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Bring Me The Horizonのエモ過ぎるアルバム"amo"を語る記事

やぁ。BMTH記事第2弾だよ。ようこそ。
口に出して話せばオタク特有の早口ボイスになってしまうだろうが、騙されたと思って読んで欲しい。

ちなみに前回は軽くBMTHというバンドに関する紹介と、アルバム"That's the Spirit"の楽曲について好き勝手に語っていました。いいねありがとうございました。

今回は2019年リリースのアルバム"amo"について触れていくよ。

行くなよ! これだけでも聴いてけって!

収録曲じゃないけどここで推すというね。許せ。"Ludens"という激エモ曲がこちら。

私のBMTHに関する記事を読んでもうお分かりだと思うが、体感で言えば5億回くらい(大嘘)聴いている激推し曲である。

さて。ボーカルのオリヴァーは"Ludens"に関するインタビューにこう答えている。

『アモ』の収録曲のどれとも異なるサウンドになっているし、これまでにリリースしてきたどのアルバムの楽曲とも異なるサウンドになっているんだ。
("Ludens"について↓)
異なる音色を使っているんだよ。この曲は5日間で仕上げなければいけなかったんだ。ソニーや小島さんと話し合いを進めていたんだけどさ。

引用: NME JAPANより
https://nme-jp.com/news/81140/

オリヴァーは"Ludens"という曲を"amo"に収録のどの曲にも比べりゃそりゃもう随分と印象を変えてきた。わかる。わかるよオリヴァーよ。私はわかっているぞ。

さて。ここで話が"amo"の本題へ。じゃあその"amo"はどんな感じやったん? と。

"That's the Spirit"がリリースされて約4年。リリースされた"amo"は確かにこれまでのBMTHとはまたガラッと印象を変えてきたアルバムになっていた。

"That's the Spirit"ではオリヴァー特有のスクリームや、曲調でいうとブレイクダウンがだいぶ(?)やんわりになって、オルタナティブ要素を取り入れられてきた。

そんでもって2019年リリースの"amo"ときたらあらまあ〜〜またこりゃずいぶんPOP寄りなことで!!!!!!!

いや、私の好きなBMTHのエモエモさは残っているんだ。だけど前作アルバムとは雰囲気がガラッと変わってきて「どったのBMTH」状態。

先程引用したNME JAPANさんのオリヴァーへのインタビュー記事にも書いてあるが、"amo"の楽曲作りにはだいぶ骨を折ったという。
また制作時間で言うと、"That's the Spirt"よりもだいぶかかったらしい。わぁお。

それほどBMTHが新しい物に挑戦しようとぶつかり続けたアルバムだし、実際"amo"は私も満足する物に仕上がっていた。上から目線的な感じで申し訳ないけど!!!!!

"amo"の発売日。タワレコへ駆け込み洋楽コーナーの「B」のコーナーを不審者のようにじろじろと眺めた後に手に取った"amo"のアルバム。

きたきたーー! このために生きてきたー!
と言わんばかりの興奮だった。既に一部の楽曲はYouTubeでMVが出ていたが、CDの発売日が待ち遠しいって久々の感覚だった。YouTubeの亡者と化している私だが、好きな本は紙で集めたいし好きな曲はCDを買って並べたい派だ。買わざるを得ない。

"That's the Spirt"が黒背景に傘マークというどシンプルなジャケットに対してこちらは随分と可愛らしい。"amo"という名に恥じない、ハートが散りばめられている。すこ。

ではでは前作アルバムを"amo"はどう越えてきたか、収録曲を紹介しながら語っていきましょう。

ファーストトラックより"i apologise if you feel something"

(たまにSFCドンキーコング2のBGMを思い出すのは私だけか…)

アルバムを飾る一曲目は"i apologise if you feel something"、直訳すれば「あなたが何か感じたなら謝罪します」

曲中の歌詞も短く「え? これオリヴァーの声なん?」と疑ってしまった。
YouTubeのコメントを読むとオリヴァーやの声をピッチ上げてmixしてんじゃね? とか、ジョーダンの声も一緒にmixされてんよ、とか、たぶんそんな感じ。

歌詞もざっくり読んでみれば「不思議な物は未知のものを恐れないで、愛こそ全てだよ」って感じの意味深なもの。

それにしてもこのサウンドなんだなんだ〜〜前作アルバムの"Doomed"もだいぶ印象的だったが、これはこれでまた…。

ロックの「ロ」の字も無い、しかしバックサウンドにオーケストラという壮大さが醸し出されている。ようこそ"amo"の世界へと言わんばかりの雰囲気。さ〜て今から化けるぞ〜!

ようこそこちら側へ。"MANTRA"

MVが完成されすぎ議案。
収録曲の中でも最初に発表された。確か。
見ての通り、オリヴァーを筆頭としたカルトに信者たちがわいわいきゃっきゃっしている。

アルバム1曲目が終わったかと思えばごりごりのBMTHらしいギターリフ。そして歌い出しは"Do you wanna start a cult with me?"である。ヒュー!

どんどん狂っていく感じがこれまたエモーいやつです。魔法の言葉"mantra"を唱えればあなたは自由になれるぜ、と。いけないカルト臭がぷんぷんする曲に仕上がってます。しかしこのサウンドが激推しなのである。

狂気じみていて、でもこれが反面教師になるのか世に存在する一部の危険性なカルト教への警鐘を鳴らしているかのようにも思える。うーん、深い!

