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空間コンピューティング論

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AR/VR/メタバース領域における論考、サービス設計手法、UX+UIデザインの考え方やメソッドなどを発信します
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#サービスデザイン

体験・サービスのコンセプトのつくり方

MESONは体験拡張企業として、様々な企業とARを使ったサービスや体験をつくっています。 そして、その体験づくりのプロセスの中でまずやることが、コンセプトづくり。 これが最終のサービスのクオリティや方向性を大きく左右します。 コンセプトづくりは、すごく感覚的な部分もあるので捉えどころがないのですが、自分自身がどういった思考プロセスや感覚でコンセプトを考えているかをシェアします。 MESON社内メンバーのコンセプトメイキング能力が上がったり、こうしたプロセスでサービスをつ

AR時代のコマース論 | ARとコマースはなぜ相性が良いか? ARでコマースはどう変容するか?

先日、MESON主催のARイベント「ARISE」の「Augmented Commerce Session」でARがコマースをどう変容させるかについて話した内容をnoteでもシェアします。 ToCのAR市場は「コマース」「コミュニケーション」「ゲーム」の3つが大本命だと思っているのですが、その一角をなす市場について何故ARが相性が良いかや、将来ARによってどう変容していくかについて話しました。 Q. なぜいまコマースの領域でARが求められているのか?リアル店舗は体験を、EC

ARにとってのWithコロナの意義は、デジタルツインデータのチャージ期間である

Withコロナは、ARにどう影響を与えますか?という質問をよく受ける。 答えとしては、影響受けまくりだ。 ただし、その影響はプラスとマイナスの両面がある。 まずマイナスの面からいくと、ARはリアルな空間の価値を拡張するものなので、Withコロナ期には本来のユースケースを発揮できない場面が増える。 例えば、観光、ライブ・スポーツイベントなどでの利用が主要ユースケースとしてあったが今はそうしたものが軒並み制限されている。 ではWithコロナがARに与えるプラスの影響は何

Google Maps Platform Gaming Solutionの概要とAR活用の可能性

Googleが先日一般公開した「Google Maps Platform Gaming Solution」がなにやら凄そうだ。 Googleは明らかにGoogle Map、Google Street View、Google Earthなどを通して地球規模のミラーワールド構築を目指しており、今回公開されたこのプラットフォームはそんなGoogleの野心的なデータを活用してサービスをつくることができる、という意味で非常に興味深い。 この記事では「Google Maps Plat

AR時代を見据えたAppleとGoogleの動きに関する考察メモ

AR市場でビジネスをいま展開している企業は、サーファーに近い。 ARグラスの波が、いつ、どのように来るのかをちゃんと読み切って、沖に漕ぎ出すことが至上命題になっている。 沖に出るのが遅すぎても早すぎてもダメだし、漕ぐ方向や浜を間違えていると大きな波を乗ることはできない。 その意味で、昨今のAppleとGoogleそれぞれの動き、両社の方向性の違いは波を予測する上で非常に助けになるので、現時点で感じるところをまとめておきたい。 今年のAppleのWWDCでの発表は、完全

ARにとっての2020年の総括と、2021年の展望

2020年のAR2020年のARを語る上で、やはり新型コロナの影響は無視できない。一言で言えば、パンデミック下でARは「ごく少数のモノ好きが使う技術」から、「リアルな課題を解決する技術」として社会が求めるようになった。実店舗やECサイトなどでのバーチャルトライオンの利用が大幅に伸び、ARライブ配信イベントでAR演出を目にするのは珍しいものではなくなった。AR,VRを活用した会議サービスであるSpatialも今年追加調達を果たし、今後利便性が改善されるにつれて普及は加速していく

ARはフィルターバブル問題を助長するが、同時に解決策にもなる

フィルターバブルという問題がある。 パーソナライズ、レコメンドのアルゴリズムが普及した結果、各ユーザーが自分が見たい情報しか見えなくなり、偏った思想・考えを持ってしまう問題である。 この問題は、スマートフォン、そしてそのメインコンテンツであるソーシャルのタイムラインが助長したが、ARグラスの普及、そしてその上で動くARクラウドシステム、ミラーワールド的体験によってさらに助長されると思われる。 なぜなら人々がARグラス越しに見る現実世界は、もはやみんなにとっての共通の世界

