【凱杯優勝】レッドパーフェクション解説
※2/10 おまけ部分を追記。
※2/13 凱杯#3使用リストを追加。
ごあいさつ
こんにちは、かいとなです。
今回は練習メンバーのtaigaが凱杯OS#1で使用し、全勝優勝という結果を残したレッドパーフェクションについての解説記事を代筆させていただきます。
今回使用したデッキについての記事は全文無料で読むことができますが、最後の有料部分におまけとして
「大会を終えてのリストの変遷」
という項目があります。最低価格に設定しておりますので、もし良ければ最後まで読んでいってくださいm(_ _)m
環境考察
一撃マスター・連撃マスターの発売から間もない大会のため、試験的に投入されるであろうウーラオス2種、Twitter等での事前評価で強いとされていた三神ザシアン、ドラパルトVMAXが多いと考えました。
その中でレッドパーフェクションはウーラオスと三神ザシアンに対して有利が取れ、ドラパルトVMAXに対しても炎タイプのアタッカーのみで戦うことができれば五分程度には戦えることが分かりました。
また、単純なデッキパワーも高く、幅広い技の選択肢があるため、その他のデッキに対してもそこそこの勝率を見込めると考え、持ち込むことにしました。
デッキリスト
●ポケモン 17
○ミュウツー&ミュウGX 2
このデッキのメインアタッカー。パーフェクションから多彩な技で攻撃でき、ウーラオスの弱点を取れるポケモンです。
このデッキには炎タイプのアタッカーが多めに入っているため、ミュウツー&ミュウだけで戦う必要がありません。2枚の採用に落ち着いています。
○レシラム&リザードンGX 1
アタッカー兼パーフェクション先。
書いてある技全てが強力で、使用頻度が非常に高いポケモンです。
げきりんは少ない要求エネで高打点を見込め、ザシアンのブレイブキャリバーやファイアローのぐれんのつばさ等を食らった返しにそのままそれらのポケモンを倒すことができます。
フレアストライクの230という打点も強力で、ほぼ全てのVポケモンを倒すことができ、VMAXに対して打つことで後続の炎アタッカーの技で2発で倒しにいくために十分な打点を確保してくれます。
ダブルブレイズGXは、このデッキでは3エネで出せる最大の固定ダメージです。
6エネまでつけて追加効果ありで使うとストーン闘エネルギー等の効果を貫通してダメージを与えることもできます。
○ヒードランGX 1
アタッカー兼パーフェクション先。
打点ラインが絶妙な上、特性でエネルギーを集められるため、エネルギーの貼り先が多少弱くてもカバーできます。
また、GX技で青天井打点を叩き出すことができるのも評価点。
○ファイアローV 1
HP190闘抵抗、3エネ160、逃げエネ0の全体的に優秀なアタッカー。
使用する機会は多々ありますが、特にドラパルトVMAXのデッキに対しては160+160で倒すことが出来たり、マオ&スイレンと併せて受け回すといった動きができるのが非常に強力です。
○ビクティニV 1
手張りの権利を他に回しながら殴れるアタッカーとして採用。
主にエネルギーが付いたザシアンVを倒したり、ムゲンダイナVMAXのデッキに対して間に挟むことによって3-2-3のサイドを押し付けながら、エネ供給を間に合わせるために使用します。
○メガミミロップ&プリンGX
アタッカー兼パーフェクション先。
ミュウツー&ミュウのミラーマッチや、炎系統のデッキに対して刺さると考え採用。
パフスマッシャーGXも200点ベンチ狙撃+バトル場眠りという強力な効果であるため、有効に使える盤面もあるかもしれません。
○ベトベトン&アローラベトベトンGX 1
ミュウツー&ミュウのパーフェクション先。
主にVMAXポケモンと普通の攻撃が通らないポケモン(ジュナイパー、タチフサグマ)に対して使用します。
VMAXポケモンに対しては、終盤にリセットスタンプ+追加効果有りのベトベトミックスGXで縛りながら毒のダメージで倒しに行きます。
上技のバッドポイズンは相手ポケモンを8点ダメカンが乗る毒にできるため、ジュナイパーやタチフサグマを2回のポケモンチェックで倒すことができます。
炎×4でも追加GXを打てることを忘れがちです。頭に入れておきましょう。
