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今週の銅版画講座で刷ったやつ。主に色の実験です。

秋の銅版画講座、全6回を受講中です。
今回は作品を作らず、しょうもない実験で無駄に時間を使っている感じ。
それも楽しいけどね。

銅版のパンジー


去年作った版で「パンジーなのにパンジーに見えない」困ったやつがあったので、それをなんとかせんとな・・と始めた色の実験です。


後で使いやすいように
スケッチブックを使わずコピー用紙に描いて
モチーフごとに分類

右下のスケッチを元に作った版。
トレースしなかったので精度が落ちてるやん。
赤いインクで刷ったら抽象画みたいになった。

この版は仲間がよくやるディープエッチングってやつで、教えてもらってやってみたけど初めてなので肩に力が入りすぎ、線を描きすぎたためにアカンことになっています。

さあどうする。

うーん・・ますます抽象画

この技法は凸部がメインの形になるのでローラーで色を乗せろと言われ、凹凸どちらにも色を入れました。
中心を黄色にしてもパンジーらしさがないなあ。

「もっとパンジーらしい色を下に描いてから刷ってみろ」の助言に従い、何種類か作ってみました。

左はコテコテに描きすぎたので
右はあっさりにしたら
この中間あたりが良かったかも

左はガッツリ「らしい色」に塗ったのでパンジーに見える。
でもな~・・あんまり好きじゃないなあ・・
淡い色が好きなので右はアクリル絵の具であっさり塗ってみたら抽象画に。


これは好きかも

アクリルより鮮やかになるアルコールマーカー使用。
コピックではなく中国のohuhuというメーカーのです。
コピックよりかなり安いので大丈夫かなと思って耐光テストしてみましたが優秀でした。
それでも作品にする時は保護ニス使ったほうが良いと思う。


これも好き

いっそのこと抽象画の上に刷ったらどうなる。
アクリルとクレヨンで描いた上に刷ったらパンジーに見えないけど好き。
クレヨンは多分子供のために買ったクレオラ・・やったかな。
アメリカ製の固いやつ。
クレパスのようにガッツリ塗れないのがかえって良かった。
オレンジ色は蛍光色です。

それにしても反断捨離民で良かったよ。
このクレヨンも化粧品同様ずっと死蔵してたやつ。
興味のある方は「化粧品で絵の具を作る」記事を見てください。


写真の写りが悪くて分かりにくいですが
全体キラキラ

最後に銀箔とラメを使ったやつ。
ラメはダイソーで買った糊の中にラメが入ったペン型のやつ。
塗った時はこんもりしますが、乾くとフラットになりました。
ラメもしっかり定着しています。

箔はスティック糊で定着。

何だか女性陣のウケが良く「素敵」という声をいただきました。
パンジーとは思わんかったみたいやけどな。

調子に乗って葉っぱの版

出来たばかりの版なので、黒一色で試し刷りすればいいやと思っていたけど、ローラーのインクも残っているので刷ってみました。


インクの乗せ方で印象が違う

この版は土台が厚紙で、公園で拾った葉っぱを貼り付け、上からアルミホイルで保護してるやつです。

右は最初に刷ったやつ。
凹部にもしっかり色が入っています。

左はローラーの青だけ乗せて刷った後、薄すぎたので赤いインクで再プレスしました。
この手抜きからの試行錯誤は、けっこう良い結果がでます。
試してみてください。
ダメ元です。

背景用の版

同じ版とは思えない

時間とローラーの青が残ってしまったので、背景に使う抽象の版も刷ってみました。
まず左のを。
「版画」って感じですね。

凹部に緑のインクを足して右のを。
ぱっとしなかったので、仲間の作った色をもらって凸部に乗せて再プレス。
お~壁みたいや。
このピンクベージュは雲母が入っていてきれい。


左はブツを乗せて赤いインクで再プレス

左はその色を凹部に凸部は青で刷りました。

結構インクが残ったままだったので、そのままプレスしたのが右の。
こっちのほうが好き。

背景に使えそうで良かった。

版画は「なってしまった」偶然の要素が面白いなあと思います。
デジタルで描いているときのレイヤーのスタイルを変えた時のおお~に似ています。

絵を緻密にコツコツ描いていくのも楽しいけどね。

あちこち寄り道しながら、お絵描きライフを楽しもう!








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