オヤジ3 41/100
note書くのを二日休んだ。まぁ大したことではない。書く気にならないときに無理しても仕方ない
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父の具合が、なおいっそう悪いらしい。
父の具合が悪くなってから、母とほぼ毎日LINEや電話でやりとりするようになった。
平和なときはやりとりがなく、不幸に直面するとやりとりが密になる。
なんだかなぁ、と思う。
父は、一昨日、なにかと騒々しい大部屋から個室に移った。なるだけ静かに、ストレス少なく過ごしてもらいたいという配慮からだ。
けど、母や担当看護師さんは心配していた。
「個室に移されたら、"いよいよ最後か" と察してよりいっそう落ち込まれないでしょうか?」
きめこまやかな心遣いだなと、感心し、またありがたく思った。
個室に移って、予想通りというかなんというか、父の様子が大きく変わったらしい。
・目を閉じて、ジッとしていることが増えた
・身体を起こすこと、喋ることが減った
・全身のむくみがひどくなった
・頑張ってメシを食うことをしなくなった
・母を気遣って「暗くならないうちに早く帰れ」と言うようになった
最後のやつ。父らしいなと思う。
優しい人だなと、思う。
いささか頭の硬い、ときに身勝手だと思わされることも多い父だったが、振り返ってみれば、いつも父なりに周りの人たちのことを気遣う人だった。家族の幸せをなにより願う人だった。
昨日の朝、母に、数年おきに撮影していた家族写真(父母、子どもら、孫らの集合写真)を父の個室に飾ってはどうかと提案した。
父はしばらく写真を眺めたらしい。帰り際に「床に落ちて壊れたらいかんけん、持って帰れ」と母に言ったらしい。
見ると余計に辛くなるのかな?
寂しくなるのかな?
それとも...
考えたところでわかるはずもない。
回復の希望もないまま、慢性的に息苦しさを感じながら(父はひどい肺の疾患を抱えている)、いつ訪れともわからない最後の瞬間を、一人ベッドで待ちながら過ごすというのは、どんな時間か。
想像もつかない。
父であれ、誰であれ、他人の気持ちなんて、そもそもはかれない。というか、自分の気持ちだってわかるとは言いがたい。
刻々と変化するし、つねに矛盾や葛藤が入り混じる。
ただ、最近思うことがある。
僕は、母よりも父に似ている。
いつもオープンで、ロジカルで、楽観的で、思ったことを(周りの反応などお構いなしに)思ったままに口にする母と、僕は似ていない。むしろ母とは真逆な、父に似ている。嫌なところも良いところも含めて。
今まで認めたくなかったけれど、改めて考えると認めざるを得ない。ようやく受け入れた。
主治医の先生と母が、今後の方針について話し合ったらしい。
母は自宅に連れて帰るかどうか悩んでいたが、自分が心身を壊しては身も蓋もないという結論に達し、入院継続を決めたらしい。どちらを選んでも楽ではないと分かっているけど決めなきゃいけないというのは、しんどいな
また、少しでも父の苦痛を減らせるように、命を縮めるリスクはあるけれど、再々度ステロイドを使うと決めたらしい。
そんな話を、母から聞く。
なんだか頭がボンヤリしてくる。
とにもかくにも、父の苦痛が減りますように
今日は雨だ。心配になる。
母が車で事故など起こしませんように。
とりあえず母にLINEを送る。
そろそろ、仕事場に着く。
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