起因していると思います。前シーズンと比べエネルギーの平均的な採用枚数はなんと約3.5枚も減っています

4.チャンピオンズリーグ2023~2024
(現レギュレーション)

チャンピオンズリーグ2023上位入賞レシピ
チャンピオンズリーグ2023~2024上位入賞レシピ

ミラージュゲート、アーケオス、エレキジェネレーター、サーナイトex、セグレイブ、リザードンex(悪テラスタル)など一気にエネルギー加速の手段が増えました。また「かがやくゲッコウガ」の活躍で様々なデッキがエネルギーをドローに変換する事が出来るようになりました。その影響か前シーズンと比較してエネルギーの平均的な採用枚数は約3枚も増加しています

余談ですが、私がこのシーズンのCL新潟に参加した際の備忘録を記事にしています。こちらも読んで頂けたら嬉しいです!

では、纏めていきましょう。

各シーズンを振り返って最もエネルギーの平均採用枚数が多かったのはTAGTEAMやポケモンVMAXが活躍したCL2020_2021となりました。この時期はそこまでエネルギーが多いデッキの印象を持っていなかったので意外でした。(私がムゲンダイナVMAXしか使っていなかったからかもしれませんが)しかし、現シーズンCL2024にフォーカスするとエネルギー平均採用枚数は13枚と断トツに多いです。まだ大型大会は1か所のみの開催なので変動する可能性はありますが、今後もエネルギーの多いデッキが最終的に勝ちあがってくるのではないかと個人的には予想しています。
したがって、「最近のデッキ、エネ多くない?」という感覚は概ね正解だったと思います。

なぜエネルギーの多いデッキが最近増えたのか?
これは考察ですが、新規プレイヤーの獲得が理由だと思います。新規プレイヤーが初めてデッキを組む時、好きなポケモンを使いたい、1度くらい勝ちたいなど様々な要素が考えられますが、デッキの構成で注目するのは「基本エネルギーの枚数」ではないかと思います。理由は単純で基本エネルギーの枚数が多いほど購入するカードが少なくて済むからです。基本エネルギーはタダではありませんが比較的安価で購入出来たり何よりスターターデッキでかなりの枚数が手に入るのでとりあえず60枚デッキの1/6や1/5を埋めるという意味ではかなり重宝すると思います。断っておきますが、基本エネルギーの多いデッキ=初心者向けということではなくあくまでカードを揃えるという観点で組みやすいという話です。基本エネルギーが10枚以上採用されているデッキはミライドン、サーナイト、パオジアン、ロスト系など現環境で活躍してるものが多いです。こういった強いデッキを新規でも組みやすくしてポケカの楽しさを感じてもらうことでカードを継続的に購入してくれる人を獲得していくのがポケモンカード公式の狙いなのかもしれません。(ジェットエネルギー…)
陰謀論みたいになってしまいましたが、ここ数年で身の回りのプレイヤーが確実に増えていると実感しているのであながち間違いではないかもしれません。信じるか信じないかはあなた次第です。

エネルギー枚数に注目して始めた今回のテーマ、過去のデッキなどを調べるのは少し大変でしたがとても面白かったです。今まで裏工作やミュウVMAXにボコボコにされてきたのでエネルギーが少ないほどデッキパワーが高いと刷り込まれてきましたが、ここ最近はエネルギー加速の多様化やドローへの変換などによりエネルギーの数を増やすことにメリットが生まれやすくなったように感じます。今後、環境デッキのエネルギー採用枚数がどのように推移していくのか気になりますね!

以上、ご精読ありがとうございました!
明日(7日目)のアドカレは私がいつもデッキ相談などでお世話になっているLukeさんの番です。
かなり読み応えのある記事になると思うので是非皆さんチェックしてみてください!

12/7追記
Lukeさんの記事が公開されたのでリンクを貼っておきます。

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