生きざまで、ひとを笑顔に
先日、占い師で高名な「新宿の母」がご逝去されました。
実は、一番最初に私が勤めた会社が、新宿の母と深くご縁があり、私は直接のご面識はなかったもののいつかどこかでお目に掛かれればと思っていました。
当時は、今のようにどっぷりと開運のお仕事をさせていただくとは思ってもみなかったこと。何でもしたい、会いたいと思った時に動かないといけませんね。
ヤフーの記事のコメント欄を見ると、そのお人柄がうかがい知れました。
新宿の伊勢丹で長く鑑定をされて、何十年も前に鑑定をしていただいた結果が現実となって、感謝しかない、といった書き込みもありました。そして、いつでも相談にいける人が、いつもの場所にいる、安心感に感謝している人もいました。
占いの、そのときの鑑定であたるあたらないを超えたところにある何か、をつたえ体現されていたのではないかと推察しました。
そして、占い師の仕事とは何か、開運とは何か、を私なりに改めて考えるきっかけをくださったように思いますし、その答えは簡単に出るものではありません。
私の師をふくめ、人を癒す仕事や開運に関わるお仕事をされている方のなかで、傑出した精神性や美学を持たれている方が多くいらっしゃいますが、どこか仕事を超えて、その場の損得をこえて、お客様の笑顔をサポートしている方もいらっしゃいます。
ある意味、生きざまでもって人を癒し笑顔にしているようにも思います。
私の師がよくしてくださる話の中に、とある社長さんのお話があります。
暗い夜道を元気なさそうに訪れたその方は、親から引き継いだ会社の負債を抱え、絶望の淵にいたそうです。その姿をみて、師は特別に鑑定をし、いくつかの施しをしたそうです。※この人は、ぜったいにみてあげないとダメだ!と直感的に思ったそう。
その後、その社長さんはすべての負債を完済し、おくりびと(億万長者のことをいうそうですが汗)になったそうですが、あのときを振り返ってご本人がこう言ってました。
本当につらいときに、気持ちを受け止めてもらえて、救われた。そして、そのときに様々なアドバイスをもらったが、それらひとつひとつの意味は正直わからなかった。
ただ、何かを選べる状況でもなかったし、一筋の見えたひかりを信じて邁進するしかなかった。あのとき、信じてなかったら、きっと今の自分はあり得なかったと思う。本当に感謝しかない。
鑑定すれば、ある程度の宿命は定かになりますが、何よりも大事なことは、未来へ確かな希望をもっていただくこと。
希望を失った心に、光を差しこむよう開運へと導く。
いつも、このお話を聞くと、自分が開運師としてどうあるべきかを、考えます。
思えば、私も師に感化され、開運に興味をもち、時間をかけて開運して、この道をもっと究めていきたいと考えた身。
先人の生きざまから、笑顔の極意を感じ、これからも私なりのやり方を探究していきたいと思い、書きました。
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