見出し画像

技法書「デジタルスケッチ入門」の練習。後半4つのお題で光が分かってきた気がする。

長砂ヒロ著の技法書、8つあるお題の後半4つ描きました。
前半4つは段取りが身についていなくて苦戦しましたが
今回はテーマに見合ったモチーフ探しに手こずりました。

お題は

  1. 色数の多いもの

  2. 透過しているもの

  3. 時間の流れを感じさせるもの

です。

今回も模写をしてから
「自分でモチーフを見つけて描く」
です。

色数の多いもの


南米のお土産
紙で作ってある野菜の飾り物

色が多いと描くのが面倒・・という以外は
今までと同じ手順です。

しつこく言いますが
普段は平面的な絵しか描けないのに
この技法書に従うと
ここにブツがあるように描ける!

モチーフはハリボテの野菜オブジェ。
本ではカラフルなおもちゃでしたが
家の中にカラフルなものがなく
食器棚の中に飾ってあったこいつを描きました。
(食器は黒と白とグレーしかないので)

手順は覚えたので
あとは描くだけです。

このお題
本の模写も一番うまく行った。
普段使う色より
かなり彩度も明度も低い色を使うことにも
慣れて来ました。

このモチーフは写真に撮るともっと派手な色ですが
この方法で描くと儚い感じがあって好き。

エモいってやつですね。

光の透過


表面下散乱・・透けているものは彩度が高く見える。
確かに周りを見たらプラスチックの透き通ったやつは
鮮やかな色をしています。

本のモチーフはスイカ。

1作目は透過が上手く描けなくて
しなびたスイカになった。
ザラザラした食感のハズレのスイカやん!

2作目は・・マアマアかな。

で、周りで良さそうなモチーフを探してみましたが
きゅうりの漬物の断面くらいしかなかったので
「透けを描くと生きている感じが描ける」
というお題にそぐわない
蚊を殺す蚊取り器を描きました。

スイッチ入ってる感じ描けた?

半透明の白いプラスチックの蚊取り器で
スイッチを入れると
いい感じに緑の光が透けて見えます。

良いものを見つけた!と思いましたが
顔のすぐそばに
スイッチの入った蚊取り器があるのは
息苦しい。

ガマンしながら早く描こうとしたら上手くいかず
2作目でこんなもんかな・・になりました。

スイカまではオーバーレイで乗せるテクスチャは
本の特典画像のを使っていましたが
ここからは自分の画像を使っています。

いつ、なんのために作ったかは不明

こういうのを透明度20%くらいにして
オーバーレイで乗せると
手書きの風合いが出ます。

花を描く


花はいつも描いているので
楽勝だろ・・と思っていましたが
けっこう苦戦。

模写も少し残念な感じ。

モチーフに
庭で咲いていたバラの2番花を取ってきて描きました。

いつもはきっちり線描きをするのですが
本ではラフだけ描いて
描き進めながら形をとっていきますと書いてあったので
やってみたけど上手くいかない。

慣れてないからね。

上に乗せるテクスチャを
赤っぽく調整したら
花も明るくなりすぎた

あまりに上手くいかないので
花の写真をオーバーレイで重ねる・・という
姑息な手段を使っても
「なんか違うなー」

いつものようにしっかり線描きしてから描くことに。

そうそう
こんな感じのバラ

本を読み返してみたら
透明のコップはブツ扱いではなく
背景に所属していたので
背景グループに入れて描いたら

「ほんとや、上手く行った」

アナベル
の写真を撮っていたので
それを見ながら2枚目を描きました。

色鉛筆画の人なら
花の1つ1つちゃんと描くんやろなあ

白い花が引き立つかなと思い
暗めの背景にしましたが
「ええんかなあ、これで。」


どっちが良いのか分からん

明るい背景にしてみました。

加筆はまったく無しで
調整だけでこれだけ変化するのは
デジタルならではですね。

うーん
どっちが良いのか分からん

たぶんこの中間あたりが良いのか?

何が良くて何が悪いのかの判断ができる・・
というのが
描けるようになるより
「上達した」って事なんでしょうね。

時間の流れを描く


本のモチーフはかじったパンです。

ジャムがトロッとしていて美味しそうな絵です。

今回も
「こんな色塗るの!」
というような全然パンの色じゃない色です。

影の色を青寄りにしたせいで
カビが生えている様に見えたので修正。

描けるのか心配でしたが描けました。

自分の絵用にモチーフを探しましたが
時間の経過が分かるようなものって何なん。

机の上にあった
氷の溶けたアイスコーヒーのグラス
でごまかすことにしました。


本体より影がカワイイ

かじったパンまでは
Photoshopで描いていましたが
ここからはCLIP STUDIO PAINTで描いています。

不思議ですね
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)はアナログで描くのとほとんど同じ感覚です。

本にタッチの強さで濃淡やぼかしをつけるとあるのですが
今まで出来なくて
ブラシの硬さを調整して描いていました。

クリスタは液タブの反応が良くて
タッチで濃淡ってこういうことか。

グラスに付いた水滴がいい感じで
そこに「時間経過」を感じたのですが
力不足で上手く描けませんでしたw

まとめ

「光と色 マスターガイド」という本で
理屈はだいたい分かった・・となっていたのですが
実践での使いようが分かリませんでした。

デジタルスケッチ入門では
その理屈を使って合理的に描く!
本で読んだ知識と描くことが繋がりました。

暖色の照明だと影は寒色になるとか
透過すると彩度が上がるとか
環境光だとか・・・

「理屈はいいから見えているように描け」
とか言う絵の先生がいそうですが

人間は知らないものは見えないようになっているのです。

理屈が分かると絵を描く時に
脳や目が楽できます。

省エネで楽しもうお絵かき!






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?