XR/メタバースにおけるサービスデザインの7つの鉄則 ~事例GIFとステップアップガイド付き~

MESONというXRスタートアップを経営してきた中で、過去にXR/メタバース領域でいくつものサービスや体験を作ってきました。 そのなかで、XR/メタバース領域のサービスをデザインする上で重要な鉄則が見えてきたので、この記事では特に重要なXR/メタバースサービスデザインの7つの鉄則について、Gifなどで豊富に実例をお見せしながら解説していきたいと思います。 1. ユーザーの既存知識・経験に寄り添う一つ目の鉄則として、ユーザーの既存知識・経験に寄り添うことが非常に大事だと思っ

ARにおけるサービスデザインプロセス完全解説

自分たちMESONは、AR時代のユースケースとUXをつくる会社として様々なARサービスを作っているのですが、その中でARサービスデザインのプロセスやメソッドに関する知見がかなり溜まってきたので、現時点でのARサービスデザインに関する知見を一気にシェアしたいと思います。 ちなみにMESONが主に制作した2つのサービスはAWEという世界最大のARカンファレンスのアワードでSnapchatやMagicLeapなどと並んでソフトウェア領域では日本で初めてファイナリストに選ばれていた

SX Designの時代 | ポスト・スマホ時代のUX Design

ポスト・スマホ時代としてのARの波は、すぐそこまで来ている。 今年末から来年頭にかけて発売されるnrealやSpectacles 3は、一般消費者が日常的にARグラスを使い始める時代まであと数歩のところまで来たことを感じさせる。 さらには以下記事のようにAppleもARグラスの開発にかなり本腰を入れてきている。 このペースで行けば自分の楽観シナリオの読みでは、来年末ごろにはイノベーター層が普段使いしたくなるようなデバイスが発表されると思っている。 ではそうしたARグラ

ARの本質的な4つの意義

ARサービスを作る中で、AR技術を使う必然性があるサービスになるようにARの本質的な価値は何かを先にしっかりと理解しておく必要ある。 現時点での自分の整理としては、以下の4つがARの本質的な意義だと思っている。 Everything is Screenスクリーン制約からの開放、全てがスクリーンに。 今までスマホやPCなどの四角い小さな窓に閉ざされていたスクリーンが無限の広がりとレスポンシブ性を持つ。 ユーザーは好きなだけウィンドウやアプリケーションを空間に表示すること

UX改善の施策アイデアが無限に出てくるチームをつくる方法

サービスUXの改善や、グロースの施策を考えている中で、施策アイデアが出づらくて困っている会社は多い。 ちょうど昨日もグロースのコンサルをしている中で、そういった相談を受けたので、今日は「施策アイデアを考えるのが強いチームの作り方」について書きたいと思う。 やり方はシンプルに、チーム全体が日常的に良いサービスを使いまくって、参考になる箇所をストックしていくようにするというものなのだが、実際それをうまくやれているチームは少ないので、いくつかやり方と仕組みを紹介する。 良いサ

UX改善の第一歩は、"最高"と"最悪"のユーザー体験フローを描くこと

サービスデザインやグロースハックのコンサルをする中で、「自分たちのサービスのユーザー体験を改善するために、まず何から始めれば良いのか」という相談をよく受ける。 そのときによく答えているのが、「まずは最高のユーザー体験のフローと、最悪のユーザー体験のフローを描きましょう」ということだ。 なぜなら「最高の状態」を定義できていなければ、現状とその理想状態を乖離を定量的に測ることはできず、また「最悪の状態」を定義できていなければ、その最悪の状態がどれくらいの割合で発生してしまって

ARサービスを0から企画・開発していく際のチェックシート

ARサービスを0から企画し開発していく際に、必ずチェックすべきポイントを1枚のシートにまとめてみました。 ARサービスには「面白いけどこれ何に使えるの?」や「それARでやる意味あるの?」となってしまうサービスが多いですが、そうしたリスクを回避するのに重要な観点をこのシートに盛り込みました。 また、ARサービスはアプリを使い始めてもらうきっかけや動機の設計や、複雑になりがちな操作方法を分かりやすくユーザーに示すことが非常に重要になってきます。それらUX上の観点も漏れないよう