見出し画像

しみじみと、人間

向田邦子 没後40年特別イベント「いま、風が吹いている」に行ってきた。
お腹を空かして行ってしまったので少し落ち着かなかった。1日限定30食のままや定食はもうなかった。
平日の夕方だけど意外と混んでいた。頭上からひらひら向田邦子の言葉や物語の中の言葉が短冊になって落ちてくる。コレはSNSで見たから知っていた。ひらひら落ちてくるものをみんなで遠慮しあってもらい合うのかと思っていたら、たくさん床に落ちてた。もらえるのは知っていたけど勝手に持っていくのも無礼かと思って一応スタッフの人にもらっていいですかと聞いてからいそいそとポケットにしまった。ほんとは全部持って帰りたかったけどそれも憚られたので、ウロウロしたのちにまた舞い戻り2つほど持ち帰る。

徹子の部屋を5分ほど抜粋した映像が流れていた。徹子は驚くほど綺麗だった。
書くってのは氷山の一番上の部分であとのほとんどは、何かを思ったり感じたりなんですね、書く技術よりもまずは思うこと感じることが大事だと言っていたことが印象的だった。
向田邦子が世に出た時代はまだまだ女性が働くと言う姿が一般的ではなかったのだろう、向田邦子がひとつの光になって世の女性達を「私も書きたい、書いてみたい」とかり立たせた。

帰りに会場近くのうどん屋に寄った。そこでふと、なんで私は向田邦子が好きになったのだろうと思った。多分熱心に読み始めたのは、社会人になってからだったような気がするがはっきりとした始まりが思い出せない。岡田准一主演の「冬の運動会」を観てたくさん泣いたのは覚えている。確かこの時はまだ実家にいた時で向田邦子を知る前だ。ドラマでは泣いたけど向田邦子の本では泣いた記憶がない。
エッセイや小説は、人間に関する教室のようだった。知らない感情を知らされた。知らない顔を見せられた。しみじみと、人間を知った。

週末には終わってしまうが、次はお腹が空いてない状態で行きたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?