映画で悪役や主人公がバイクを奪って一般人が「あ、俺のバイク!」ってなるシーンでバイクを奪われた人の気持ちを15分ずっと考えて映画の内容を忘れてる
映画とかで、主人公や悪役がバイクとかに乗って「あ、俺のバイク!」ってなるシーンあるじゃないですか。
主人公や悪役が逃げたり追いかける時に、他人の乗り物を勝手に奪うあのシーンです。
特にこのシーンがよくあったのが1980年代のハリウッド映画。この時期は本当にかわいそうなシーンが多くて、当時の警察官モノは「警察だ!」って言って手帳を見せて車を奪うシーン→車がオシャカになる展開が本当に多かった。
僕はこのシーンに結構引っかかる。
そこまでして執行する正義に意味があるのか。その人の車なんだぞ。すげー大事じゃん。その人の大事な車をメチャクチャにしてまで執行する正義に意味なんか無いだろ。とか思っちゃう。
ターミーネーター2とかでも、トラックを奪われる運ちゃんがいるじゃないですか。
あれもかわいそうになる。彼の私生活は大丈夫なのか。彼にも伴侶がいるのでは?子供がいるんじゃないか?大事なトラックを奪って彼はどれだけの被害額を会社に弁償すればいいのか。会社にはどうトラックの紛失を説明すればいいのか。という事を延々と考え、ハッと気がつくと映画の内容15分を完全に忘れている。
これがあるから僕は映画館で映画を見れない。マジの大問題である。
僕はこれを「サブキャラかわいそう問題」と名付けている。
このサブキャラかわいそう概念の中で、僕が最もかわいそうだと思ったのが、北野武監督の「その男、凶暴につき」における道端の女の子が死ぬシーン。
白竜演じる男が北野武に向かって銃を撃とうとした時にたけしが蹴りを入れると、その手が左にそれて道端の女の子に弾が当たって死ぬシーン。
あれは凄い。サブキャラかわいそう系のシーンの中でもぶっちぎりで残酷に感じた。女の子の泣き方も凄いのだ。ぜひ見て欲しい。
映画っていうのは主人公と悪役だけで繰り広げられる。
でも僕はこういうサブキャラとか通行人のかわいそうに異様に引っかかる。
えっ?あの人達の人生は大丈夫なの?とずっと考え、気がつくと映画がだいぶ話が進み、話の内容がわからなくなる。
僕は未だに映画のサブキャラのかわいそうに異様に引っかかる。そういう変な体質についての話でした。
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