○リザードンGX 1
ミュウツー&ミュウのパーフェクション先。
主にアルセウス&ディアルガ&パルキアGX(以下三神)等のTAGTEAMのポケモンをフレアドライブGXで1撃で倒すために採用しています。
かえんほうしゃの使用頻度は低いですが、一応140のバニラ打点が出ることを頭に入れておきましょう。
○ブースターGX 1
ミュウツー&ミュウのパーフェクション先。
3エネでGX権を切らずにウーラオスVMAXを1撃で倒せるカードが欲しかったため採用。
上技のヒートステージも溶接工無しで盤面にエネを貼りながら30点を置くことができるため非常に強力です。大きなお守りをつけた三神や、ジラーチGXが盤面に出ているウーラオスVMAXを1撃圏内に入れることができます。
パワーバーナーGXも中〜終盤には1エネで中打点を見込めます。選択肢として頭に入れておきましょう。
○アーゴヨンGX 1
ミュウツー&ミュウのパーフェクション先。
原則溶接工にサポート権を割くため、ベンチを狙うために欲しいカードです。
ベンチのデデンネGXや、かんしゃくヘッド込みでクロバットV、ワタシラガV等のシステムポケモンを倒しに行きます。
○ガラルジグザグマ 1
クイックボールから触れる打点調整役として採用。主にずれる打点ラインとしては、以下の通りです。
この他にも様々な場面でこのカードで打点調整をする時が多く、便利なカードです。
○デデンネGX-クロバットV 3-1
ドロー特性ポケモン。序盤から終盤までしっかり溶接工を引き込みたいため、多めに採用しています。
山を新しく見て溶接工を探しに行く方が強いと感じ、クロバットよりデデンネを厚く採用しています。
○ワタシラガV 1
サポートを回収する特性を持ったポケモン。
何回も使いたい溶接工はもちろん、枚数が薄いボスの指令を任意のタイミングで使い易くするカードです。
技のまいあがるも優秀で、打点調整をしながら前に壁を立てることができ、再びワタシラガの特性を使うこともできるようになります。
●グッズ 21
○クイックボール 4
安定感に直結するため4枚。
○プレシャスボール 4
GXポケモンを多く採用していることで山札の多くのポケモンにアクセスできるので4枚。
○ポケギア3.0 4
このデッキは溶接工を打てるか否かで大きく勝率が変わってくるため、溶接工をより当て易くするためのカード。
○リセットスタンプ 2
サイドを強く取らせやすい(3-2-3を押し付けやすい)デッキなので、理想のタイミングで打ちやすくするための2枚。
○ポケモンいれかえ 3
・スタートしたポケモンで戦わない場合にベンチに下げるため
・手負いのポケモンをベンチに下げてボスの指令を要求するため
といった理由や、マヒとねむりを解除する役割等から3枚採用しています。
○ふうせん 2
スタートポケモンを下げる役割に加え、常に逃げエネが0のポケモンを作り出すカード。逃げエネ0のポケモンが盤面にいるとプレイの自由度が増し、選択肢を広げることができます。
○ツールスクラッパー 1
主に三神のおまもりを見ての採用ですが、その他のデッキにポケモンのどうぐが入っていない訳ではないため腐る試合は少ないです。
○炎の結晶 1
炎エネルギー現物のかさ増し。
●サポート 7
○溶接工 4
コンセプト。引かないと何も始まらないので最大数です。
○ボスの指令 2
基本的にサポート権は溶接工に回すため枚数は控えめです。
迂闊に切るのは駄目ですが1枚トラッシュに落としておけるとワタシラガから打てるようになるため、任意のタイミングで打ちやすくなります。
○マオ&スイレン 1
主にドラパルトVMAX、連撃ウーラオス(ジラーチGX搭載)のデッキとの試合で使用します。
この2デッキに対してこちらは五分以下の勝負を迫られます。
しかし、これらの中打点を刻んでいくデッキは途中でマオ&スイレンを挟むことによって1ターン猶予を作ることかでき、試合を比較的楽にすることが出来ます。
●スタジアム 3
○巨大なカマド 3
手札のGXを切りながら溶接工を強く打つことができる、このデッキと非常に相性が良いカード。
●エネルギー 12
○オーロラエネルギー 2
アーゴヨンGX等の技を起動するためのカード。
