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荒川サイクリングロード 勝手にガイドブック -西浦和~寄居-

荒川サイクリングロードシリーズの2回目として西浦和~寄居往復の荒川中流をめぐってきました。前回の大都会の川である下流域と違って、緑あふれる146kmの大自転車ロードです。広い河川敷のため、川面はほとんど見えませんでしたが、大パノラマの連続で、素晴らしいサイクリングロードでした。真夏のとても暑い日だったため、水分補給や日陰への避難で時間を費やし、14時間30分におよぶ行程でした。熊谷の押切橋から寄居までは左岸、右岸ともにサイクリングロードは整備されていないので、景色が良い江南サイフォン跡を折り返し点として押切橋を渡って帰って来る約120kmのコースがおすすめです(Googleマップは、右上カギ四角のクリックで拡大可)

往路:西浦和駅~寄居駅
西浦和駅-荒川右岸(2.3km/2.3km)-羽倉橋(4.0km/6.3km)-治水橋(5.0km/11.3km)-川越線(3.8km/15.1km)-開平橋(3.9km/19.0km)-
榎本牧場(2.7km/21.7km)-太郎右衛門橋(4.1km/25.8km)-圏央道(1.2km/27.0km)-北本水辺公園(3.9km/30.9km)-吹上総合運動場(9.7km/40.5km)-荒川パノラマ公園(2.5km/43.0km)-久下橋(4.3km/47.3km)-荒川大橋(3.5km/50.8km)-熊谷大橋(3.7km/54.5km)
押切橋(3.7km/58.2km)-江南サイフォン跡(1.3km/59.5km)-
植松橋(3.7km/63.2km)-花園インター(4.8km/68.0km)-寄居駅(5.8km/73.8km)

朝6:50、西浦和駅を出発。前回の河口コースとつなげるため、西浦和駅からはいったん南に下って最初の交差点を川の方向へ渡る。コンビニで飲み物と食料を調達し、荒川左岸のサイクリングロードに至る。武蔵野線をくぐり、さくらそう水門から川沿いに行こうとしたが、堤防上に道はなく、やむなく秋ヶ瀬公園の中を通る。
羽倉橋からは堤防上のサイクリングロードを進むが、左右とも開け、緑の大パノラマとなる。治水橋の信号で待たされた後、堤防工事のために河川敷に降ろされ、また堤防に戻ると川越線。ここまで15kmで、指扇駅を起点にすると往復で約30km短くなる。
国道16号線をトンネルでくぐり、開平橋を過ぎるとサイクラーの憩いの地、榎本牧場に着く。ここまで20kmほど走って初めて川面をみた。

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2つ並んだ太郎右衛門橋と圏央道の橋を過ぎると北本自然観察公園で、トイレもある。近くの池では太公望が密になって糸を垂れていた。その先の北本水辺公園は広々としていてなかなか良いが、夜には駐車場は閉まるようだ。さらにその先、ようやく川幅日本一の御成橋が見えてきた。河川敷とは思えない広さであった。

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赤いアーチが連続する特徴的な荒川水管橋を過ぎると荒川パノラマ公園で、ここまで43km。噴水で子供たちに混じって水浴びして一息つく。

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その先の行田駅南の堤防沿いには、旧中山道が通っているのだが、案内板を見落としてしまい、残念。
国道407号の荒川大橋、次いで秩父鉄道の車両基地(転車台もある)をまたぐ熊谷大橋を過ぎると堤防上の道は怪しくなった。良い道を探そうとして、ゴルフ場南の河川敷の草ぼうぼうの踏み跡に迷い込んでしまった。
先人のGBS軌跡では堤防下の砂利道が正解らしい。

ようやく舗装された道にもどり、押切橋を過ぎると土木遺構の江南サイフォン跡に着いた(ここまで60km)。

寄居まで、また寄居から押切橋までの間はサイクリングロードがないこともあって、ここを折り返し点として戻るのが良い。江南サイフォン跡の感動的な絶景を目標とすると印象深い自転車の旅となること間違いなし。

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その後は川沿いの道をあきらめて国道140号を進んだが、炎天下の真昼の暑熱は尋常でなく、花園インター近くの武蔵野うどん屋に逃げ込んだ。居座ることもできなく、勇気を振り絞り涼しいうどん屋を後に炎天下に戻った。
気が遠くなりそうな暑さの中、13:25に寄居駅に到着(ここまで74km)。駅の日陰のベンチで、自転車旅の高齢男性(人のことは言えないが)が休んでいた。

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復路:寄居駅~西浦和駅
寄居駅-正喜橋(1.2km/75.0km)-玉淀大橋河川敷(2.2km/77.1km)-出雲之伊波比神社(5.1km/82.2km)-重忠橋(4.2km/86.5km)-押切橋(5.5km/91.9km)-右岸サイクリングロード(1.4km/93.4km)-荒川大橋(3.9km/97.3km)-玉作水門(7.4km/104.7km)-吉見運動公園(6.2km/110.9km)-御成橋(2.3km/113.2km)-荒井橋(3.6km/116.8km)-太郎右衛門橋(5.8km/122.6km)-入間大橋(5.8km/128.4km)-川越線(5.3km/133.7km)-治水橋(2.0km/135.7km)-羽倉橋(5.0km/140.7km)-秋ヶ瀬橋(2.9km/143.6km)-西浦和駅(2.8km/146.4km)

寄居駅から真っ直ぐ南の正喜橋へ。橋のたもとのコンビニでまたしても水分補給。とにかく熱く、のどが渇く。正喜橋で荒川右岸へ。

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すぐに鉢形城から流れ出る深沢を渡る。鉢形城址は南北約800m、東西約500mと広大でしかも堅牢。

巨大な水車があるかわせみ河原などに寄り道し、できるだけ川沿いの道を探すが、県道81号へ追いやられ出雲之伊波比神社の日陰で大休憩。さらに川沿いを探し、途中の果物集積場の水道を使わせてもらい、人心地をつけた。六堰頭首工、

さらに植松橋を過ぎ、押切橋の先でようやくサイクリングロードを発見(ここまで93km)。
その間の鹿島古墳群を見落としたのは残念であった。寄居出発で、鉢形城、鹿島古墳群、江南サイフォン跡、忍城、さきたま古墳群と巡るのも面白い。

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荒川大橋の堤防を乗り換えるところで少し迷った後、しばらくは、ただひたすらサイクリングロードをたどる。4時を回り少し気がせくが、堤防左側の河川敷の緑が美しい。玉作水門、荒川水管橋を過ぎ、その先の吉見運動公園には自販機があって大休憩。
御成橋の先で河川敷内の道に降ろされた後、圏央道をくぐった先の太郎右衛門橋で堤防上に戻り、入間川を渡っている時に日没の7時を迎えた(ここまで128km)。

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富士山も闇に隠れようとしていた。

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羽倉橋では8時前となりすっかり暗くなってしまった。往復120kmを想定していたので懐中電灯は持ってきてなかった。堤防上の道はあきらめ、明るい道を選択した。このころ妻より電話があり、もうすぐ8時なのに連絡をよこさないなどなどお叱りを受けたが、さらに遅くなるよと切り返し、早々に電話を切った。すぐに秋ヶ瀬橋を渡り西浦和駅に到着(20:23)。累積所要時間14:33(移動時間12:22、停止時間2:11)、累積距離146.4km、移動平均速度11.8km、総登坂標高584m。

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