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まずは実店舗で革靴を買うべき!な2つの理由

 (出典:https://tradingpost.jp/concept/)

はじめに


 私がnoteで革靴のことを取り上げるのにはいくつか理由があるのですが、その一つには「革靴って素敵だな」って思っていただくことがあります。自分が良いと思ったものをほかの誰かにも良いと思ってもらいたい。ようはそういった気持ちです。

 そこで、「どこで革靴を買うか(どこで出会うのか)」について、前編は「実店舗で買うことの意味」、後編は「お店のご紹介」の2回にわたってご紹介できればと思います。ということで、今回は「実店舗で買うことの意味」についてお話しできればと思います。

ウィンドウショッピングってやっぱり楽しいですよね

 Am〇zonやRaku〇enをはじめ、日ごろのお買い物がネットを使われる方は多いのではないでしようか。私は食品以外の日用品の調達はネットでほぼ完結するタイプの人間で、住んでいるマンションの隣のスーパーで食料を調達する以外、ほとんど店舗で買い物をすることがない日常を過ごしております。

 ですが、ウインドウショッビングという言葉もある通り、実店舗には「実際に商品を購人すること」以外の楽しさ・意味があると思っております。革靴について申し上げれば、写真だけでは分からない細かなディティール工夫されたライティング(照明)によって際立つ革の美しさそして革の匂いなど。これに加えて、革靴の並べ方(見せ方)にも店舗・店員さんのこだわりやポリシーが感じられるかと思います。

革靴を実店舗で買うべき理由①
~実物とネットの画像は結構違う~

 やや情緒的なお話をしてしまいましたが、 ここで申し上げたいのは「革靴はネットの写真と実物のギャップがある」ということです。特に色味とシルエットは物によってかなり差がある場合もあります。これは上でも少し申し上げましたが、ライティングが大きな要因の一つです。テレビや雑誌の撮影でレフ版や照明を持った人が被写体を取り囲んでいる様子を目にされることもあるかと思いますが、「光」というものは我々の想像以上に「見え方」に影響します。私は専門家ではないので詳しい言及は避けますが、お近くにカメラ好きの方などいらっしゃいましたらぜひ「ライティングって重要なの?」と聞いてみてください。それはそれは熱く語られるか「何を当たり前のことを・ ・」という反応が返ってくるかと思います。

 ネットで買ったはいいものの、「あれ、思ったより暗い色だな」「こんな明るかったらビジネス用で履けないよ・ ・」ということのないよう、なるべく実物を見て購入されることをおすすめいたします。ただし、店舗に並んでいる物も当然「店舗内の」ライティングにあたっているので、店員さんに断ったうえで実際に履いてみていろんな角度から眺めてみることもおすすめいたします。

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例えば、これは最近買ったチーニーなのですが、

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(出典:https://shoesaholic-jp.com/?pid=146572541)

これがネット上の画像です。黒でも結構色味が違ってきますよね。ちょっと私の家の光がオレンジ入りすぎですが。
※ちなみに、このシューホリックさんはよく利用するお店なので、いつかご紹介できればと思います。すごく丁寧で品揃えも多くて大好きなお店のひとつです。

革靴を実店舗で買うべき理由②
~靴選びにいちばん重要なことはサイズ感~

 実はこちらの方が「実店舗で買う理由」として重要だと思っているのですが、革靴を履く上で最も重要なことは「フィッティング(サイズ感)」だからです(もちろん見た目も大事ですが)」。お仕事で革靴を履かれる場合、どれくらいの時間履いているか計算してみましよう。朝8時に家を出て19時に家に着くとして、11時間/5日= 55時間/週ですね。完全週休2 日、祝日、年末休暇制度を持つ会社の平均年間休日日数が約120日と仮定し、残りの245日革靴を履くとすると11時間 × 245日= 2 , 695時間になります。一年間が24時間 × 365日= 8760時間ですので、なんと一年間の約30%の時間、革靴を履いていることになります。いま計算してみて改めて相当な時間ですね・・・ 。ちなみに私は休日も革靴を履くので(そもそも革靴以外はトレーニング用の室内履きしか持っていません)、一年の半分近く革靴を履いているかもしれません。

 もしこれだけの時間、足に合わない靴を履き続けるとどうなるか。足の不調といえば靴擦れ、魚の目・タコといった比較的治癒が早いものから偏平足、外反母趾など重いものまで、よく耳にする疾患も多いかと思います。よく聞くということはり患している人が多いということの証左の一つではないでしようか。逆に考えると、「足に合った靴を選ぶこと」でこうした不調が発生する確率を下げることができるなら、それはとても重要なことと言えるでしょう。

Tips:足のサイズあれこれ

 さて、足のサイズには大別して「足長(そくちょう)」「足囲(そくい)」の二つの尺度があります。「足長」とは「足のかかとからもっとも長い足指の先端までの長さ」を指し、日本の企画ですと0.5cm刻みで表されます。「足囲」とは「ワイズ」とも言われ、「親指と小指の付け根の骨のでっぱり部分の周囲の長さ」を指し、アルファベット表記(E、EE、Fなど) がなされます。足の長さはなんとなくご存じの方はいらっしゃっても、ワイズまでは分からないという方もいらっしゃるのではないでしようか。しかし、このワイズもなかなかに重要で、ワイズが合わない靴を履くと、親指や小指の付け根が痛くなったり(靴のワイズが小さい)、 足が靴の中で動いて疲れてしまったり (靴のワイズが大きい) してしまいます。

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 というわけで、足長と足囲が合った靴を選ぶためにも、実店舗で実際に試し履きした上で購入することが重要になります。店員さんに足長・足囲を図ってもらいサイズを把握し、メーカーの木型によって微妙に異なるサイズ感を試しながら、実際に歩いてみて違和感のない部分はないか探。た上で購人する。この過程を踏むことで、長く快適に靴を履くことができるはずです。

※ちなみに、ソックスの厚さによってもフィッティングは変わりますし、足のむくみ具合によってもサイズ感は変わります。普段どんな靴下を履くか、最もむくむ時間帯の足の監事はどうかなど、気にすべき点は多いのです。

※体の他の部位同様、足にも左右差があります。私の場合、小学校から大学まで野球をやっており、右投右打ということで常に軸足が右足だったせいか、左足に比べて全体的に足が大きく、左足は25.0cm・Eなのに対し、右足は25.5cm・ EEです。既製品は左右でサイズを変えることができないので、私は大きい方に合わせて購入しています。

終わりに

 快適に過ごすためにサイズの合った革靴を履く、サイズの合った革靴と出会うために店舗に行く。「これだ!」と思った靴を選んで気持ちよく革靴を履く、イメージと実物のミスマッチを防ぐために実店舗に行く。要約するとたったこれだけのことをつらつらと書いてしまいました。が、少しでも「店舗に行ってみようかな」と思っていただける方が増えれば幸いです。見る場所によってかなーーーり表情が変わったり、結構足に合わなかったりするんですよね、革靴って。せっかくの高い買い物、長く快適に愛着の湧くような一足を皆様が選ばれることを祈っております。

というわけで、今日はこんなところで。

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