オーロラエネルギーが必要なパーフェクション先を多く採用してはいないため使用頻度はそこまで高くなく、2枚採用に落ち着きました。
ヒードランGXで動かせる点を評価しホラー超や基本超ではなくこちらを採用しています。
○基本炎エネルギー 10
最初は9で回していましたが、溶接工でエネルギーをフルに貼ることが出来ないシーンがそこそこ見られたため、もう1枚採用しました。
各対面の相性・立ち回り
●三神ザシアン 有利 先6.5:3.5 後6:4
先後どちらでも基本的に有利な対面になります。
先行の場合、2ターン目にフレアストライクから正面のザシアンV等のGX・Vを倒すことが出来るのが理想です。
出来なくてもオルタージェネシスGXの返しでフレアドライブGXを使用し、三神を一撃で落とせば相手は2回こちらのベンチのGX・Vを倒す、もしくはMMを正面から倒すためにブレイブキャリバーの打点を何らかの方法でパンプする必要があります。
アルティメットレイ無しでこれらの要求を満たすのは難しく、有利に試合を展開していけます。
後攻の場合でもやることは同じで、基本はオルタージェネシスの返しに三神を倒すことを目指します。
●一撃ウーラオス 有利 先6:4 後5.5:4.5
基本的には有利なマッチです。
弱点も相まってリセットスタンプを投げながら順当にポケモンを倒すことができれば、負けることは少ないと思います。
ジラーチGXを置かれたとしても相手のいちげきのほうこうでダメカンが2〜4個は蓄積するため、フレアドライブGX+かんしゃくヘッドで殆どの場合倒すことができます。
また、一撃ウーラオスは入れ替え札をそこまで多く採っていない構築が多いためベトベトミックスGXが通りやすいです。ベトベトミックス+ベノムシュートを倒すとかなり楽な試合になります。
●連撃ウーラオス 微有利 先5.5:4.5 後5:5
相手の構築に入っているMMへの対策カードによって立ち回りが変わって来ます。
ジラーチGXが入っている場合には途中でアタッカーとしてジラーチGXを倒すことができる上闘抵抗もあるファイアローVを起用したいです。
また、特性シャドーボックスのミミッキュが出て来た時、MMで攻撃して弱点を付けなくならないようにMMの2枚目は盤面に出さず取っておくようにしましょう。
●マルヤクデ 五分〜微不利 先5:5 後4.5:5.5
この対面では特に3-2-3とフルでサイドを取らせることを意識します。
2のタイミングで挟むカードはビクティニVが一番強いですが、相手がビクティニケアでヒードランGXからエネを動かして来ることもあるため、それも踏まえた上で途中に挟むアタッカーを選びましょう。
もし辛いゲーム展開になってきた場合、マルヤクデには入れ替え札が多く採用されているためあまり使いたくはありませんが、リセットスタンプ+ベトベトミックスから捲ります。
●ムゲンダイナ 不利 先4:6 後4:6
この対面では、ゲーム後半に盤面に1エネ以上ついたMMを置いておくことを意識し、余裕があればボスへのケアで二体のMMに1枚ずつつけて置けるとなお良いです。
MM2体に1枚ずつつけるのは少し大変なため、ビクティニVのひろがるほのおを使用して相手にサイドを取らせつつエネを供給するプレイも視野に入れておきましょう。
ビクティニVが倒された返しにボスで裏のクロバットVやジグザグマなどを倒してサイドを進めます。
クロバットVを倒した方がゲーム展開は少し楽になるため、優先的に倒しましょう。
恐らくその返しに前のMMをムゲンダイナで倒されるので、リセットスタンプ+ベトベトミックスGXで前のムゲンダイナを縛ります。
ベトベトミックスを解除されなければベノムシュートでクロバットやジグザグマを倒してサイドを4〜5枚取りして捲っていきます。
ただし、相手の手張りが遅れたりベンチが並ばず打点が足りなくてターンに余裕が出来た場合は、ベトベトミックス以外のGX技も使うため臨機応変に対応しましょう。
おわりに
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
こんな状況で外でポケカの大会に出ることが出来ませんが、これからもまだまだ強いデッキですのでぜひリモート大会やお友達同士でのバトルで使用してみてください!
