見出し画像

マイケミの復活で(嬉しすぎて)おかしくなっちゃうよ

11月1日金曜日。
今年も残り二ヶ月の今日、Twitterのトレンドに「マイケミ復活」が乗っかった。
My Chemical Romance略してマイケミは2001年~2013年まで活動していたロックバンドである。
日本でも大きな支持を得ておりマイケミ自体も親日でライブで来日も度々行われた。
東日本大震災では"SING"という自分らの曲をアレンジし応援ソングとして世界からメッセージを集い届けたエピソードもある。 

ボーカルのジェラルド、リードギターのレイ、リズムギターのフランク、ベースのマイキー(ジェラルドの実の弟)、ドラムのボブ(後に脱退)の5人が主なメンバーだった。
ジェラルドは解散後にソロで活動したり、アニメーターや漫画家として活動したりしている。
バンド結成のエピソードとしては、ジェラルドが出勤途中で見た9.11の事故をきっかけに自分の人生に疑問を持ちミュージシャンとして活動することになったとか。 

私がマイケミを知ったのはちょうど彼らが解散した翌年くらいでライブに行ったりリアルタイムで新曲を追ったりすることが出来なかった、が、 

マイケミが復活する!!!!

私の人生トップ3に入るレベルで大きな出来事になると思う。
さて今回はマイケミ復活を記念して私的名曲ベスト5をご紹介しようと思う。
YouTubeリンクも載せるので是非聞いてみて。


"I'm Not Okay (I Promise)"

MVは学園モノ。ボーカル、ジェラルドのビジュアルにちょっとビビるかもしれない。
バンドメンバーがそれぞれ、いわゆる学校での陰キャラを上手く演じ切っておりどこかツボになる。青春ロック良き。
頭に残るサビのフレーズ"I'm not okay"が癖になるのは間違いなし。
歌詞(←クリックしてね)はというと好きな女の子の彼氏が撮った彼女のえちえちな写真を見ちゃって「君のせいで全然こっちは大丈夫じゃねーんだよ!泣」的な感じである。たぶん。
アップテンポなので聞いているとノリノリになれるサウンドである。
例えば恋愛に玉砕してしまったり、叫びだしたくなるほど嫌なことがあったりした時に聞くのが最&高である。


"The Ghost Of You"

歌詞はこちら
"I'm Not Okay (I Promise)"とは真逆でシリアス系のサウンドに仕上がっている。
愛する彼女が死んでしまいもう戻ってくるはずのない彼女の事を思って嘆いているかのような歌詞。
MVでも戦場に乗り込むジェラルドたち(軍隊)が大切な仲間の死に直面するシーンがある。ダンスが踊られている会場に波が押し寄せて戦場に切り替わる演出が上手い。
「死」はいつ訪れるか分からないが自ら命を差し出す者や命を絶つ者、奪い奪われる命もある。MVで描かれている戦場の演出がそれを描いているのを感じさせられている。同時に戦争の愚かさ虚しさも訴えているかのようだ。
残された者の心情をこの曲では訴えており心に突き刺さる。


"Na Na Na"

少し気分がしっとりしたので今度はアップテンポな曲を。
歌詞はこちら
歌詞内容はというとかなりキマっちゃっている系である。
初っ端から「ドラッグをくれ」だのかと思えば「愛をくれ」だの、最終的には世界ごとボン!って感じのハイな気分になる爽快さがある。
各所の「ナーナナ ナーナナ~♪」のフレーズは夢に出るレベルで脳裏に焼き付くので大切な決断をする前の視聴にはご注意を。
MVはヒーローもの(?)でどこかお下品だが因縁の悪役のようなキャラも登場する。ラストサビの展開が熱いので個人的に好きなMV。
マイケミの曲は大抵歌いやすくてカラオケでも盛り上がれるのだがこの曲は歌うのに癖がありすぎて未だに歌い方が分からない。早口だしね。


"Helena"

歌詞はこちら
実はジェラルドはかなりのおばあちゃんっ子だったらしく、"Helena"は祖母の死を弔って書かれたものであるとか。
それもあってMVのテーマも葬儀。
ジェラルドが目をかっ開いて感情的に歌う姿がとても素晴らしい。よほどこの歌に込められた何かがあるのだなと感じられる。サビで参列者が立ち上がってサビを口ずさむシーンが鳥肌モノ。
この曲もまた大切な人の死について扱われているが「君がそちらの道に行くなら僕はここに留るべきなんだ、だからおやすみなさい」と死を受け入れているかのようだ。"The Ghost Of You"とはまた違う印象。どちらかといえば前向きな方かもしれない。
最近知ったけど2005年の映画『蝋人形の館』のエンディングソングに使われた。


"Welcome To The Black Parade"

歌詞はこちら
マイケミの曲といえばこれ!!!と言えるほど名曲中の名曲。
前に車のCMで使われたので聞いたことがある人もいるかもしれない。
この曲はあるひとりの男を主人公に「死」をテーマに描かれている。
マーチング風のメロディにドラマチックな歌詞、そしてMVでは少し変わった格好の参列者とマイケミのメンバーが台に乗って演奏をしている。
まずボーカルのジェラルドがスリムになり白髪というこれまた私の激推しなので観ていただきたい。

先程から曲のテーマが「死」に関するものが多いけど、個人的にマイケミはそれを描くのが上手いな〜と思うし全部が全部似たり寄ったりもしていない。「死」という同じテーマでもそれぞれにまた別のテーマがあるのだ。
特にこの"Welcome To The Black Parade"に関してはかなりポジティブというか、アップテンポなのもあって前向きな歌詞に捉えられる。

We'll carry on We'll carry on 
And though you're dead and gone believe me
Your memory will carry on

サビの「僕たちは進んでいく、君が死んでいなくなるとしても僕を信じて、君の意志は進んでいくのさ」ってフレーズは、「死」を「完全な終わりではない」と訴えかけているような、悲しみで止まってはいけないという思いが伝わる。
何かをやるにしても自分の意志を曲げてはいけない、進み続けろ!やってみろ!というような感じ。凄く前向き。
「僕はヒーローじゃない ただの1人の人間だ ただこの歌を歌わなければいけない少年なだけだ」ってフレーズも好き。
MVの好きなシーンはラストサビの盛り上がりかな。ジェラルドが叫び、マイクスタンドを叩き込むのがお気に入り。
ちなみにyoutubeでメイキング動画も上がっているので見てほしい。セットが凄まじい。


癖になるマイケミ

さていかがだっただろうか。
個人的に好きな曲の収録されているアルバムが偏っているのが申し訳ないが、他にも盛り上がれる曲が沢山あるから聞いて欲しい。
本当は「エモ〜い」って言葉を沢山使いたいくらいなのだが、ジェラルドは「エモ」というジャンルをあまり好んでいないらしい。
でもエモ系が好きな方は絶対に癖になるはず。

いよいよマイケミが帰ってくる。復活ライブのチケットは即日売り切れ。さすがである。
近いうちに来日も期待できるかもしれない、今最高に世界が盛り上がっているこの時期にマイケミに触れてみるのはどうでしょう。

ジェラルドって林遣都くん味があるけどそう思うのは私だけ?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?