木崎湖周辺くるりん巡り-お散歩サイクリング
信濃大町の北に仁科三湖と呼ばれる湖があります。南から木崎湖、中綱湖、そして青木湖と並ぶ3つの湖で、木崎湖の東岸に大糸線の海ノ口駅があります。かつては千国街道が通っていたとか。お絵描きが趣味の妻は、この木崎湖周辺の風景がいたく気に入っており、私もそのお供で海ノ口駅にはかれこれ20年近く通いつめています。木崎湖周辺を舞台にしたおねがい☆ティーチャーというアニメが放送されてしばらくは、巡礼と称してこの駅を訪れる若者も多く、備え付けのノートにもたくさんの方が思いを綴っていました。木崎湖周辺の風景には何かしら惹かれるものがあるものと思われます。
今回は青春18キップの最終日である9月10日に6時間かけて海ノ口に来て、6時間過ごし、また6時間かけて帰るという乗り鉄三昧を楽しんできました。今回のお散歩サイクリングは木崎湖周辺をくるりんクルリンと巡るコースです(Googleマップは、右上カギ四角のクリックで拡大可)。
海ノ口駅・標高770m-稲尾駅(1.5km/1.5km)-県道(3.5km/5.0km)-爺ガ岳スキー場(4.3km/9.3km)-鹿嶋神社(2.9km/12.2km)-鹿嶋川の橋・標高1033m(2.2km/14.4km)-鹿嶋槍スキー場・標高1124m(2.1km/16.5km)-中綱湖・標高827m(3.4km/19.9km)-青木湖(1.2km/21.2km)-県道324号の峠・標高931m(2.0km/23.1km)-美麻交差点・標高689m(2.9km/26.0km)-県道31号の峠・標高946m(4.5km/30.5km)-蕎麦交差点(1.3km/31.8km)-居屋里湿原入り口(2.4km/34.2km)-稲尾駅(1.0km/35.2km)-木崎湖キャンプ場(2.3km/37.5km)-南平(2.2km/39.7km)-海ノ口駅(1.3km/41.0km)
昼食後、早速お絵描きを始めた妻を駅に残し、サイクリング開始。まずは木崎湖東岸を南に下る。稲も刈り取り前で色づき、秋の気配。対岸の扇状地状の台地に家が建つ南平の景色は独特で、その上の小熊山からパラグライダーが3機飛び立っていた。
稲尾駅を過ぎ、温泉施設のゆ~ぷる木崎湖あたりから木崎湖を離れ、小熊山の南麓を回り込み、鹿島川方面へと向かう。蕎麦と稲が織りなす秋の景色が美しい。
県道325号との合流点では、爺ガ岳あたりの主稜線とコスモスが秋の景色の競合に加わった。
本日は、あのいまいましいPM2.5もほとんどなく、主稜線まで透き通っていて爽快。二十歳のころ、あのあたりを登ったのかと思うと懐かしい。
県道を離れ、山の際の直線道路を進む。9月になったといえども暑い。道が川に沿うようになると、程なく鹿島川を渡り、爺ガ岳スキー場で県道に戻った。さらに進むと右側に広い畑が広がる。10年ほど前にも自転車で来たことがあり、その時はすごい数の猿が収穫が終わった畑でなにやらあさっていた。大きな釣り堀があり、金曜日だというのに結構にぎわっていた。テレワークが進むと、このような所で人生を楽しむ人が増えるかもしれない。釣り堀近くに鹿島神社があり、案内を読むと常陸国鹿島神社からの分霊で、鹿島槍ヶ岳の地名もそれに由来するとのこと。
県道325号は、もう少し先の大冷沢の河原まで続いており、googleマップでみるとトイレもあり、格好の勝手キャンプ場と思われる。本日は、鹿島川を渡り、鹿島スキー場へ向かう。橋の標高1033mで、海ノ口駅からの標高差は263m、ここまでは平均斜度1.8%の緩い坂だった。
鹿島槍スキー場まで91mの標高差を登り、中綱湖方面に下る。途中の秋の景色が良い。
鹿島槍スキー場から標高差297m下って中綱湖。
そして青木湖。
青木湖からは簗場スキー場跡の斜面を、県道324号の峠までの標高差98mを押して上がり、美麻交差点までの242mを駆け下った。古民家がある美麻交差点を右折すると長い登り返し。県道31号の峠までの標高差257m平均斜度5.7%は暑くてきつかった。峠を越えると畑地が開け、蕎麦屋が点在する。何度か利用したことがあるが、これぞ蕎麦という感じで大変美味しく、田舎ど真ん中というのに混んでいた。水車小屋が見える交差点を右に取り、稲尾駅方面に下る。途中には隠れた名所の居谷里湿原に向かう道がある。
稲尾駅から木崎湖の湖水沿いの道をくるりと海ノ口駅にもどることにした。山の端に見える鹿島槍が面白い。
木崎湖尻の旅館が立ち並ぶあたりを過ぎると森城址。有事の際は木崎湖の排水を堰き止め、水城になったとか。
帰りの5時の列車に間に合うように4時20分過ぎに海ノ口駅に到着。妻はまだまだお絵描きの最中だった。
総移動距離41km、所要時間4時間50分(移動時間4時間30分)、移動平均速度9.1km/h、総登坂標高793mでお散歩サイクリングとしてはややハードなサイクリングコースだった。
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