何か質問等ございましたらtaiga(@taiga_ptcg)のDMにて受け付けておりますので、ご気軽にご質問ください。
大会を終えてのリストの変遷
凱杯を終えて再構築したものをおまけとして載せております。
そこまでボリュームのある内容ではないので投げ銭感覚で購入していただけるとありがたいです。
●デッキリスト
マーシャドーと大きなおまもり×2を追加しました。
炎エネの供給をするために巨大なカマドが生命線であり、混沌のうねりに対してカマドを通しやすくするためのマーシャドーの採用です。
大きなおまもりは、今環境にムゲンダイナVMAXやマルヤクデVMAXのデッキが多く、それらのデッキに対して要求を上げていく為の採用です。
また、三神ザシアンのブレイブキャリバー+オルタージェネシス+ハチマキor朽ちた剣まで耐えることも出来ます。
MMだけでなくファイアローやデデンネ、クロバットに貼ることによって、
ファイアローは連撃ウーラオスのしっぷうづき+キョダイレンゲキ等を耐えることができ、
デデンネやクロバットはオルタージェネシス後のアルティメットレイを耐えることが出来るため、リザードンGXがサイド落ちしてアルティメットレイを通してしまった時等の保険になります。
●その他の採用候補カード
○オドリドリGX
ドローが弱くなりがちな溶接工のデッキなので採用したいと感じたシーンはそこそこあります。
現状このカードが絶対に必要だとは思っていないため採用を見送っています。
○ラフレシアGX
溶接工を使わないでも手貼り×2で動ける180点アタッカー。
2ターン目のボスからデデンネGXやクロバットVを倒すことはもちろん、2ターン目から弱点込みでウーラオスVMAXを倒して行けるのは強力です。
採用する場合はオーロラエネルギーを少し増やしたいです。
○ゲンガー&ミミッキュGX
溶接工やボスが引けなかった場合に1ターン作ったり、VMAXのデッキに対してVを先殴り出来るようになるカードです。
不利寄りなムゲンダイナに対してホラーハウス→フレアストライクをエネが付いたムゲンダイナVに当てると1ターンムゲンダイナVMAXで殴れないターンを作ることが出来ます。
このカードも採用する場合はオーロラエネルギーを増やしたいです。
☆これらのカードは採用こそしていないものの、技や特性がどれも強力なため、環境などに合わせて採用できるカードかと思います。
今回抜けたメガミミロップ&プリンGXやマオ&スイレンも、環境次第ではもう一度採用する可能性もあります。
デッキ構築の幅が広いのもパーフェクションの良いところなので、どのデッキを意識するのか等を考えて色々とカスタマイズしてみてください!
●凱杯#3使用リスト
10/13に開催された凱杯#3にてtaigaが使用し、Best8に残ったリストです。
○巨大なカマド4枚目
このデッキがかなり巨大なカマドに依存したデッキであるため、4枚目を採用しました。
溶接工で安定してエネルギーを供給し易くなります。
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