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禁じると成果が一気にあがる魔法の言葉

Chief note Officerのカジケンです(誰

ふと思い出したのですが、Appleで働いていたとき、自分の担当しているプロジェクトに上司から入るレビューの時間はいつも恐怖でした。

色んな角度からがんがん質問が飛んできて、下手な回答すると鬼のようにツッコミが入りしょっちゅうボコボコにされたり、他部署のレビューで同じようにボコボコになるのを何度も見たり・・・

質問が矢のように来る中でも、一番まずい回答が、

『そこまでは』考えてませんでした。

というやつです。

質問や指摘に対して、そこまでは・・・という言葉を使ってしまった途端に、

「お前が担当であり責任者なんだったら、他の誰よりも一番考えておくべきだろう?」

「考えた上でこういう理由でやらない判断をしました、だったらまだわかるが。」

「そうではなくて、(指摘されるまでは)そこまでは考えてなかったというのは怠慢だろう。そこまでは・・・という言葉は絶対に使うな。」

(これらの表情と口調を自分の拙い文章では表現できなくて残念です泣)

でも、「そこまでは・・・」という言葉を封印してから、明らかにその後の仕事に臨む自分の姿勢は変わりました。プロジェクトやタスクに対しての解像度があがり、スコープも広くなり、結果としてそれまでよりも成果が上がるようになった。あの時、そこまでは・・・という言葉を封印することを教えてもらって本当に良かったと思います。

特に、事業を起ち上げた今なら、意味がよく分かります。

スタートアップの場合、自分たちがやっている事業については、当然世界中で一番深く考えているはずですし、そうあるべき。

たとえば出資を募る際に投資家からは多種多様な質問がどんどん来ます。

事業計画を聞いたその場でわずか1時間の打ち合わせで出てくる質問にすら、

「そこまでは考えていませんでした」

と回答してしまうようだと、「この人たち、本気でコミットしてやってるのだろうか?」と思われますし、実際そのとおりでしょう。

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何でもそうですが、むちゃくちゃ成果を出している人って周りからみると、「そこまでやるか・・・?!」ってことまで徹底的に実行していたりします。

もしも、、、

○スポーツをやっていて何としてでも勝ちたい試合があったら?

○大ファンのアーティストが最後かも知れない来日コンサートを発表したら?

○絶対に合格したい試験の勉強をしているとしたら?

万難排して結果出しにいきますよね。

もちろんありとあらゆることに対して全てこんな姿勢が取れるかというと、時間が有限である以上無理です。

ただ大半の人にとって、仕事に費やす時間は人生のかなり多くの割合を占めます。であるならば、自分の担当する領域だけは他の誰よりも深く広く考えておく、準備しておくということは、とても大事な姿勢なんじゃないかと思います。

そこまでは・・・できない?(笑)


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