エターナル問答　40/100

今朝の話。

バスを降り、本日の仕事場に向かって歩いていると、「ブブッ、ブブブブッ、ブブッ、ブブブブッ」とスマホが騒ぎ始めた。

イヤな感じだ。

基本、電話は好きじゃない。こちらの都合などお構いなしに侵入してくる感じが好きになれない。できればLINEで済ませてほしい。その点はホリエモンに大賛成だ。

母からだった。

「父を退院させて自宅で看てあげた方がいいんじゃないか、しんどそうだし、帰りたいだろうし。でも看れる自信というか体力気力があるかと言われればあるとは言えない、いつどんな形で急変するか分からんし。でも・・・」

と早朝に目覚めてからずっとグルグルと終わりなき一人問答がつづくのに耐えかねて電話してきたらしい。

「忙しいとこゴメンねぇ」

全然構わない。むしろウェルカムだ。そんな不健康なジャグリングを繰り返してたら病んでしまう。病まれては困る。

仕事場に着くまでの10分ほどの道のりを、あぁでもないこうでもないと悩む母の話を聞きながら、歩く。正解が見つかるわけでもないが、とりあえず、聞く。たまに喋る。

仕事場に到着。

「まぁ夜にでもまた話そう」と電話を切る。

どちらかがどちらかに嫌気がさしたり、我慢に我慢を重ねたり、そういうことがなるだけ少なくて済むようにしたい。

最後まで、労わりあえる仲の良い二人のままでいてほしい。ただ、それだけを願う。

幸せな終わり方って、どんなんなのでしょう？