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My読書感想文📗  小学教師〜葉紹鈞〜

 小学教師=倪焕之です。竹内好さんの翻訳本を読んでます。


 最近は、脱・スマホを目指しているため、スマホの電源を入れるのは午前9時、切るのは午後6時。

目にする情報が少ないため、快適そのもの。

 時々、読めない漢字は電子辞書で調べてます。本当は紙辞書が理想的ですが、まだその域には達しません😅


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 やはりやります、干しイチジク


 脱・スマホ生活を成功させるためには、読書や、ドライフルーツ作りが最適⭐️

  市販のお菓子を卒業し、完全に自然派になってしまうのも地方にすんでいるからでしょう。

 本題に入ります・・

 そもそも、なぜこの本を読もうかと思ったかということを書きます。それは、やはりタイトルに惹かれたことが大きいですね。私も教育関係の仕事をしているので、読んでみたいなと思いました。

 日本だけの教育がすべてではないですからね!

 作者の葉さんは、教員経験のある文学者。時代背景は、1911年ごろの上海近くの小さな田舎町。

目次

1、初めて知った言葉

2、教育現場の今と昔

3、男性から見た結婚生活


1、初めて知った言葉

いきなり・・「美育」という言葉をこの本から知り。。電子辞書で、思わず調べました。


美の鑑賞と創作を通して美的感覚と情操を養うことにより、人格を形成しようとする教育。知育・徳育・体育と並ぶ語。美的教育。


 図画工作、美術の類。科目名にすると、そんなところですね。

 せっかく習ったので、何かの機会に使ってみたい。。そのように感じました。


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2、教育現場の今と昔

いつの時代も教育現場は、あまり代わり映えのない独特な世界なのかな?と、思えるようなセリフを見つけました。引用します。

「当分のあいだ、教員の待遇改善は見込みがないでしょうね。ですから、その状態はもっとつづくでしょうしもっとひろがるでしょう。そこに、極めて重大な問題がひそんでいます。と申しますのは、優秀分子が教育界から排除されていって、ごく少数の例外をのぞけば、教育界に残るのはすべて、教師にたるに適せぬ人間ばかりになるということです。そうなったのでは、どんなに学校の数が増え、どんなに就学児童が増したところで、なんの意味がありますか」

 教育事業を見捨てて、別の仕事に転職しようとしている同僚たちとの会話に対して、小学教師の主人公が言い放った台詞です。

 教師の待遇の悪さが蔓延することに対するリスクを話しているわけですが。 正直、現代日本でもそんな感じではないでしょうか?

 志を持って教育現場で奮闘しようとしても、職場が冷遇されていてはその職を続けようにも、続けられないですよね。


 作者は、冷遇の教育現場の中でも教員生活を、続けられる人の特徴を3つに分類して、挙げています。

1、財産があって生活に困らない人

2、物質生活を軽く見て、困苦をものともせず、ひたすら精神の安らかさを求める人

3、「待てば海路の日和あり」の人

なるほど・・ 私も、小学校、中学校で短時間労働していて感じるところがあります。。。

 1より、2の人が多いかもしれないな・・ 子どもたちからエネルギーもらってがんばれるという感じの人。すごいと思います。

 3については、チャンスがきたら職を蹴ってステップアップする人。ですが、こういった人は正直、少ないのが現状ではないでしょうか?言うまでもなく、年齢を重ねてからでは、考えにくいですね。誰しも、安全な場所にい続けたいのが本音でしょう。

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 本を読み進めて楽しんでいたのですが、なんと翻訳文は途中で終了してしまいました。
 この結末に、驚かされてしまいた。。とは言え、中断した理由も本には書かれていた納得をしました。(19章で終了)

 19章まである翻訳文章の第18章では、主人公と同僚の恋人との恋愛から結婚までの心情などが書き綴られています。


3、男性から見た結婚生活

 時代的に、男性女性と言うテーマで論じるのは若干心苦しいとは思いますが、あくまでも私は一般人ですのでこの場を借りて少しだけこのテーマについてつぶやいてみたいと思います。

 もっとも、彼は家政に対して、失望したわけではない。うまい処理方を考えて能率をあげる、とか、余った時間を読書や、交際や、軽いおもしろい遊びや、景色のいい場所へ散歩に行く事に当てる、とか、それらは、誘惑的な幻のように、新婚1、2ヶ月の間だけチラと影が見えただけで。あとは影も形もなくなった。家庭で目に入るものといったら、野菜を向いたり、魚を割いたり、洗濯したり、米を研いだり・・・(中略)まもなくこの家庭に加わる小さな生命のことを思えば、言うまでもなく、新しい慈愛の心がわいたが、そのために支払う代償のことに考え及ぶと、心ひそかに溜息を吐かないわけにはいかなかった。




 彼は一つの結論にたどりついた。彼はいま妻を手に入れたが、恋人と同志を失ったのだ!幻滅感にもともなうさびしさが彼の心に網をかけた。去年、生徒の倦怠に気がついたときとくらべて、また別のたえがたい気持ちだった。


 あくまでも、1つの考えではあります。

 すべての男性が、このように考えているのかどうかと言うことになるとまた違うのでしょうが、恋愛と結婚は全く別だと言う当たり前のことが一般人目線でわかりやすく表現されています。


この作者の言葉を借りるならば、

これまでが詩であり夢であるならば、→恋愛のこと
これからは散文的、現実的なものになること→  結婚のこと


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 すべてこの言葉につきますね。

 この小説は、これから恋愛結婚をする若い人たち、学校の先生たちに勧めたいですね。。

 私自身の恋愛感は、もちろんこの作者の考えに近いです。

 恋愛も、結婚も相手は人間。パートナーに要求の高いことを求めたいならば、自分自身もしっかりとしなければならない。

 「他人に優しく、自分に厳しく」ではなく、「他人に厳しく自分に厳しく」でないと、社会全体の成長はないのかもしれません。

 


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My  イチヂクサワー🍹

 読書の時には、自家製ドリンクを飲むことの多いわたしです。手間なのですが、やはり甘さが加減できるのが◎


 また、読書感想文を投稿できたら良いな・・・


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