オルタナティブロックだな〜って感じなのとPOPさ? が入り混じった感じ。音楽知識は無いので私の説明はこの程度である事を許して欲しい。

CM曲にも抜擢!"medicine"

BMTHを知らない人が唯一聞いた事あるやつ〜〜
某スマートフォンのCMに選ばれ、実際にメンバー達も出演している。
ある日職場のテレビから"medicine"が流れてきてそんなまさかと観て、めちゃくちゃ驚いた。いや〜まさか! こんな日が来るとは。

サウンド的にはこれまたBMTHの中でもだいぶPOP寄りだが、歌詞については浮気をしていた元妻へ向けたメッセージが読み取れると解釈がされている。

ごりごりのロック調では無く、BMTHらしくない?! ともさえも思ったがギターの音色は完全に「らしさ」が残っているし。エモいを言わざるを得ない。

新ジャンルに戸惑いつつも、BMTHはそこにいる。「らしさ」は忘れられていない。良いではないか!

こちらも"amo"に収録されている"suger honey ice & tea"という、タイトルからにして可愛い感じの曲。

"medicine"に比べればだいぶロック調ではある。たぶん。でもエレクトロなサウンドも忘れられていない。
サビのオリヴァーの歌い方なんてだいぶ丸いが、曲のラスト辺りで暴れまわっているので少し安心する。

でも忘れるなこの音を。"wonderful life"

"wonderful life"に関してはうひょーメタルってるな〜って感じ。
この曲はアルバムの中でもごりっごりなので、心拍数を一気にヒートアップさせる事が出来る。

アルバムの収録順だと"in the dark"という曲の次に来る。しっとりロックって感じ。この曲が少し落ち着いているのもあり余計に"wonderful life"のメタルサウンドで固まっていた首と頭が上下に揺れるようになる。

この曲でコラボしたDani Filth(ダニ・フィルス)というミュージシャンがメタルバンドのボーカルらしい。
この方のドスの効いたデスボイスが鳴り響いております。これが人の声なのか…と驚き。

そんなメタル曲に対してMVはメンバーが犬の散歩をしていたりランニングしていたり子どもを見て微笑んでいたり…と超平和的なホームビデオみたいになっている。でかいワンちゃん可愛い。

とまぁ、"MANTRA"を含めこの辺りの曲がアルバムの中でもロック寄りな感じだと思う。

「ロックバンド」という枠を越えた音楽作り

このほかの曲はと言うと、だいぶエレクトロミュージックやEDM風に仕上がっているものが多い。ピッチ弄ってmixしたり、ハードロックを消し去っていたり等と結構チャレンジしている。実際に"amo"の音楽ジャンルを検索してみるとわかる。マジでジャンル多すぎて笑った。

ここら辺とか本当にそうで、ロックバンドのアルバムに収録されている曲とは思えないほどのギャップ溢れるサウンドである。

冒頭に紹介したファーストトラックからして全然違うもんね。でもあの曲がこのアルバムが「"amo"は今までとは違うだぜ」というのを示唆している。全てを語っている。
エモくない? 存在自体がエモすぎる。

そりゃあBMTHはどこ行ったって印象だけど、大して高くない音質も機能もそこそこのイヤホンで聴いてもも「BMTHはエモい」っていうのがわかる。私にはわかる。

"amo"に関するインタビュー記事を読み漁ったが、制作するに当たって彼らは方向性さえも定めていなかった。むしろ新しいもの、今までとは違うものを作りたかったそうだ。

周りの反応を見て曲を作らなくていい。自分たちが好きで作りたいものを自由に作る、と。だからこその"MANTRA"や"medicine"と言ったメッセージ性の高い曲にもチャレンジ出来たのだと思われる。

それにしても前作アルバムを聴いてからの、"amo"に触れた人はそりゃあびっくらこくと思うよ。

BMTH史上最高のラブソング"mother tongue"

"amo"というアルバム名に相応しいこちらの楽曲。
母の舌…? どゆこと…?
と、最初はちょっと意味を理解できなかったが「母国語」という意味になるらしい。

"amo"という単語が曲に散りばめられている。

オリヴァーはイギリス出身でもちろん母国語は英語になる。そして彼の奥さんはブラジル出身。ポルトガル語を話す。

「言葉じゃなくて心でわかりたい。むしろどんな言葉にしろこの気持ちは表せない。だからこそ君の母国の言葉で聞きたい」って感じの歌詞。

オリヴァー・サイクスという人間がとても繊細な人だなというのが伝わってくる。曲自体もしっとりなサウンドで優しさが伝わってくる。"Follow You"とはまた違ったラブソング。もうこっちは正統派! って感じだ。それが良い。本当に泣けてくる。

どうだ、気になるだろう

いつも通りな好き勝手な感想や説明を並べただけの記事になっちゃっているけど、ここまで読んで頂きありがとうございます。

"amo"は確かにこれまでとは飛び抜けて変わったアルバムだけど、私は本当にお気に入りである。
メッセージ性があって、聴けば聴くほど味の出るサウンドたち。これがBMTHにハマる理由だと勝手に自分で思っている。
とにかくこればっかりは好き嫌い分かれそう! だけどやっぱりBMTHはエモいバンドなんだ! という私の熱い気持ちさえ伝わってくれればそれで良きです。

10月30日には新アルバム"POST HUMAN: SURVIVAL HORROR"がリリースされる!!!!!

既にYouTubeでは"Ludens"を始め数曲がMVも公開されている。おやおやちょっとこれはBMTHのロックがさらに進化しているのでは…? いやむしろ戻りつつある…? 怪しいぞ…。

これまたアルバム名が意味深すぎる。とにかく今から月末が楽しみマンです。

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