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好著再読01|みうらじゅん『さよなら私』(2009) 52/100

50回の折り返しを過ぎたあたりから、100日noteが停滞しはじめた。

最近、ややこしいことを考えたり、ハードな本を読んだり、自分が読みたいと思える文章を書き綴ったりする余力がない、と言い訳をしておく。

ただ、停滞がつづくのはなんかイヤなので、過去に読んだお気に入り本のうち、軽く楽しく読めるものを再読し、メモ書き程度の感想を書き留めることで、お茶を濁すことにする

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一冊目は、みうらじゅん『さよなら私』(2009)

一時間くらいでサラッと読み終えた。流し読みでも気分は好転、ちょっぴり賢くなれたと勘違いもできる。コスパ最高だ。

この世は「空」ー釈尊が教えるとおり、あらゆる事物に実体はなく、ただ流転するのみ。自分なんてものもない。ないものをあると思い込むよう洗脳され、脳の指令を己の意志や願望と混同し、奴隷のごとく従って(執着に振り回されて)しまうことで、人は悩み苦しみにさいなまれる。「私」という幻想にさよらならして、煩悩にさよならして、良き暇つぶしを増やそう、諸君!

ざっくりまとめると、そんな当たり前の(けど、油断すると忘れてしまいがちな)ことが、おもしろおかしく書いてある。

みうらさんが五年間かけて完成させたという「アウトドア般若心経」ーー日本各地をただ歩き回り、街の看板文字から般若心経の278文字を探し出し、写真に収めるーーは、改めて圧巻だ。

アウトドア般若心経
般若心経

真似てみよう。大切なのは、意識を外に向けつづけることだ。内側にはなーんもない。

ただ、オール漢字で278文字はハードル高すぎる。とりあえず大好きな尾崎放哉センセの作品で、ライトに試してみる。

「咳をしても一人」
「こんなよい月を一人で見て寝る」

完成したらアップします

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